セミダブルベッドのサイズと選び方!
人気マットレス、レイアウトのコツなど

ベッドを選ぶ時に、サイズは重要なポイントになります。シングル、セミダブル、ダブルなど幅の違いでサイズはいろいろありますがその中でも今回は、セミダブルサイズの選び方をご紹介。
セミダブルサイズの具体的なサイズ感、2人で使用できるのかどうかなど使い勝手について、メリット・デメリットや部屋の広さ別レイアウト、選ぶ際に確認するポイントなど様々な疑問にお答えしていきます。

更新日:2025/07/04

セミダブルサイズとはどんな大きさ?

セミダブルは、横幅がシングルサイズよりも広く、ダブルサイズよりもコンパクトなベッドのサイズです。
シングルベッドはSサイズと明記されことがあるのに対し、セミダブルサイズは「Mサイズ」もしくは「SDサイズ」と明記されていることがあります。(こちらはメーカーや店舗によって異なります。)

1. マットレスの大きさ

使用人数は1人セミダブルサイズのマットレスの寸法は、フランスベッドの場合は幅122センチ×長さ195センチです。幅寸法がシングルサイズより広く、ダブルサイズより狭いマットレスサイズであり、基本的には1人で使用するマットレスです。

使用人数は1人

2. ベッドフレームの大きさ

セミダブルサイズのベッドフレームの寸法は、先に述べたセミダブルのマットレスを載せることから、最低でも幅122センチ×長さ195センチよりも大きいものになります。マットレスとベッドフレームを別々に購入するときなどには特に、マットレスとフレームのサイズが合っていることをしっかり確認しましょう。

3. 布団の大きさ

セミダブルサイズのベッドで使用する掛布団は、何を選べば良いのでしょうか。おすすめはシングルサイズの掛布団です。シングルサイズの掛布団は幅150cm×長さ210cmであり、1人で寝るときにはもっとも使いやすいサイズだからです。

セミダブルサイズは2人で使用することができる?

小さなお子様と添い寝セミダブルサイズは2人で使用することができるのでしょうか?カップルでの使用や添い寝が必要なお子様との使用などをお考えの方もいらっしゃるかもしれません。122センチのセミダブルベッドを2人で使用される場合の睡眠の質や長期的な使用などの観点から考慮してみました。

小さなお子様と添い寝

カップルでの使用は可能か

カップルでの使用カップルでの使用は可能かどうか?というと仮眠など一時的な使用であればできないことはありませんが、長期的に睡眠の質を考えるとおすすめはできません。
なぜおすすめできないかというと、人は通常一晩で20~30回ほどの寝返りをします。フランスベッドでは、この寝返りに必要な幅を最小70センチとしています。ですから122センチのセミダブルベッドを2人で使用すると寝返りがしづらい環境となり、睡眠の質を保てないというわけです。

カップルでの使用

体格や寝相による快適性の違い

体格や寝相によるセミダブルベッドの快適性の違いは、ひとりで使用する場合はシングルよりもセミダブルのほうがより快適であるといえます。ただ2人で寝る場合は標準的な体格の方でも窮屈に感じる可能性が高いでしょう。片方が体格の良い場合は身動きがほとんどとれないといった状況になるかもしれません。他にも寝返りが多い方や寝相が悪い方、横向きに寝る方など人によって様々な寝姿勢がありますので、2人で使用する場合はダブル以上のサイズをおすすめします。

長期的な使用における注意点

寝返り長期的な使用の場合の注意点としては、2人での使用は寝返りがしづらい環境であることを解説しました。寝返りのしやすさは睡眠の質に大きく影響します。寝返りがしづらい状態が長期的に続き、眠りが浅くなると睡眠の質が大きく下がり、体に悪い影響を及ぼす可能性があります。またその他にも寝姿勢が固定されることで血流が悪くなり、肩こりや腰痛が悪化してしまう可能性もあるでしょう。

寝返り

セミダブルサイズとシングルサイズ・ダブルサイズの違いは?

ベッドにはシングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズなどのサイズ展開があります。それぞれのサイズに具体的にどのような違いがあるのでしょうか。フランスベッドの場合のサイズ表記、ベッドの種類に対する価格帯や使い勝手の違いなどをご紹介します。

サイズの違い

サイズ 寸法 使用人数
シングル 横幅97cm×195cm~ 1人用
セミダブル 横幅122cm×195cm~ 1人用
ダブル 横幅140cm×195cm~ 1~2人用

ひとりあたりに必要な最小幅(寝返りに必要な幅)を70センチとすると、シングルは20センチ以上、セミダブルで50センチ以上、ダブルだと70センチ以上のゆとりがあります。ひとりで眠るには、すべてのサイズが快適なサイズといえるでしょう。ダブルベッドはひとりで寝るにはかなり余裕があるものの、2人で寝ると体格や寝相によって少し窮屈に感じる方もいるので注意が必要です。

価格帯の違い

マットレスは、サイズが小さいシングルが一番安く、セミダブル、ダブルと大きさに比例して価格が高くなっていきます。また、マットレスの構造や使われている素材によっても価格は大きく異なります。同じブランドやシリーズでも、マットレスのグレードが分かれていることがあり、それぞれ価格帯が異なるので注意しましょう。
シンプルな素材の組み合わせ・標準的な構造のマットレスに比べ、特殊素材で寝心地や衛生性を高めたり、機能素材が2層になっていたりする等、構造や仕様に特徴のあるマットレスは高価格になると考えてよいでしょう。

例えば、フランスベッドの代表的なシリーズ「ライフトリートメント」の場合は、シリーズのマットレス全体に除菌機能を持つ生地を標準採用しており、グレードが高くなるに従って寝心地を高めるための各種素材が組み合わされていきます。最上級モデルは、寝心地の追求はもとより環境負荷の軽減まで配慮したマットレスです。詳しくは下記リンク先を御覧ください。

使い勝手の違い

引き出し収納付き寝心地以外でのベッドの使い勝手の良し悪しは、サイズが部屋のスペースに合っているかどうかで決まります。
ベッドまわりを通るスペースが確保できていない場合や、引き出し収納付きなのに引き出しが開けられないほど狭くなる場合には、ベッドのサイズもしくは周辺の家具の数や配置を考え直す必要があるかもしれません。
購入のタイミングで迷った場合には、将来家族が増えることによる買増しなども考慮にいれてみると、今買うべきサイズが決めやすくなるかもしれません。

引き出し収納付き

セミダブルサイズのメリット・デメリットとは?

セミダブルサイズのメリット・デメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?
眠りに関すること、スペースに関することなどセミダブルを選ぶメリット・デメリットについてひとつずつ詳しくご紹介していきます。

メリット1. シングルより寝返りがしやすく、ゆったり眠れる

余裕を持って寝られるセミダブルサイズのもっとも大きなメリットは、シングルサイズよりも寝返りがしやすく余裕を持ってゆったり眠れることです。シングルよりも25センチほど広くなるセミダブルサイズは、普段寝相が悪いと感じる方も、幅に余裕があり快適な環境になります。一般的なシングルサイズだと窮屈に感じられるような体の大きな方でも、セミダブルなら無理なく寝返りができますし、腕の置き場所などの確保もしやすくなるのでゆったりと眠れるでしょう。

余裕を持って寝られる

メリット2. 部屋のスペースを有効活用できる

セミダブルは部屋のスペースを有効活用できるちょうど良いサイズといえます。シングルは狭いけど、ダブルだと大きすぎて部屋のスペースに合わないという方に、ダブルよりも省スペースでありながら、快適さも確保できることがメリットとなります。部屋のスペースが限られていても、収納付きベッドやローベッドを選ぶなどの工夫で部屋を広く見せることもできます。

