部屋のレイアウト例をご紹介!
快適な部屋作りのための家具配置
部屋作りにおいて最初に決めるのが「レイアウト」です。
レイアウトを考えずに家具選びを始めてしまうと、サイズが大きすぎて部屋に入らなかったり、逆に小さすぎて空間が間延びしてしまったりと、想像していた快適さが得られないことがあります。
まずは家具のレイアウトを決めることで、必要な家具の種類やサイズ感を把握でき、自分のライフスタイルに合った家具をスムーズに選び始めることができます。
今回はレイアウトを考えるポイントと、基本となる一人暮らしのレイアウト例をご紹介します。
更新日:2025/11/13
一人暮らしの部屋のレイアウトを考える4つのポイント
レイアウトを決めるうえで、その部屋での理想の過ごし方をイメージすることが大切です。食事、テレビ、仕事、読書、睡眠など、部屋の用途から必要な家具とレイアウトを決めていきます。つまり、「どのように過ごしたいか」を明確にすることが大切です。用途が決まったら、食事スペース、就寝スペースなどの「空間分け」を行い、それぞれの空間をつなぐ「動線」も考えていきます。さらに、「収納スペース」もあらかじめしっかり確保しておくことで、より快適な暮らしを送りやすいレイアウトが出来上がるでしょう。
部屋のレイアウトを上手に作るには
では、レイアウト作りの流れをポイントごとにご紹介します。同じ部屋でも住む人の過ごし方によって最適なレイアウトは異なるので、自分のライフスタイルや理想の暮らし方に合わせて決めていくことが大切です。
①どのような部屋にしたいか
食事と睡眠のみの部屋なのか、趣味を楽しんだり、来客が頻繁にあったりする部屋なのか、さらに在宅ワークの有無によっても最適なレイアウトは異なりますし、必要な家具のサイズも変わります。まずは、理想の暮らしを想像し、必要になる家具をリストアップしましょう。ダイニングテーブルやソファを配置する場合は、「何人で使用するか」「ソファは横になって使いたいか」なども考えておくことで、最適なサイズやレイアウトの目安が立てやすくなります。
②空間を機能で分けて考える
食事、テレビ、仕事、就寝など、その部屋での過ごし方が決まったら、それぞれをどの場所(位置)で行うかを決めていきます。たとえば、食事とテレビ鑑賞を同じスペースにまとめるか、別々に分けるかでもレイアウトは変わります。
注意したいのが、仕事兼テレビスペースにしたり、仕事スペースと就寝スペースが隣接してしまう場合です。これらのレイアウトだとオンオフの切り替えが難しくなってしまう可能性があり、仕事に集中しづらくなったり、夜になってもリラックスできず自然な眠気が起こりにくかったりといったことも考えられます。
この場合は、距離を空けて配置したり、収納家具や観葉植物などで空間を緩く仕切ったりするなどの工夫が必要です。
③生活のしやすい動線を考える
スペース分けが決まったら、それぞれの家具の位置を決めていきます。
テレビを配置する場合はテレビのアンテナ端子の近くへテレビを配置する必要がありますし、デスクを配置する場合はコンセントの近くへデスクを配置する必要があるでしょう。
さらに考慮が必要になるのが、動線となる通路幅の確保です。一般的な通路幅として60cm以上、椅子の出し入れスペースとしても60cm以上、さらに椅子の後ろが通路になる場合はテーブルから100cmほどのスペースを確保しておくと良いでしょう。大体のレイアウトと動線が決まれば、それぞれの動線スペースを考慮した家具サイズを算出できます。
④収納スペースを設ける
忘れがちなのが、収納家具を配置するスペースの確保です。
それぞれのスペースごとに収納家具の配置が理想的です。キッチンに食器やキッチン家電用の収納棚、デスク近くに書類棚、テレビ近くにゲーム機やDVD収納棚、ベッドの近くにリモコンや目覚まし時計を置く棚など、実際に1日の暮らしを想像しながら、必要になる収納棚の配置を決めておきましょう。
収納棚が最適な場所になかったり、持っている物に対して収納スペースが足りなくなったりしてしまうと、部屋が散らかりやすくなりますし、快適さが低下してしまいます。居心地の良さも得られにくくなるでしょう。

