仰向けで寝ると腰が痛くなる原因や
対処法、おすすめのマットレスを紹介

仰向け寝は体への負担がかかりにくい寝姿勢とされていますが、体の状態や寝具との相性によっては腰に負担がかかり、腰痛の原因になることがあります。特にマットレスの硬さや体の沈み込み方によって、腰への負担は大きく変わります。
この記事では、仰向けで寝たときに腰が痛くなる原因とその対処法に加え、腰痛の有無にかかわらず知っておきたいマットレス選びのポイントを解説します。

更新日:2024/07/27

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仰向けで寝ると腰痛になる?

仰向けで眠る女性 仰向けで寝ると腰痛になるのでしょうか?仰向け寝は背骨の自然なカーブを保ちやすく、横向き寝やうつぶせ寝と比べると、体への負担が少ない寝姿勢とされています。
しかし、腰が過度に反った状態になっていたり、体型に対してマットレスの硬さが合っていなかったりするなどで腰に負担がかかると、痛みの原因になることがあります。特に、腰まわりが浮いた状態や、反対に沈み込みすぎた状態では、睡眠中も腰の筋肉が緊張しやすくなります。
そのため、仰向け寝が必ずしもすべての人にとって快適とは限らず、起床時の腰の痛みや違和感を覚える場合もあります。仰向け寝に限ったことではなく、寝る時の姿勢にはそれぞれに良いところ悪いところがあります。ですから自分に合った寝姿勢かどうかを確認することや、マットレスなどの寝具があっているかなど見直すことが大切です。

仰向けで眠る女性

仰向けで寝る際に痛みを感じる主な原因

マットレスの硬さが体に合っていない

仰向けで寝る際に痛みを感じる原因の一つがマットレスの硬さが体に合っていないことです。マットレスの硬さが合っていないと仰向け寝で自然な寝姿勢を保ちにくくなり、腰に負担がかかるためです。理想的な寝姿勢は、横から見たときに、立っている姿勢と同じように背骨がゆるやかなS字カーブを描いている状態です。
柔らかすぎるマットレスでは、お尻や骨盤が沈み込みすぎてしまい、「くの字」のような不自然な姿勢になりやすく、腰まわりの筋肉が緊張して痛みにつながることがあります。
一方、硬すぎるマットレスでは体が十分に沈まず、肩・背中・お尻など一部に圧力が集中しやすくなります。その結果、姿勢のバランスが崩れ、腰への負担が増えて腰痛を引き起こす可能性があります。

腰とマットレスの間に隙間ができる

起床時に腰に痛みを覚える女性 腰とマットレスの間に隙間ができるのも、腰に負担がかかる原因の一つです。仰向け寝で腰に負担をかけないためには、マットレスとの適度なフィット感が重要です。特に硬すぎるマットレスでは、腰が十分に沈み込まず、腰とマットレスの間に隙間ができやすくなります。骨盤が前に傾き、お尻が後ろに突き出るような反り腰の状態では、この隙間がさらに大きくなります。
腰が浮いた状態になると、背中やお尻など一部の部位に体圧が集中し、腰まわりの筋肉も緊張しやすくなります。その結果、起床時の痛みや違和感につながることがあります。
特に反り腰の方は、腰部分を適度に支えながら、体にフィットするマットレスを選ぶことが大切です。

起床時に腰に痛みを覚える女性

長時間の同じ寝姿勢

長時間、同じ姿勢でいることも原因の一つです。就寝時は仰向けで眠りについたつもりでも、朝起きると横向きやうつぶせの姿勢になっていることもあるでしょう。私たちは一晩に約20回の寝返りをすることで、身体の一部への圧力が集中するのを防ぎ、背骨や骨盤のバランスを整えています。しかし寝返りが少なく、同じ姿勢が長時間続くと、特定の部位に負担が集中しやすくなり、腰痛につながることがあります。
寝返りの回数が減る原因として、マットレスの柔らかさが挙げられます。マットレスが柔らかすぎると体が深く沈み込みすぎて動きにくくなるので自然な寝返りが妨げられるのです。
腰への負担を軽減するためには、睡眠中に無理なく体が動き、自然に寝返りできる寝具環境を整えることが大切です。

疾患による影響

体の状態や病気によっては、仰向け寝が症状を悪化させる場合があります。
その代表的なものが脊柱管狭窄症です。脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで腰や脚に痛み・しびれが現れる疾患です。仰向け寝は腰がやや反りやすい姿勢のため、その反りによって神経への圧迫が強まり、症状が悪化することがあります。そのため、腰が反りにくい横向き寝の方が、脊柱管狭窄症の場合は楽に感じやすいとされています。
ただし、症状の現れ方や程度には個人差があり、仰向けでも膝の下にクッションなどを入れて寝ると仰向け寝でも腰の反りを抑えることができます。大切なのは特定の寝姿勢にこだわるのではなく、自分にとって痛みが少なく、無理なく眠れる姿勢を選ぶことです。

