クイーンサイズのベッドは
約170センチ×195センチ!
部屋のレイアウトや選び方を解説

クイーンサイズのベッドと名前は知っていても、実際のサイズはどのくらいなのか知らない方は多いのではないでしょうか。ダブルベッドより幅の広いベッドですが、何畳の部屋なら置けるのか?どのようなメリットデメリットがあるのかなど疑問もあるでしょう。実は「クイーン」とひとまとめに言っても、各メーカーによってサイズは異なっています。ここではフランスベッドのクイーンサイズのベッドの種類やマットレスもご紹介いたしますので、他のベッドサイズと比較して寝心地はどのように変わるのか、部屋との相性は良いかなど、選ぶときの参考にしてみてください。

更新日:2025/08/26

クイーンベッドのサイズとは?

クイーンサイズのベッドは約170センチ×195センチ〜です。ダブルベッドよりも大きいサイズだということはわかっていても、実際の大きさはイメージできない方も多いでしょう。じつはクイーンベッドはメーカーによって横幅が異なります。ここでは主にフランスベッドのクイーンベッドについて説明していきます。

クイーンベッドの基本サイズ

2人でゆとりを持って眠れる クイーンサイズ、と呼ばれるベッドはダブルベッドよりも幅が広く、2人で使う場合にはダブルベッドよりゆとりを持って眠れます。ただしメーカーによって横幅が異なりますので注意が必要です。フランスベッドでは、マットレスのサイズでセミシングル(85センチ幅)を2台並べたもの、または幅170センチほどの1枚物をクイーンサイズとしています。

2人でゆとりを持って眠れる

ダブルサイズとの比較

ダブルベッドは、マットレスのサイズで横幅140センチです。クイーンサイズに比べて30センチほど幅が狭いものの、1人で寝る場合には寝返りを打てるスペースが十分にありゆったりと眠れます。問題なのは2人で使う場合で、横幅140センチのダブルベッドに2人で寝ると、1人分のスペースは、わずか70センチ程度になってしまいます。クイーンサイズより部屋の中で占める面積が少なく、コストを抑えることができるという理由でダブルベッドを選んでみたものの、実際使ってみると窮屈に感じたという方が少なくありません。このため寝心地という視点からは、ダブルサイズよりもっと横幅の広いクイーンサイズか、キングサイズのベッドを選んだほうが快適に過ごすことができるでしょう。

キングサイズとの比較

1台ずつ別々の部屋で使う キングサイズはシングル2つ分の大きさになります。シングルサイズのマットレスが97センチですから、その倍の194センチがキングサイズの横幅になります。シングルベッドを2台ぴったりとつけてキングサイズとして使う方法が一般的ですが、コストの面でもシングルサイズ2台分になるため、購入時に1サイズ小さいクイーンサイズとどちらがいいか迷う方もおられるでしょう。シングルベッドを2台購入した場合、子どもが小さいうちは家族でキングサイズのベッドとして並べて使い、成長してきたらシングルベッド1台ずつにわけて別々の部屋で使えるというメリットがあります。先々の暮らし方を考えてサイズを決めるのも良いでしょう。

1台ずつ別々の部屋で使う

クイーンサイズがおすすめな人とは?

クイーンサイズのベッドがおすすめな人とはどのような人でしょうか?1人で使用する場合には、自由に寝返りが打てるため快適に眠ることが出来ます。ですから、部屋に十分なスペースがありゆっくりとくつろぎたい、贅沢に使いたいという方におすすめのサイズです。また、ダブルベッドよりも30cmほど広いので、カップルや夫婦など2人で寝る方にもおすすめです。ある程度余裕があるため、小さなお子様を含め3人で使うこともできるでしょう。

クイーンベッドおすすめのレイアウト例

クイーンサイズのベッドを、一般的な6畳、8畳の部屋に置く時はどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。6畳、8畳の部屋の広さとクイーンベッドの大きさのイメージ、設置するときの注意点について確認してみましょう。

