

キングサイズベッドはどれくらいの大きさ?選び方やレイアウトのコツを紹介
ホテルのスウィートルームでも使われているのがキングサイズベッドです。実際はクイーンサイズとど比べてどっちが大きいのか、具体的には何センチなのかなど疑問も多いのではないでしょうか。
キングサイズベッドは部屋の中でも存在感のある家具になりますから、他のサイズとしっかり比較して選ぶ必要があります。キングサイズを選ぶときのメリットやデメリット、部屋に置いたときのサイズ感やレイアウト例などもご紹介しますので、キングサイズベッドの購入をお考えの方は選ぶ際の参考にしてみてください。
更新日:2025/08/08
キングサイズベッドはどんな大きさ?
「キングサイズって、大きいイメージはあるけど実際どれくらい大きいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
フランスベッドでは、シングルサイズのベッドを2台横にピッタリ並べたベッドのサイズをキングサイズベッドと呼んでいます。ただし、ベッドサイズの名称には公的な規定がなく、メーカーごとに独自の呼称や寸法設定がされているため、名称だけで判断せず実際のサイズを確認することが大切です。特に日本では、ダブルサイズまでは各メーカーでおおよそ同じサイズとなっていますが、それ以上のサイズではメーカー独自の呼称や寸法設定がされています。
また、海外にはさらに大きなキングサイズベッドも存在します。例えばアメリカのキングサイズは幅193cm×長さ203cm、長身の方向けには長さ213cmの「カリフォルニアキング」もあります。ベッドフレームのデザインや構造によってもサイズ感は変わるため、見た目や設置スペースとのバランスも考慮して選ぶことが重要です。
フランスベッドのダブルやクイーンサイズとの違いを比較
サイズ名称 | 幅×長さ | 2人で寝る場合の快適性 |
---|---|---|
ダブルサイズ | 140×195cm~ | 1人あたりのスペースは70cm。 人によっては快適性に欠ける。 |
クイーンサイズ | 170×195cm~ | 1人あたりのスペースは85cm。 ダブルベッドよりはゆとりを感じられる。 |
キングサイズ | 194cm×195cm~ | 1人あたりのスペースはシングルサイズと同じ97cm。 寝返りもできる快適さ。 |
上記の表では、フランスベッドの規定で、キングサイズのベッドに2人で寝た時との比較を示しています。ダブルサイズは1人あたりのスペースが70cm、クイーンサイズは1人あたり85cm、キングサイズが1人あたり97cmとなります。寝る人の体格や寝相、お互いが寝返りをすることなども考えるとダブルサイズは快適さに欠け、やや窮屈に感じるかもしれません。クイーンサイズもダブルサイズよりは快適ですがキングサイズと比べると12cmスペースが狭くなります。快適さで比較すると当然ですが、2人で寝る場合はダブルサイズと比べて約50cm以上幅が広くなるキングサイズが一番快適に眠れると言って良いでしょう。

キングサイズベッドのメリット・デメリットとは?
キングサイズの最大のメリットは幅が広いことになります。それによって広々と使用できるので家族で一緒に寝られる空間がある、パートナーの寝返りを気にしなくてよいので睡眠を妨げない、シングルベッドとしても使用できるなどのメリットがあります。逆にデメリットは購入費用が高いことです。
そして、ベッドの占用面積が大きいため、部屋のレイアウトが制限されたり、部屋の広さによっては、その他の家具が置けない、選べる家具の選択肢が少なくなったりすることなどが挙げられます。
ひとつひとつご紹介していきますので参考にしてください。
メリット1. 家族で一緒に寝られる広々空間
何といっても、家族で一緒に寝られる広々空間であることがキングサイズベッドのメリットです。夫婦やカップルなどが一緒に寝る場合には、十分な広さがあるので、体格や寝相を気にしなくても心地よく眠れるでしょう。また、お子様が小さい時からある程度の年齢までは3人で一緒に寝たいという場合には、お子様を真ん中にして川の字で寝ることもできます。

メリット2. パートナーの寝返りを気にせず眠れる
パートナーの寝返りを気にせず眠れることもメリットといえるでしょう。フランスベッドのキングサイズベッドは、1人あたりのスペースがシングルサイズベッドと同じ幅になるため、夫婦やカップルなどパートナーと寝る場合でも相手の寝返りを気にせず眠ることができます。シングルマットレスを2枚組み合わせてキングサイズにすることができるので、骨格や体重に合わせてそれぞれが自分に合った硬さのマットレスを選べば、途中で目覚めるなどのストレスも減り、睡眠の質向上にもつながりやすいでしょう。