仰向けで寝るメリット・デメリットを比較

メリット

仰向け寝は体とマットレスの設置面が広い 仰向け寝は、横向き寝と比べ体とマットレスとの接地面が広く、体圧が全身に分散されやすい寝姿勢です。そのため、一部の部位に負担が集中しにくく、比較的安定した姿勢を保ちやすいというメリットがあります。
また、体の左右のバランスが整いやすく、背骨がねじれにくい点もメリットです。横向き寝やうつぶせ寝と比べると、体への偏りが少なく、負担を抑えやすい寝姿勢です。

仰向け寝は体とマットレスの設置面が広い

デメリット

腰椎椎間板ヘルニアの症状に悩む男性 仰向け寝は、腰が反りやすくなる場合があるのがデメリットとなります。
特に反り腰が強い場合や、脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアなどの症状がある場合では、仰向けになることで腰への負担が強まり、痛みにつながることがあります。
ただし、適切な硬さやフィット感のあるマットレスを選ぶことで、腰の浮きを抑え、自然な寝姿勢を保ちやすくなります。そのため、一概に仰向けが適していないわけではなく、身体に合った寝具環境を整えることが大切です。マットレスの選び方によっては、仰向け寝でも問題なく過ごせる場合があります。

腰椎椎間板ヘルニアの症状に悩む男性

仰向けで寝る際に腰が痛くならないようにする方法とポイント

正しい寝姿勢を保つ

腰への負担を軽減するためには、仰向け寝で自然で理想的な正しい寝姿勢を保つことが重要です。
腰が過度に反ったり、逆に沈み込みすぎたりすると、背骨のバランスが崩れやすくなります。そのため、「適度な硬さ・反発力」と「身体へのフィット感」が両立されたマットレス、つまり「寝姿勢」と「耐圧分散性」のバランスの取れたマットレスを選ぶことがポイントです。マットレスは長期間使用するものですから、自身の身体へのフィット感だけでなく、へたりにくく、安定した寝姿勢を維持しやすい耐久性のある構造かどうかも確認しておきましょう。

適度な寝返りがうちやすい環境

就寝中、私たちは無意識のうちに寝返りを繰り返しています。寝返りには、体の一部に圧力が集中するのを防ぎ、腰まわりへの負担をやわらげる役割があります。
寝返りしやすい寝具環境を整えることが大切です。ポイントの1つはマットレスの硬さです。体が沈み込みすぎない適度な反発力のあるマットレスを選ぶことで、寝返りの動作がしやすくなります。また、マットレスのサイズも重要です。十分なスペースがないと寝返りの動きが制限されやすいため、肩幅が広い方や体格の大きい方は、シングルよりもセミダブル以上のサイズを検討するとよいでしょう。

タオルやクッションでの工夫

タオル 反り腰によって、仰向け寝の際に腰とマットレスの間に隙間ができる場合は、タオルやクッションを活用する方法があります。腰が浮いた状態では腰まわりの筋肉が緊張しやすくなるため、隙間に合わせて折りたたんだタオルを腰とマットレスとの間に入れることで、腰を支えやすくなります。
また、膝の下にクッションを置いて膝を軽く曲げる姿勢もおすすめです。膝を曲げることで骨盤の前傾や腰の反りがやわらぎ、腰への負担を軽減しやすくなります。マットレスだけで調整が難しい場合は、タオルやクッションを活用して、自分に合った寝姿勢に整えるとよいでしょう。

タオル

フランスベッドのおすすめマットレス

仰向け寝で腰への負担を抑えるためには、身体を支える安定感と、寝返りのしやすさのバランスが大切です。ここでは、そうしたポイントを踏まえて選びやすいフランスベッドのマットレスを紹介します。

あなたを解放するライフトリートメントのマットレス

腰の過度な沈み込みを抑えながら、体への心地よいフィット感も追求したマットレスです。
高密度連続スプリング®が体全体をバランスよく支えることで、寝返りがしやすく、体圧を分散しやすい設計です。

明日のコンディションを整えるマットレス「BODY CONDITIONING」

高い弾力性を持つブレスエアー®を採用したマットレスです。
理想の寝姿勢を保ちやすく、スムーズな寝返りもサポートします。

まとめ

腰痛対策では、日中の姿勢改善やストレッチだけでなく、毎日長時間過ごす寝具環境を見直すことも大切です。身体に合ったマットレスを選ぶことは、腰への負担が少ない寝姿勢や寝返りのしやすさを考えるうえで重要なポイントとなります。マットレス選びは、腰痛に悩む方だけでなく、特に不調を感じていない方にとっても大切です。日々の身体への負担を軽減するために、自分の体型や寝姿勢に合った寝具を選び、快適に過ごせる睡眠環境を整えましょう。ただし、強い腰痛や足のしびれなどの症状が長期間続く場合は、無理をせずに医療機関への相談も検討しましょう。

川上洋平

この記事の監修者

川上洋平

かわかみ整形外科クリニック 院長・医学博士

神戸大学医学部卒業。米国ピッツバーグ大学に留学し、膝関節外科、再生医療、スポーツ医学を学び、神戸大学病院、新須磨病院勤務を経て、患者さんにやさしく分かりやすい医療を提供することを目的に、かわかみ整形外科クリニック(神戸市)を開業。
日本整形外科学会専門医。日本整形外科学会認定スポーツ医。米国整形外科基礎学会など国際学会での受賞歴多数。