6畳に置いた場合の設置イメージ

6畳の部屋 クイーンベッドを6畳の部屋に置く場合は、家具の配置や生活動線を少し気にする必要があります。
クイーンズサイズになるとマットレスだけでなくベッドフレームも大きくなります。ベッドフレームを選ぶ際になるべく最小限に収まるフレームにするのが無難でしょう。壁際にベッドを寄せて設置する場合、湿気がたまることを防ぐために壁から少なくとも5cm以上離すことが推奨されています。コンセントの位置、クローゼットの扉などもあわせて確認しておきましょう。

6畳の部屋
おすすめ商品
 

8畳に置いた場合の設置イメージ

8畳の部屋 クイーンベッドを8畳の部屋に置く場合は、他のインテリアとの配置バランスを検討する余裕があります。デスク&チェアやチェストなど大きめの家具の場合は、ドアや引き出しの開閉に問題がないか、チェアの可動域はどの程度になるかなど、実際に置いたときのレイアウトをイメージしながら配置を決めましょう。すっきりしたインテリアにしたい場合はベッドと同じシリーズのナイトテーブルを置くとまとまりのあるインテリアになります。
ベッドフレームは、スマホ収納やUSBポート付きのもの選べば、寝室の快適さがグッと上がるでしょう。

8畳の部屋
おすすめ商品
 

クイーンサイズのベッドを買う時の注意点

クイーンサイズのベッドを買うにあたっては、何人で使うのかによってマットレスはどのようなものが良いのか考える必要があります。その他にクイーンサイズには大きなベッドサイズならではの注意点もあります。寝心地と寝室の広さとのバランス以外に、どのようなことに注意が必要になるのかを確認していきましょう。

マットレスは1枚か2枚か

フランスベッドの場合、クイーンサイズのベッドフレームには、同シリーズであれば1枚物のマットレス、セミシングルサイズのマットレス2枚のいずれかを選ぶことができます。1枚物は継ぎ目なく均一な寝心地で、1人でお使いの方にもおすすめです。セミシングル2枚の場合は硬さの違うマットレスを組み合わせることができるので、体格差のある2人が使う場合にはメリットがあります。

設置イメージ

設置イメージ 部屋の広さや形状にもよりますが、クイーンサイズのベッドを設置する際は、一般的にヘッドボードを壁に寄せて配置し、生活動線を確保することがポイントです。ベッドの片側または両側にスペースを取ることで、他の家具も配置しやすくなります。ただし、メーカーによってベッドの横幅が異なる場合があるため、ベッドのサイズだけでなく、部屋の形状や寸法も事前にしっかり確認したうえで、周辺の家具を選ぶことをおすすめします。

設置イメージ

搬入経路

クイーンサイズのベッド、特に1枚もののクイーンサイズを購入する場合、部屋の広さだけでなく搬入経路の確認も重要です。特に玄関、階段、通路の幅や高さ、形状(張り出している部分)には注意が必要です。一般的なベッドであれば、マットレスの梱包サイズが一番大きくなりますので、事前にマットレスの幅・高さ・奥行きを搬入経路と照らし合わせておきましょう。階段では折り返し地点や角(踊り場)を安全に曲がることができるかに注意しなければなりません。階段や踊り場の天井の高さ、奥行きに問題がないかを確認してください。集合住宅ではエレベーターの扉や内部の寸法によって搬入できない場合もあるため、事前のチェックがトラブル防止につながります。スムーズな搬入のために、各経路のサイズをしっかり把握しておくと安心です。

重量

ベッドフレームは材質とデザインにより重さが異なりますし、マットレスは詰め物の種類や厚みによって重さが大きく変わってきます。もちろん、クイーンサイズはサイズに比例してかなり重いものになります。ベッドやマットレスの移動時は、安全性と壁や床を傷つけないことを考慮して、必ず2人以上で作業をしてください。