メリット3. シングルベッドとしても利用できる
フランスベッドのキングサイズは分割型で、必要に応じてシングル2台に分けて使える点もメリットの一つです。大人2人と子ども1人の3人の家族構成の場合、子どもが小さいときは2台を並べてキングサイズとして使い、成長とともにベッドを別々に分けて使うこともできるため、長期にわたって利用できるという点において魅力的でしょう。
デメリット1. 購入費用が高額になりやすい
購入費用が高額になりやすいのがデメリットのひとつです。キングサイズはシングルサイズ2台分ほどの大きさがあり、当然サイズが大きくなるほど価格も上がります。さらに、大きさ以外にも素材やデザイン、収納付きやリクライニング機能の有無などフレームの仕様や機能、マットレスの種類によっても金額は大きく変動します。
デメリット2. 部屋のレイアウトが制限される
部屋のレイアウトが制限されることもデメリットです。幅の大きなキングサイズは、部屋の広さや形状によっては通路の幅が狭くなる、クローゼット・引き戸が開かなかい、他の家具の配置が制限されるなどの懸念点があります。これらの問題を解消するためには、ベッドを片側に寄せ生活動線を確保したり、家具を必要最小限にしたりするなどレイアウトが制限される分工夫が必要になります。
デメリット3. シーツなど寝具の選択肢が少ない
前述のように、ダブルより大きいサイズのベッドはメーカーによって実際の寸法が異なるため、シーツなど寸法の合う寝具の選択肢が少ないのもデメリットです。ベッドを使用する際は、マットレス、シーツやカバー、ベッドパッドなどの寝具が必要ですが、キングサイズの場合、シングルやダブルと比較すると通常は選択肢が少なくなります。フランスベッドは、そんなデメリットを解消するためにキングサイズ用の寝具も多く取り揃えています。分割型のマットレスの場合、シングル用のシーツを選ぶことも可能なため選択肢は広がるでしょう。

《部屋の広さ別》キングサイズベッドのサイズ感とレイアウト例
フランスベッドのキングサイズベッドを6畳、8畳、10畳の部屋に置いたときのサイズ感や具体的なレイアウト例を見ていきましょう。
設置スペースの目安
キングサイズのベッドを設置するスペースの目安としては、最低でも6畳以上の部屋が必要となるでしょう。それ以下の広さになると生活動線の確保が難しくなりますし、そもそもベッドを置けない可能性もあります。部屋にベッドを設置するときは、壁際に寄せることが多いですが、湿気がたまらないように少なくとも5cm以上壁から離すことが望ましいです。動線確保、壁からの距離そして、キングサイズベッドはメーカーによって幅が異なる点も踏まえて設置スペースを検討の上で購入するようにしてください。

6畳の部屋に置いた場合
6畳の部屋にキングサイズベッドを置いた場合、生活動線を確保すると、大きめの家具が置けなくなるなどかなり制限が出る可能性が高くなります。収納棚が置けないときには、ベッド下収納があるベッドフレームや跳ね上げ式ベッドにするなどミニマルな家具レイアウトにすると良いでしょう。あまり風通しの良くない環境の場合は脚付きのベッドやすのこ床板のあるフレームを選ぶなど、通気性を考慮する必要があります。何を優先するかをよく考えてベッドを選びましょう。
8畳の部屋に置いた場合
8畳の部屋にキングサイズを置いた場合は6畳と比べて家具を配置しやすくなります。部屋の形状にもよりますが、壁側にベッドを寄せる配置以外に中央にベッドを置くこともできるかもしれません。ただし、配置するときはきちんと歩行できるかなど動線を確認するだけでなく、窓、ドア、クローゼットや引き戸の開閉、シーツなどの交換ができるスペースがあるかどうかなども確認しましょう。脚の低いベッドフレームを選ぶことで部屋の圧迫感を軽減することもできるのでおすすめです。
10畳の部屋に置いた場合
10畳の部屋にキングサイズのベッドを置いた場合は、十分に余裕が生まれる理想的な広さのため、生活動線や必要家具の配置までスムーズに整えられるでしょう。通路を挟んでソファを置けば、寝室スペースとくつろぎスペースが生じてメリハリのある空間になります。収納棚やデスク&チェアを配置することでワークスペースを生むことも可能です。機能性が高いヘッドボードやデザイン性に優れたベッドを選ぶなど、自分好みのこだわりのインテリアを作り上げていくことができます。
キングサイズベッドを選ぶポイント
キングサイズベッドを選ぶポイントは、大きさの確認はもちろんですが、使用する人数や部屋の広さとバランス、ライフスタイルなどもポイントとなります。
使用人数と体格に合わせる
使用人数と体格に合わせましょう。当然ですがベッドを使う人数によって1人あたりのスペースは大きく変わります。まずは何人で寝る予定なのかを想定してください。例えば2人で寝る場合、キングサイズベッドが広さとしてはおすすめにはなりますが、寝る人の体格や寝相によってはシングル×シングルのキングサイズではなく、セミダブル、ダブルなどの異なるサイズを並べて使用したほうが良いこともあります。大人2人とお子様2人の4人で寝る場合は、セミダブルとシングル、もしくはセミダブルとセミダブルを並べて使用する方もいます。お子様と一緒に寝る予定がある場合、将来的な面も考慮しておくと、比較的長い期間で同じベッドを使えるでしょう。