デメリット1. 2人で寝るには狭い

122センチのセミダブルサイズは、2人で分けるとひとりあたり61センチです。先にもご紹介したとおりフランスベッドでは、寝返りに必要な幅を最小70センチとしているため、2人で寝ると寝返りがしづらくなり窮屈に感じ睡眠の質が保てないのが最大のデメリットです。パーソナルスペースがなくなることで無意識にストレスを感じやすくなるリスクも十分に考えられます。

デメリット2. 寝具のサイズ選びが難しい場合がある

セミダブル用の寝具は、シングル用と比較すると対応する掛け布団やシーツ、カバー、敷きパッドなどが少なく、気に入ったデザインや機能性のものを見つけにくいのがデメリットです。寝具の表記に「シングル~セミダブル対応」と記載されていても、実際に使ってみるとフィットしない場合も珍しくはありません。事前にマットレスの面積や高さを確認しておくなどの対策が必要でしょう。フランスベッドでは、セミダブルサイズ用の寝装品も多く取り揃えていますので安心してお選びいただけます。

セミダブルサイズが向いている人・向いていない人の特徴

寝室セミダブルサイズが向いている人は、標準的な体格であり寝返りの範囲も標準的、かつ寝室の広さにある程度余裕がある人です。セミダブルサイズが向いていない人は、体格が大きく、大変寝相が悪い方などで、セミダブルよりも更に大きなサイズを検討したほうが寝心地が良いかもしれません。また、寝室にベッド以外の家具を多く置きたい方は、寝心地とスペースどちらを重視するかを考える必要があります。

寝室

《部屋の広さ別》セミダブルのサイズ感とレイアウト例

セミダブルのベッドは、どのくらいの広さの部屋に置けるのでしょうか。ここでは、一般的な6畳・8畳の部屋に置く場合について、シングルサイズを置いた場合と比較して説明します。自分の部屋が何畳なのかを確認してセミダブルを置いた場合の目安としてみてください。

設置スペースの目安

設置スペースの目安として考慮しなければならないのは、ベッド本体のサイズに加えて、動線の確保や掃除・メンテナンスのしやすさなどに必要なスペースです。ベッドを壁側に寄せる場合は、湿気対策として壁から5センチ以上の距離をとることを推奨しています。ピッタリと壁につけてしまうと通気性が悪くなる上に、ボックスシーツの取り換えなどにも苦心することになるので注意しましょう。また、ベッドの片側を通るためには30~50センチほどのスペースが必要です。検討しているベッドのサイズと、前述した必要なスペースを考え合わせて家具のレイアウトを決めてください。

6畳の部屋に置いた場合

6畳の部屋にセミダブルベッドを置く場合、寸法の上ではベッド周りのスペースにある程度余裕があるように感じられます。しかし、セミダブルサイズはシングルサイズより25cm幅が広いため、周りの家具を少なめにするなどの工夫が必要になります。特にワンルームなどで生活の道具の殆どを6畳のスペースに収めたい場合は、この横幅の差を十分考慮してください。

6畳
レイアウト例

8畳の部屋に置いた場合

寝室が8畳であれば、ベッドの他にある程度奥行きのある収納家具などを置く余裕も出てきます。部屋の空きスペースの広さには人それぞれ好みがありますし、ソファやその他の家具を色々置くためにもベッドはシングルサイズで十分、という考え方もあるでしょう。しかし良い睡眠を取るためには(ある程度体格の大きい方や寝返りを多く打つ方なら特に)シングルサイズよりもセミダブルサイズ以上のベッドを検討することをおすすめします。

8畳
レイアウト例

セミダブルサイズを選ぶ際に確認すべきポイント・注意点

ここでは、セミダブルサイズだけに限らず、ベッド選びの参考としていただきたいことをご説明します。

快適に眠れるサイズを選ぶ

寝返りをしてゆっくり眠れるセミダブルサイズは、小さな子どもに添い寝するなど、使用する人の体格や状況により2人でも問題なく使える場合もありますが、基本的に1人の人が寝返りをしてゆっくり眠れるサイズであり、1人での使用がお勧めです。大人2人で継続して使いたい場合には、睡眠中はそれぞれのタイミングでの寝返りが起き、睡眠の妨げになる可能性があることも考慮に入れて検討してみてください。

