クイーンサイズのベッドは
約170センチ×195センチ!
ダブルやキングとの違いとは?

ホテルの予約サイトや通販のサイトで「クイーンサイズ」と表示されているベッド。ダブルベットより幅の広いベッドのようですが、実際にはどのくらいの大きさで、どんな人に向いているのでしょうか。実際に部屋においたときのサイズ感や寝心地について、ダブルやキングなど他のサイズと比べてみましょう。さらに、フランスベッドのクイーンサイズのベッドやマットレス、クイーンサイズベッドにおすすめの寝装品まで紹介していきます。

更新日:2024/11/29

クイーンベッドのサイズとは?

クイーンベッドはダブルベッドよりも大きいベッドだということはわかっていても、どれくらいの寸法なのかは知らない...という方も多いことでしょう。ここでは主にフランスベッドのクイーンベッドについて説明していきます。

クイーンベッドの基本サイズ

2人でゆとりを持って眠れる クイーンサイズ、と呼ばれるベッドはダブルベッドよりも幅が広く、2人で使う場合にはダブルベッドよりゆとりを持って眠れます。ただしメーカーによって横幅が異なりますので注意が必要です。フランスベッドでは、マットレスのサイズでセミシングル(85センチ幅)を2台並べたもの、または幅170センチほどの1枚物をクイーンサイズとしています。

2人でゆとりを持って眠れる

ダブルサイズとの比較

ダブルベッドは、マットレスのサイズで横幅140センチです。クイーンサイズに比べて30センチほど幅が狭いものの、1人で寝る場合には寝返りを打てるスペースが十分にありゆったりと眠れます。問題なのは2人で使う場合で、クイーンサイズより部屋の中で占める面積が少なく、コストを抑えることができるという理由でダブルベッドを選んでみたものの、実際使ってみると窮屈に感じたという方が少なくありません。140センチのダブルベッドに2人で寝ると1人分のスペースはわずか70センチ程度になってしまうので、寝心地という点からはもっと幅の広いクイーンサイズか、キングサイズのベッドを選んだほうが快適に過ごすことができるでしょう。

キングサイズとの比較

1台ずつ別々の部屋で使う キングサイズはシングル2つ分の大きさになります。シングルサイズのマットレスが97センチですから、その倍の194センチほどの横幅になります。マットレスもベッドフレームもかなり大きくなり、部屋の広さのほかに搬入経路も考慮する必要があるため、シングルベッドを2台ぴったりとつけてキングサイズとして使う方法が一般的です。コストの面でもシングルサイズ2台分になるため、購入時に1サイズ小さいクイーンサイズとどちらがいいか迷う方もおられるでしょう。シングルベッド2台購入した場合、子どもが小さいうちは家族でキングサイズのベッドとして並べて使い、成長してきたらシングルベッド1台ずつにわけて別々の部屋で使えるというメリットがあります。先々の暮らし方を考えてサイズを選びましょう。

1台ずつ別々の部屋で使う

クイーンベッドおすすめのレイアウト例

クイーンサイズのベッドを、一般的な6畳、8畳の部屋に置く時はどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。6畳、8畳の部屋の広さとクイーンベッドの大きさのイメージ、設置するときの注意点について確認してみましょう。

6畳に置いた場合の設置イメージ

6畳の部屋クイーンベッドを6畳の部屋に置く場合、ベッド周りのスペースはある程度確保できます。クイーンサイズになるとベッドフレームやマットレスが大きくなるため、狭い空間でのベッドの向きの変更や移動が簡単ではなくなります。コンセントの位置やクローゼットの扉なども確認しながら、あらかじめ設置する位置を決めておきましょう。壁際にベッドを寄せて使う場合には湿気がたまることを防ぐため、壁から少なくとも5センチ以上離して置いてください。

6畳の部屋

8畳に置いた場合の設置イメージ

8畳の部屋クイーンベッドを8畳の部屋に置く場合、他の家具を置く余裕はまだあります。デスク&チェアやチェストなど大きめの家具を置きたい場合は、ドアやコンセントの位置、引き出しの開け閉めのしやすさ、チェアの可動域などを考慮しながら配置を決めていきましょう。すっきりしたインテリアにしたい場合はベッドと同じシリーズのナイトテーブルを両側に置くのがおすすめです。ベッドと同じシリーズのナイトテーブル(サイドテーブル)なら、色が揃っているのでまとまりのあるインテリアになります。

8畳の部屋

クイーンサイズのベッドを買う時の注意点

クイーンサイズのベッドを買うにあたっては、1人で使うのか2人で使うのかによってマットレスはどのようなものが良いのか考える必要があります。その他にクイーンサイズには大きなベッドサイズならではの注意点もあります。寝心地と寝室の広さとのバランス以外に、どのようなことに注意が必要になるのかを確認していきましょう。