部屋の広さとバランスを考える
先にも述べたように部屋の広さとバランスを考えることもポイントです。部屋全体の面積とベッドの面積によっても異なりますが、194×195センチのフランスベッドのキングサイズの場合、一般的には6畳の部屋の40%近くを占有します。残りのスペースで動線の確保、ドアやクローゼットの開閉に問題がないか、必要な家具が置けるかどうかなどを考えましょう。生活動線を確保するためには、ベッドを壁に寄せるなど配置の工夫が必要です。その他、ローベッドにする、壁や床などのカラーと合わせて統一感を持たせるなどの視覚的な重心を調整することで、部屋が広く見えて圧迫感が軽減されるなどの効果を見込めます。
ライフスタイルに合わせる
ライフスタイルに合わせることもポイントです。フランスベッドのキングサイズであれば、ライフスタイルが変化することを想定したベッド選びができます。例えば、小さいお子様がいる家族はキングサイズとして利用し、お子様が大きくなったらベッドを2つに分割して個別に使うことも可能です。新婚夫婦で使う予定の場合「最初は1人でゆっくり寝たいけど、将来的に子どもができたら3人で川の字になって寝たいというニーズも増えてきているようですが、そのような場合でも柔軟に活躍するでしょう。カップルの場合も将来結婚することを想定し、金銭的に余裕のある独身時代のうちに分割型のベッドを購入しておくのが良いかもしれません。