部屋のレイアウト例を紹介!
一般的な一人暮らしでの「リビング」「寝室」のレイアウト例をご紹介します。
レイアウトには正解がないので、自身の過ごし方や、暮らしにおける優先順位を想像しながら、レイアウト決めの参考にしてみてください。
過ごしやすい部屋のレイアウト例
[リビングルーム]
食事スペースとテレビスペースを分けたレイアウトです。来客時にも対応できるようにダイニングチェアは2脚、ソファは2人掛けサイズを配置しています。
ダイニングテーブルはキッチン前に配置しているので、生活動線的にもスムーズです。また、椅子の出し入れスペースや、その後ろを人が通る場合に必要なスペースをしっかり空けています。
ソファやダイニングテーブルで本を読んで過ごす場合は、近くへ本棚(収納棚)の配置がおすすめです。生活動線的にも、片付けやすさ的にも楽になるでしょう。

[ベッドルーム/+ワークスペース]
ワークスペース兼ベッドスペースの場合は、デスクとベッドを離したり、デスクからベッドが視界に入らないような配置にしたりすることで、同じ部屋でもオンオフを切り替えやすくなります。仕事や作業で使う書類などはデスク近くの収納棚を活用し、ポールハンガーや衣類収納などは備え付けクローゼットの近くへ配置することで、用途ごとに収納スペースが集約され、物が散らかりにくくなるでしょう。
クローゼット前は、通路幅兼、収納物の出し入れスペースを確保しておく必要があります。

おすすめのインテリア
ソファ:スイミーCustom
肘掛けの有無や、横幅のサイズを選択できるソファです。ソファでの過ごし方や設置スペースを考慮しながら、最適なデザイン・サイズのソファを選ぶことができるでしょう。
ベッド:FAD-F1
下部収納の有無を選べるベッドフレームです。部屋に備え付けのクローゼットがない場合や、収納棚を置くスペースが限られている場合は、ベッド下を収納スペースとして活用するのがおすすめです。
おしゃれな部屋のレイアウト例
[リビングルーム]
部屋へ入った時、まず目線が行きやすい場所は、部屋の奥のコーナーです。このスペースへフロアライトやアートを飾ることでフォーカルポイントが生まれ、空間にメリハリが感じられるようになります。
また、ワークスペースも備わったリビングの場合、リラックスして過ごすスペースと集中して過ごすスペースを分ける必要があります。広さ的にそれぞれのスペースの距離を離せない場合は、収納棚で緩く空間分けをするのがおすすめです。しっかり空間分けをしたいなら背の高い収納棚の配置でも良いですが、背の高い家具は圧迫感を感じやすいので、おすすめは目線の高さ程度です。家具の高さが足りない場合は、家具の上に観葉植物を並べることで目線を遮る方法もあります。おしゃれさも感じられるでしょう。

[ベッドルーム]
ヘッドボードを壁面に沿って配置したホテルライクなベッドルームレイアウトです。
ベッドのみではスペースに余裕がある場合、一人掛けのソファや、パーソナルチェアを置いてリラックススペースを作ることをおすすめします。就寝前に音楽を聴いたり、本を読んだりしてリラックスすることで、自然な眠気を誘うことも期待できるでしょう。座り心地が良く、リラックスしやすいと感じるソファがおすすめです。

おすすめのインテリア
ソファ:レジーファⅢ
細身の脚が特徴的な、モダンなデザインのソファです。ソファとしてはもちろん、座面を手前に引き出してベッドとしても使用できるので、来客の宿泊時にも対応が可能です。
ベッド:IQアシュフォード
合皮素材のヘッドボードが特徴的なベッドフレームです。ホテルのようにヘッドボードを壁面に沿って配置するレイアウトの場合は特に、ヘッドボードにこだわることをおすすめします。3色展開なので、部屋のインテリアテイストに合わせて選ぶことができます。
パーソナルチェア:KE-Gro
体をやさしく包み込むような、丸みを帯びたチェアです。就寝前の寝室など、リラックスして過ごしたい空間におすすめです。座面は、トーンを抑えた3色の展開なので、見た目からも落ち着いた雰囲気を感じられます。
まとめ
家具選びの前に、まずレイアウトを決めることが居心地の良い空間作りの第一歩になります。
最適なレイアウトは住む人のライフスタイルによって異なりますが、レイアウトを決めるポイントは主に「過ごし方」「空間分け」「動線の考慮」「収納の確保」の4ステップです。
快適に過ごせるレイアウトを決めてから、ソファやベッドなどの家具選びを始めていきましょう。
この記事の監修者
田口里奈
上級睡眠健康指導士
薬剤師
インテリアコーディネーター
医療従事者兼インテリアコーディネーター。
薬局勤務に加え、睡眠の質、生活の質向上を目指した論理的なインテリアコーディネート提案をオンラインで行っている。
睡眠/健康/暮らし系ライターとして大手検索サイト内等での記事作成やウェブメディア記事の作成協力も行う。