クイーンサイズのおすすめベッド・マットレス6選

【FAD-FF】

マットレスを支える役割だけに特化したシンプルなベッドフレーム。存在感が大きいヘッドボードがなく、ウォールナット/ナチュラル/グレーの3色から選ぶことができるため、より周囲のインテリアに溶け込みやすいベッドフレームです。大きなサイズのベッドで寝たいけれど、部屋の印象はスッキリさせたい場合などにおすすめです。

【FAD-F1】

ウォールナット/ナチュラル/グレーの3色から選べるシンプルなフラットタイプ。クイーンサイズはレッグタイプ、ドロアー(引き出し付き)タイプから選べます。レッグタイプのみは11cmほど長いロングサイズが選べるほか、セミシングルサイズのベッドフレームも用意されているため、セミシングルのベッドを2台並べてクイーンサイズとして使うことができます。

【LT-103C】

ヘッドボードに優しい光のLED照明付がついた、キャビネットタイプベッド。優れた抗菌機能をもつ化粧板を使用しています。クイーンサイズは、レッグタイプとドロアータイプ(引き出し付き)から選ぶことができます。(レッグタイプのみ、11センチ長いロングサイズがあります。)ヘッドボードには、使用していないときはすっきり収納でき、使用するときだけポップアップする2口USBポートとスイッチ付きの1口コンセントが付いています。

【TFB-223】

フランスベッドの最高峰マットレスシリーズを搭載するベッドフレーム。天然木ならではの素材感のあるヘッドボードの杉綾模様がLED照明により印象的に浮かび上がる、高級感のあるデザイン。高密度連続スプリングを3段に重ねたトリプルデッキ構造のマットレスとスプリングボトムとの組み合わせにより究極の寝心地を実現しています。

【LT-Plus LXAgマットレス】

体をしっかりと支えてくれる高密度連続スプリング®のベースマットと、好みの硬さを選べるマットレストッパーを組み合わせた2層式のマットレス。クイーンサイズは、継ぎ目なく均一な寝心地を実現するので、お子様と川の字になって寝る場合などにもおすすめです。重量のあるベースマットレスは2分割式で、搬入問題も解決しています。

【N-2000マットレス】

セミシングルからキングサイズまでを揃えた、高密度連続スプリング®マットレス。吸湿・保湿性に優れた羊毛綿を採用した、ミディアムタイプ(中程度の硬さ)です。クイーンサイズ、キングサイズの1枚物マットレスは中央部を折り曲げることができる構造で、集合住宅のエレベーターなどで懸念される搬入問題を解決しています。

クイーンベッドのメリットは2つ

寝返りのしやすさは、睡眠の質にも大きく関わっています。自由に寝返りをうつには一定の広さが必要ですが、パートナーや子供と一緒に眠る場合、寝返りがお互いの睡眠を妨げてしまうこともあるでしょう。お部屋の広さに余裕があるなら、ダブルサイズよりワイドダブル、さらにはクイーンサイズのほうが快適性が高いと言えます。

ゆとりがある

2人で寝るには窮屈なダブルサイズ「ダブル」というサイズの呼び方から2人用と思われているダブルベッドは、じつは2人で寝るには窮屈な場合があります。ダブルサイズはマットレス幅140センチで、1人分の広さは70センチほどであり、快適に眠るのには最低限の幅であると言えます。フランスベッドの場合、クイーンサイズはダブルサイズより30センチほど広くなるのでその分ゆとりが生まれます。

2人で寝るには窮屈なダブルサイズ

子どもと一緒に寝られる

小さな子どもを大人と一緒に寝かせる子どもが小さいうちは大人と一緒に寝かせるというご家庭は多いでしょう。一時期小さな子どもを含め3人で寝ることを想定されるなら、2人でも余裕が少ないダブルベッドよりクイーンサイズのほうがゆとりを感じられるでしょう。セミシングルのマットレスを2本並べて使っている場合は、僅かなズレで中央部分に隙間ができることがあるので、専用のスペーサーを使用することをおすすめします。

小さな子どもを大人と一緒に寝かせる

クイーンベッドのデメリットはある?