キングサイズベッドでおすすめの寝具アイテム
ここでは、フランスベッドのおすすめの寝具を「ベッドフレーム」「マットレス」「掛け布団」に分けてご紹介してまいります。
1.ベッドフレーム
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【FA-02】
FA-02は、レザーとファブリックの異素材コンビで高級感のあるモダンなデザインのベッドフレームです。寝室はおしゃれなインテリアにしたいというカップルやご家族にぴったりです。機能面においては、すのこ床板や床下スペースもあるので通気性に優れているのが嬉しいポイント。お掃除のしやすさにも定評があります。
【LT-101】
2台を並べて置けるタイプのベッドフレーム。シンプルでスマートなデザインながら、ヘッドボードの溝にスマホ設置可能、LED読書灯(別売り)が付けられるなど機能面にも優れた商品です。部屋の設置スペースが限られている場合は、跳ね上げ収納タイプを選べば収納スペースを確保できます。
【FC-01】
ファミリーにおすすめの、2台を隙間なくぴったりと合わせて使えるベッドです。レッグの取り外しが可能なため、お子様が小さいうちは、レッグを外して高さをなくすとベッドから落ちる心配も軽減されます。お子様が大きくなったら1台ずつ別の部屋において使うこともできるなど、暮らしの変化に柔軟に合わせられます。
2.マットレス
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【LT-5500PW-MON】
LT-5500PW-MONは、硬質ウレタンで囲っているプロウォール仕様になっており、端までしっかりと支えてくれるマットレスです。有効面積が増えるのでファミリーでの使用にもおすすめです。また、耐久性が高いことも特長の一つ。将来マットレスを別々に使うことになっても、安定してお使いいただけるでしょう。
【FB-Plus PRE】
FB-Plus PREは、フランスベッドの高密度連続スプリング®マットレスの上にマットレストッパーを重ねており、継ぎ目がないのでファミリーで寝るのにおすすめです。マットレスが大きいほど大変になるシーツ交換も、薄型マットレス用のシーツをマットレストッパー部分にかければOK。トッパーの重さは従来マットレスの3分の1なので、ローテーションのしやすさも好評です。
【LT-Plus LXAg】
キングサイズはシングルのベースマットレスを2枚、その上にキングトッパー1枚の仕様です。トッパーは「ハード」「ミディアムソフト」の2種類から硬さを選べます。さらに、除菌機能糸「アグリーザ®」の銀イオンの力で除菌効果も。高温多湿になりがちな日本の寝具ですが、衛生面にもこだわりたい方には特におすすめです。
3.掛け布団
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【CS-05】
CS-05はキングサイズ1枚としても、中央のホックを離せばシングルサイズを2枚にすることも可能な優れた商品です。家族で寝られるような大きい掛け布団が欲しいという方にはぴったりでしょう。ライフスタイルの変化に応じ、切り離して別々に使ったり、2枚重ねにしたりなど多目的で使えることがメリットです。
【CS-01 ダック】
ハンガリー産、ダックダウン90%のフランスベッドのベーシックな羽毛布団。極細繊維を束ねた糸で生地は柔らかく、オリジナルキルトで中央部に羽毛を集めているので効率よく温まります。薄手の肌掛けと暖かい合掛けのセットで季節に応じて長く使い分けることができます。
【LT JP-06】
充填羽毛だけでなく、側生地まで「きれい」にこだわった高衛生羽毛ふとん。細菌の抑制効果のある「制菌加工」にハウスダスト等を無害化し、さらに5大悪臭を消臭する「アレルα+5加工」を羽毛と側生地にほどこしました。
キングサイズベッドで使いたいその他のおすすめアイテム
フランスベッドのキングサイズのマットレスやベッドを揃えたら、以下の商品も合わせて使っていただくのがおすすめです。
らくピタシリーズベッドパッド
フランスベッドのらくピタシリーズのベッドパッドは、裏面が滑りにくい素材でマットレスの角に掛けるゴムがなく、置くだけの簡単なベッドメイキングです。ベーシックな抗菌仕様の製品から希少なキャメル毛を使用したラグジュアリータイプまで取り揃えており、すべてにキングサイズをご用意しています。
LTらくピタ簡単シーツ
シーツは四隅の三角ポケットをらくピタシリーズのベッドパッドに被せるだけ。日本製の「かせ染め」の高い技術を用いており、少ない生地の量で丁寧に作られたこだわりのシーツです。洗濯はもちろんのこと、干したり畳んだりすることも簡単で、ベッドパッドと一緒に使うとベッドメイキングがより簡単に行えます。
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すきまスペーサー
「家族が増えたのでシングルのマットレスを並べて使いたい」という方は、補助寝具を使いましょう。すきまスペーサーをマットレスとマットレスの真ん中の隙間に置くだけで、程よい硬さでぴったりとおさまり境目を気にせず就寝できます。シングルのマットレスを並べてキングサイズとして使うときは、すきまスペーサーの使用がおすすめです。
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フランスベッドのベッド&マットレスや寝装品を、ぜひショールームで体感してください
まとめ
キングサイズベッドは、他のベッドサイズと比較すると高額になりやすいものの、カップルや家族で一緒に寝られる広さが大きな魅力です。フランスベッドのキングサイズなら、結婚、出産、引っ越し、子どもの成長など少しずつ変わっていくライフスタイルに柔軟に対応できるというメリットを得られるはずです。ベッドは家具の中でも、慎重に選びたい大きな買い物の一つ。なるべく後悔のないように、総合的に判断して最適なベッドを選んでみてください。

この記事の監修者
フランスベッド株式会社
スリープ研究センター
センター長 島田彰
寝具、睡眠に関する基礎研究と製品試験を行う。JIS規格を上回るフランスベッド独自の社内品質基準FES(フランスベッド・エンジニアリング・スタンダード)規格に基づき、取り扱い商品や部材、部品に至るまで強度試験、耐久性試験などの品質評価を実施し、より高品質な商品作りへの取り組みを行っている。