マットレスは1枚か2枚か

フランスベッドの場合、クイーンサイズのベッドフレームには、同シリーズであれば1枚物のマットレス、セミシングルサイズのマットレス2枚のいずれかを選ぶことができます。1枚物は継ぎ目なく均一な寝心地で、1人でお使いの方にもおすすめです。セミシングル2枚の場合は硬さの違うマットレスを組み合わせることができるので、体格差のある2人が使う場合にはメリットがあります。

設置イメージ

設置イメージクイーンベッドの設置にあたり注意していただきたいのは、先に述べた通りメーカーによって横幅が異なることです。サイトによっては8畳の部屋にクイーンサイズのベッドと2人掛けソファがじゅうぶん置けるとしているところもありますが、一口にクイーンサイズと言っても寸法に違いがあること、同様に同じ2人掛けのソファでもデザインによってサイズがかなり異なることから、寸法をきちんと確認して周辺家具を決めることをおすすめします。

設置イメージ

搬入経路

クイーンベッドを購入する際には、部屋の広さの他に搬入経路も確認する必要があります。1枚物のクイーンサイズマットレスは縦横の寸法がかなり大きく、ある程度厚みもあるため、集合住宅のエレベーター内部の高さや奥行きによっては載せることができない場合があります。また、階段の曲がった部分を通過できるかどうかにも注意が必要です。

重量

ベッドフレームは材質とデザインにより重さが異なりますし、マットレスは詰め物の種類や厚みによって重さが大きく変わってきます。もちろん、クイーンサイズはサイズに比例してかなり重いものになります。ベッドやマットレスの移動時は、安全性と壁や床を傷つけないことを考慮して、必ず2人以上で作業をしてください。

クイーンサイズのおすすめベッド・マットレス6選

【FAD-FF】

マットレスを支える役割だけに特化したシンプルなベッドフレーム。存在感が大きいヘッドボードがなく、ウォールナット/ナチュラル/グレーの3色から選ぶことができるため、より周囲のインテリアに溶け込みやすいベッドフレームです。大きなサイズのベッドで寝たいけれど、部屋の印象はスッキリさせたい場合などにおすすめです。

【FAD-F1】

ウォールナット/ナチュラル/グレーの3色から選べるシンプルなフラットタイプ。クイーンサイズはレッグタイプ、ドロアー(引き出し付き)タイプから選べます。レッグタイプのみは11cmほど長いロングサイズが選べるほか、セミシングルサイズのベッドフレームも用意されているため、セミシングルのベッドを2台並べてクイーンサイズとして使うことができます。

【LT-103C】

ヘッドボードに優しい光のLED照明付がついた、キャビネットタイプベッド。優れた抗菌機能をもつ化粧板を使用しています。クイーンサイズは、レッグタイプとドロアータイプ(引き出し付き)から選ぶことができます。(レッグタイプのみ、11センチ長いロングサイズがあります。)ヘッドボードには、使用していないときはすっきり収納でき、使用するときだけポップアップする2口USBポートとスイッチ付きの1口コンセントが付いています。

【TFB-223】

フランスベッドの最高峰マットレスシリーズを搭載するベッドフレーム。天然木ならではの素材感のあるヘッドボードの杉綾模様がLED照明により印象的に浮かび上がる、高級感のあるデザイン。高密度連続スプリングを3段に重ねたトリプルデッキ構造のマットレスとスプリングボトムとの組み合わせにより究極の寝心地を実現しています。

【LT-Plus LXAgマットレス】

体をしっかりと支えてくれる高密度連続スプリング®のベースマットと、好みの硬さを選べるマットレストッパーを組み合わせた2層式のマットレス。クイーンサイズは、継ぎ目なく均一な寝心地を実現するので、お子様と川の字になって寝る場合などにもおすすめです。重量のあるベースマットレスは2分割式で、搬入問題も解決しています。

【N-2000マットレス】

セミシングルからキングサイズまでを揃えた、高密度連続スプリング®マットレス。吸湿・保湿性に優れた羊毛綿を採用した、ミディアムタイプ(中程度の硬さ)です。クイーンサイズ、キングサイズの1枚物マットレスは中央部を折り曲げることができる構造で、集合住宅のエレベーターなどで懸念される搬入問題を解決しています。

クイーンベッドのメリットは2つ

寝返りのしやすさは、睡眠の質にも大きく関わっています。自由に寝返りをうつには一定の広さが必要ですが、パートナーや子供と一緒に眠る場合、寝返りがお互いの睡眠を妨げてしまうこともあるでしょう。お部屋の広さに余裕があるなら、ダブルサイズよりワイドダブル、さらにはクイーンサイズのほうが快適性が高いと言えます。