寝返りをしてゆっくり眠れる

優先順位を決めておく

シングルより1サイズだけ大きい...というイメージのセミダブルベッドですが、ベッドは大型の家具であることからコストの差もある程度大きくなってしまいます。ベッドを購入するときは、サイズの検討とともに、ベッドフレームの機能やデザインを重視するか、マットレスの寝心地を重視するかなど、自分なりの優先順位を決めておくことをおすすめします。

実際のサイズに近い現物を見て決める

カタログやWEBページなどで気にいったデザインのベッドを見つける場合があると思います。ベッドは同じデザインで何種類かのサイズを用意していることが多く、ヘッドボードのデザインによってはサイズが変わると全体の印象も変わります。また、コンセントの数などもサイズにより異なることがあります。できるだけショールームや店舗で現物を確認しましょう。

セミダブルでおすすめの寝具アイテム

セミダブルサイズも選べる、フランスベッドのおすすめ商品をご紹介します。

1. ベッドフレーム

【FAD-F2】

背もたれにちょうどいい角度のついたヘッドボードデザインが特徴。シンプルなレッグタイプの他、引き出し付き、跳ね上げ収納付き、電動ベッドタイプにもセミダブルサイズの設定があります。

【KA-01F】

木の素材感が際立つミニマルなデザイン。アブラヤシからつくった再生ボードを採用し、地球環境保全に貢献するシリーズ。

【GS-01F】

緩やかなカーブが天然木の豊かな表情を醸すモダンデザインの電動ベッド。セミダブルサイズも展開しています。

2. マットレス

【LT-5000(ミディアムソフト)】

除菌機能を持つ表生地を採用したべーシックなマットレス

【LT-5500 PW-MON(ハード)】

除菌機能を持つ表生地を採用。個人で分解可能な構造で環境にも配慮したマットレス。

【LTレガシー(ミディアムソフト)】

上質な寝心地と、環境負荷軽減を両立させたLife Treatmentシリーズ最上位のマットレス。

3. 掛け布団

【CS-01ダック】

ギャザーウォームキルトで効率的に身体を温める羽毛布団。

【CS-02ダック】

首回りに羽毛があつまり、フィット感と温かさがアップしたネックラウンドギャザーウォームキルト。

セミダブルで使いたいその他のおすすめのアイテム

セミダブルサイズも選べる、ベーシックなカバーリングや手入れがしやすいベッドパッド、ユニークな枕などをご紹介します。

【らくピタ シリーズベッドパッド】

ベッドメイキングがより簡単になる、すべりにくい素材を使用したベッドパッドシリーズ。

【エッフェスタンダード(掛ふとんカバー) 】

シックで落ち着いたカラーのベーシックなカバーコレクション「エッフェスタンダード」。サイズ展開も豊富です。

【ウミガメピロー】

様々な姿勢でリラックスできる、独自シルエットが特長の枕。

まとめ

寸法を確かめるセミダブルベッドについて、おわかりいただけたでしょうか。寝心地の面からは1人用としておすすめのサイズですが、日本の住宅は寝室として使える部屋がコンパクトである場合が多いため、他の家具とのバランスに悩む方も多いことでしょう。ベッドは店舗やショールームで実際に体感したうえで選ぶのが基本ですが、展示されている空間は広いため、家の部屋においた状態よりもベッドが小さく見えてしまう場合があります。まずはきちんと寸法を確かめて、後悔のないベッド選びをしてください。

寸法を確かめる

この記事の監修者

フランスベッド株式会社

スリープ研究センター
センター長 島田彰

寝具、睡眠に関する基礎研究と製品試験を行う。JIS規格を上回るフランスベッド独自の社内品質基準FES(フランスベッド・エンジニアリング・スタンダード)規格に基づき、取り扱い商品や部材、部品に至るまで強度試験、耐久性試験などの品質評価を実施し、より高品質な商品作りへの取り組みを行っている。