クイーンベッドは重量があるため、組み立てた後の移動は難しくなります。特に一枚もののクイーンサイズのマットレスは大きくなるため、購入時には搬入経路の確認が必要な上ベッドメイキングにも苦労する場合があります。セミシングルサイズのベッドを2台並べてクイーンベッドとして使用し、生活に合わせて1台ずつに分けて使用することもできますが、セミシングルサイズはあまり需要がないため、サイズ対応している機種がすくなく、お好みのデザインを探せない場合があります。

クイーンサイズのベッドの場合、寝具のサイズは?

クイーンサイズのベッド用ですから、マットレスやシーツなどの寝具もかなり大きいものになります。セミシングルサイズのマットレスを2台並べている場合、ベッドパッドやシーツをクイーンサイズにすると1枚物のマットレスのように使うことができます。

マットレスサイズ

フランスベッドのクイーンサイズは1枚物の場合は幅約170センチ×長さ195センチ、2分割タイプの場合はマットレス1枚の大きさが幅85センチ×長さ195センチです。
マットレスを購入するときは、サイズ感はもちろんですが、寝心地の良さにもこだわりましょう。フランスベッドでは、「自然な寝返りが打てる寝心地の良さ」「心地良い眠りへ導く通気性」「安心・安全なマットレス」にこだわり、快適な眠りへ導く高密度連続スプリング®を使用したマットレスを使用しています。

シーツのサイズ

マットレスカバー(ボックスシーツ)ベッド用シーツはマットレスカバー(ボックスシーツ)と呼ばれ、マチがついていてマットレスの四隅に被せて使います。クイーンサイズ用のマットレスカバーは幅170センチ×長さ195センチ×高さ30センチ~45センチと、かなり大きくなるので、洗濯やベッドメイク時に苦労する方も多いでしょう。また、ベッドメイクにはベッドパッドも必要ですが、こちらもマットレス同様170センチ×長さ195センチと大きく、メンテナンスが大変です。

フランスベッドでは、ベッドメイキングの負担を軽減するベッドパッドシリーズ「らくピタ」をおすすめしています。この商品は滑りにくい素材を使用しているのでマットレスの四隅にゴムを掛けて固定する必要がなく、さらにベッドパッドに簡単にセットできる「らくピタ」専用シーツを使えば、ベッドメイキングや洗濯がぐっと楽になります。

また、おすすめ商品としてご紹介した「LT-Plus LXAgマットレス」には、専用のマットレスカバーをご用意しています。マットレスが2層構造になっているため、マットレスカバー交換は、およそ10cmのマットレストッパー部分で完了。マットレストッパーは従来のマットレスの約1/3の重さなので、クイーンサイズでもシーツ交換が簡単に行えます。

マットレスカバー(ボックスシーツ)
フランスベッドのベッド&マットレスや寝装品を、ぜひショールームで体感してください

フランスベッドの
ショールーム一覧

まとめ

フランスベッドのクイーンサイズのベッドは、170センチ×195センチとややゆとりのある大きさです。睡眠の質に大きく影響をもたらす寝返りの打ちやすさなども考慮すると、ベッドのサイズは大きいほど良いともいえるのではないでしょうか。ただ、サイズが大きくなると部屋の広さや搬入経路の兼ね合いも考慮する必要があります。フランスベッドでは、マットレスが1つの場合、セミシングル2つの場合のいずれかを選択することもできます。お近くのフランスベッドのショールームでご相談の上、ご家庭のライフスタイルやニーズに合わせたベッドサイズをぜひ見つけてみてください。

この記事の監修者

フランスベッド株式会社

スリープ研究センター
センター長 島田彰

寝具、睡眠に関する基礎研究と製品試験を行う。JIS規格を上回るフランスベッド独自の社内品質基準FES(フランスベッド・エンジニアリング・スタンダード)規格に基づき、取り扱い商品や部材、部品に至るまで強度試験、耐久性試験などの品質評価を実施し、より高品質な商品作りへの取り組みを行っている。