ゆとりがある

2人で寝るには窮屈なダブルサイズ「ダブル」というサイズの呼び方から2人用と思われているダブルベッドは、じつは2人で寝るには窮屈な場合があります。ダブルサイズはマットレス幅140センチで、1人分の広さは70センチほどであり、快適に眠るのには最低限の幅であると言えます。フランスベッドの場合、クイーンサイズはダブルサイズより30センチほど広くなるのでその分ゆとりが生まれます。

2人で寝るには窮屈なダブルサイズ

子どもと一緒に寝られる

小さな子どもを大人と一緒に寝かせる子どもが小さいうちは大人と一緒に寝かせるというご家庭は多いでしょう。一時期小さな子どもを含め3人で寝ることを想定されるなら、2人でも余裕が少ないダブルベッドよりクイーンサイズのほうがゆとりを感じられるでしょう。セミシングルのマットレスを2本並べて使っている場合は、僅かなズレで中央部分に隙間ができることがあるので、専用のスペーサーを使用することをおすすめします。

小さな子どもを大人と一緒に寝かせる

クイーンベッドのデメリットはある?

クイーンベッドは重量があるため、組み立てた後の移動は難しくなります。マットレスも大きく重くなるため、購入時には搬入経路の確認が必要な上、ベッドメイキングにも苦労する場合があります。セミシングルサイズのベッドを2台並べてクイーンベッドとして使用し、生活に合わせて1台ずつに分けて使用することもできますが、セミシングルサイズはマットレスの幅で85センチと、1人用のベッドとしては少し狭いと言えるでしょう。

クイーンサイズのベッドの場合、寝具のサイズは?

クイーンサイズのベッド用ですから、マットレスやシーツなどの寝具もかなり大きいものになります。セミシングルサイズのマットレスを2台並べている場合、ベッドパッドやシーツをクイーンサイズにすると1枚物のマットレスのように使うことができます。

マットレスサイズ

これまでにも述べたとおり、クイーンサイズはメーカーにより幅寸法に違いがあります。幅寸法160センチをクイーンサイズとするメーカーもありますが、フランスベッドの場合は1枚物のマットレスは幅約170センチ×長さ195センチ、2分割タイプの場合はマットレス1枚の大きさが幅85センチ×長さ195センチになります。購入時にはショールームなどに足を運んで実際のサイズ感を確かめてみることをおすすめします。

シーツのサイズ

マットレスカバー(ボックスシーツ)ベッド用シーツはマットレスカバー(ボックスシーツ)と呼ばれ、マチがついていてマットレスの四隅に被せて使います。クイーンサイズ用のマットレスカバーは幅170センチ×長さ195センチ×高さ30センチ~45センチと、かなり大きくなるので、洗濯やベッドメイク時に苦労する方も多いでしょう。また、ベッドメイクにはベッドパッドも必要ですが、こちらもマットレス同様170センチ×長さ195センチと大きく、メンテナンスが大変です。

フランスベッドでは、ベッドメイキングの負担を軽減するベッドパッドシリーズ「らくピタ」をおすすめしています。この商品は滑りにくい素材を使用しているのでマットレスの四隅にゴムを掛けて固定する必要がなく、さらにベッドパッドに簡単にセットできる「らくピタ」専用シーツを使えば、ベッドメイキングや洗濯がぐっと楽になります。

また、おすすめ商品としてご紹介した「LT-Plus LXAgマットレス」には、専用のマットレスカバーをご用意しています。マットレスが2層構造になっているため、マットレスカバー交換は、およそ10cmのマットレストッパー部分で完了。マットレストッパーは従来のマットレスの約1/3の重さなので、クイーンサイズでもシーツ交換が簡単に行えます。

マットレスカバー(ボックスシーツ)
フランスベッドのベッド&マットレスや寝装品を、ぜひショールームで体感してください

フランスベッドの
ショールーム一覧

まとめ

クイーンサイズのベッドやマットレスなどについてご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。寝返りの打ちやすさは睡眠の質に大きく影響するため、理屈としてはベッドが大きいほど寝心地がいい、ということにはなります。しかし、ベッドのサイズが大きくなればなるほど、部屋の広さとの兼ね合いや、搬入経路のことまでも考える必要がでてきます。ご自宅の環境や用途、家族が増えたときの買い増しなどを考慮しつつ、納得の行くベッドを探してみてください。

この記事の監修者

フランスベッド株式会社

スリープ研究センター
センター長 島田彰

寝具、睡眠に関する基礎研究と製品試験を行う。JIS規格を上回るフランスベッド独自の社内品質基準FES(フランスベッド・エンジニアリング・スタンダード)規格に基づき、取り扱い商品や部材、部品に至るまで強度試験、耐久性試験などの品質評価を実施し、より高品質な商品作りへの取り組みを行っている。