眠気を覚ますツボとは?
簡単にできるツボ押しの方法って?
日中に睡魔に襲われたときに押すと眠気を覚ます効果のあるツボがあります。この「眠気覚ましに効くツボ」と、簡単にできるツボ押しの方法を紹介します。また、日中に眠気を感じないようにするための、日常の睡眠環境づくりについても詳しく解説します。
更新日:2024/2/6
眠気覚ましに効くツボは?
社会人であれば働いている時、学生なら授業中などに、眠気を感じてうとうとと居眠りをしてしまうことがあると思います。日中睡魔に襲われると仕事や勉強、家事などの能率が上がらず困ってしまいます。このように日中に突然強い眠気を感じたときに、眠気覚ましに効くツボを正しく押すことができれば、神経の道筋がうまく通うようになり、血液やリンパの流れがよくなるので頭がスッキリして眠気覚ましになります。
人は全身に合計361個のツボがあり、特に足裏・手・耳は特にツボが集まっている場所と言われます。その中で仕事や勉強の合間でも人目を気にせずツボ押しできる部位は限定されています。
今回は眠気に効果的な5カ所のツボについて、実際の位置とツボを押す方法を具体的に説明いたします。ツボ押しは即効性があるので、眠たくなったらすぐに職場・学校・自宅など場所を問わず気軽に試してみましょう。
1. 中衝(ちゅうしょう)
最初に紹介する、中衝(ちゅうしょう)というツボは、手の中指の爪付近に位置し、爪の生え際から2〜3mm下側(親指寄り)にあります。
ツボ押しの効果としては、眠気覚まし、ストレス解消、リラクゼーションなどが期待できます。
【押し方】
- 反対側の手の親指と人差し指を使って、中指を上下で挟んで持ちます。
- 深呼吸しながら約10秒間、強く中衝(ちゅうしょう)を押します。
- 左右で各3セット繰り返します。
2. 合谷(ごうこく)
合谷(ごうこく)は、手の甲側の親指と人差し指の骨が合わさっている部分のくぼみにあるツボです。
合谷に刺激を与えると気の巡りが向上し、眠気が覚める効果に加え、自律神経を整える働きがある万能のツボで、疲労回復や集中力アップなども見込めます。
【押し方】
- 親指と人差し指を大きく広げます。
- 反対側の手の親指と人差し指でツボをはさみます。
- 人差し指側に向かって親指で強めに(少し痛みを感じる程度)約10秒間押します。
- ゆっくり離します。
- 両手で3〜5回ずつ繰り返します。
3. 太陽(たいよう)
太陽(たいよう)は、こめかみの両側からやや目尻寄りにあるツボで、眉尻の延長線上のくぼみのことです。
眠気対策として知られるツボですが、他にも目の疲れ・かすみ目・充血などの目の疾患全般に効果があると言われ、頭痛の治療にも用いられます。
【押し方】
- 太陽のツボに両手の指の腹を当てます。
- 1分程度ゆっくりと優しく押し上げます。
4. 睛明(せいめい)
睛明(せいめい)は、左右の目頭の内側から少し上方に位置するツボで、目頭と鼻骨の間でくぼんでいる箇所にあたります。
眠気を覚ます他に、眼精疲労やかすみ目、めまいや頭痛などにも効果があります。
【押し方】
- 睛明に両手の親指か中指の腹を当てます。(または目を閉じて親指と人差し指で両方の睛明をつまんでもよい)
- 鼻方向に向けて指で約5秒押します。
- 指を離します。
- 上記を1分ほど続けます。
5. 風池(ふうち)
風池(ふうち)は、首の後方にある2種類の筋肉「僧帽筋」と「胸鎖乳突筋」の中央の位置にあり、後頭部の髪の生え際付近にある左右のくぼみのことで、邪気がたまりやすい箇所と言われています。
眠気覚ましの他に、疲れ目、頭痛、肩コリ、疲労回復や風邪のひき始めにも効きます。
【押し方】
- 風池を両手の親指で押さえ、残り4本指で頭部の左右を支えます。
- 親指に力を加え上方へ持ち上げるように約5秒間刺激します。
- 親指をゆっくり離します。刺激を5回程度繰り返します。
日中の眠気は体や脳の疲れのサインかも
日中に強い眠気を感じるのは、体や脳など心身の疲れのサインかもしれません。睡魔の原因としては、睡眠の質の悪化や睡眠不足が挙げられます。その他には、食後に眠気が生じやすい特性、体内時計の乱れ、ホルモンバランスの変動、薬の副作用、睡眠障害や病気の一症状などが要因になる場合もあります。
もし睡眠障害や病気の疑いが考えられるなら、一度専門医に相談した方がよいでしょう。
昼間に異常な睡魔に襲われないようにするには、普段から睡眠環境を見直すことが大切です。
必要ならば、同居する家族などの協力を得て生活習慣を整えるようにしましょう。
次に睡眠の質をよくするポイントをまとめました。
【睡眠の質をよくするポイント】
- 起床/就寝時間を決める
- 規則正しい生活を送る
- 朝日を浴びる
- 夕方に有酸素運動をする
- ゆっくり入浴する
- 寝る直前に避けること:
食事・入浴・飲酒・喫煙・カフェイン摂取・スマホ/パソコン操作・TV/動画視聴・ゲームなど - 環境を整える:
- 寝室 → 温度・湿度・明るさ/光・空気・音などを調節する
- 寝具類 → ベッド・マットレス・布団・毛布・タオルケット・シーツ・枕など、体に適したものを購入する
- 服装 → 夏は通気性、冬は保温性がよい素材を選ぶ
睡眠の質を向上させる方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
快眠のためのグッズについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
眠くなるツボについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
まとめ
日中に眠気が襲い、職場や学校などで居眠りをして困ることがないように、座ったままでも押すことができる、眠気を覚ます効果のある5か所のツボを紹介しました。
手のツボは中衝(ちゅうしょう)と合谷(ごうこく)、顔・頭部にあるツボは太陽(たいよう)・睛明(せいめい)・風池(ふうち)です。正しい押し方でツボに刺激を加えれば、眠気覚ましの効果が得られますので覚えておきましょう。
日中の眠気防止のためにはツボ押しも役立ちますが、生活の中で普段から睡眠の質をよくするポイントを守り、睡眠環境を整えておくことも重要です。