一人暮らしのベッドの選び方 ベッドのメリットや種類ごとの特徴、
おすすめのベッドを紹介

一人暮らしを始める時の楽しみのひとつとして、「最新式の家具を置きたい」「色を統一させたい」など自分好みに部屋のインテリアを考えることがあるのではないでしょうか。その中でも大事にしたいのが睡眠時の寝具選びです。敷布団にしようかベッドにしようかどちらがいいのか?また、ベッドにする場合にはどのようなベッドがいいのかなど迷われると思います。ここでは一人暮らしをする時におすすめのベッドについて、また最適なベッドサイズやそれぞれが持つ特徴について紹介していきます。

更新日:2024/05/15

一人暮らしにおすすめなのはベッド?敷布団?

自分好みの部屋のインテリア一人暮らしをするにあたり、ベッドと敷布団のどちらで寝るのがいいのでしょうか。どちらにするか迷った時は、ベッド、敷布団それぞれの持つ特徴を踏まえたうえで、部屋のスペースやライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

自分好みの部屋のインテリア

ベッドだと布団を敷く必要がない

敷布団敷布団の良い点は、収納すればその分のスペースが空くので部屋を広く使えることです。休日などに家族や友人を部屋に招いてもスペースを広く使うことが可能です。生活のリズムという意味でも寝る前に布団を敷き、起きたら畳んで収納することで生活にメリハリがつくためメリットといえますが、一方で、この作業を毎日行わなければならないので、手間だと感じる人にはデメリットともいえます。

ベッドの場合は布団を敷いたり畳んだりする手間が省けることが大きなメリットになります。一人暮らしを始めると環境が大きく変わり、何かと忙しい日々を過ごすことになるかもしれません。疲れて帰ってもすぐに寝ることができるベッドは、忙しい毎日を送ることになる人にはおすすめです。

敷布団

収納付きベッドを選べば収納が増える

ワンルームや1Kベッドを置くと、収納家具を置くスペースが減ってしまうと考える方もいるかもしれません。しかし、最近ではベッド下が収納スペースになっているもの、引き出しが付いているもの、ベッドの頭側に物が置けるような棚があるものなど、ベッド自体に収納スペースが付いているものがたくさんあります。一人暮らしの部屋は、一般的にワンルームや1Kなどの間取りが多いため、ベッドを置きたいけれどたくさん他の物を置けなくなって困るという場合は、収納付きのベッドを選ぶことで、収納スペースを確保することができます。ベッドを選ぶ際は参考にしてください。

ワンルームや1K

敷布団と比較すると管理がしやすい

敷布団の場合、敷く、畳むといった作業が面倒で敷きっぱなしになってしまうことも多くなりがちです。敷きっぱなしになると、布団に付いたホコリや水分からカビやダニが発生しやすくなります。カビやダニが発生すると、アレルギー性鼻炎など健康被害を及ぼす可能性がありますのでこまめに天日干しするなどして布団の湿気対策をする必要があります。一方でベッドは高さがあるため、敷布団と比較するとホコリを吸い込みにくいことがメリットとして挙げられます。また、抗菌、防臭、防カビ対策など衛生面に配慮されているベッド用マットレスが増えていますので、このような対策ができているベッドを選ぶことで、より管理がしやすくなります。マットレスの下がすのこ状になっているものも多く、通気性が良いこともポイントです。

ベッドは部屋がきれいに見える

ベッドには素材、デザイン、色など様々な種類があり、自分の好みに合わせて選ぶことができます。部屋の中で大きな面積を占めるベッドですから、特に色選びは重要になります。ベッドフレームは2〜3色の中から選べるものが多く、明るくナチュラルな色から高級感のある重厚な色まで用意されています。手持ちの他の家具はもちろん壁やドアの色なども参考にして、お好みのイメージに近いベッドフレームを探してみましょう。また、敷布団とは違ってずっと見えていることになる寝装品の色柄も部屋の印象に大きく影響します。季節ごとに寝装品の色合いを変えてみるのも、楽しみのひとつになるでしょう。

一人暮らしにおすすめのベッドサイズは?

一人暮らし一人暮らしにおすすめのベッドサイズはどれくらいでしょうか。念願の一人暮らし、寝る時はゆったりしたいからと大きめのサイズにしたら、部屋が狭くなり快適ではなくなってしまったとか、部屋を広々と使いたいから小さめサイズのベッドにしたら、上手く寝返りが打てないなどということもあります。一人暮らしに大切なポイントとなるおすすめのベッドサイズをご紹介します。

一人暮らし

理想のベッドサイズは肩幅+30cm

ベッド選びの時にまず始めに考えるべき大切なポイントは、寝返りが打てるかどうかということです。では寝返りが打てる寝心地の良いベッドのサイズはどれくらいかというと、一般的には肩幅の2.5~3倍ほどの幅のベッドだといわれています。「セミシングル」「シングル」「セミダブル」のサイズを紹介しますので、自分の肩幅を測り、そこから何サイズのベッドになるのかぜひ参考にしてみてください。

セミシングルベッドのサイズ(幅約85×195cm)がおすすめの人

セミシングルベッドは、シングルベッドよりも幅は12cm程度小さく、長さはシングルベッドと同じです。小柄な方向けのベッドで、お部屋のスペースを広く使える他、ほかのサイズに比べてマットレスが小さく軽いためシーツ替えやマットレスの手入れがしやすいことも特徴として挙げられます。しかしシングルサイズに比べて一般的ではないため、好みにあうシーツなどが見つかりにくいサイズでもあります。

シングルベッドのサイズ(幅約97×195cm)がおすすめの人

シングルベッドは最も一般的なサイズで、セミシングルより12cm程度大きくなっています。大人一人が寝るのにちょうど良いサイズのため、一人暮らしにはぴったりなサイズといえるでしょう。例えば6畳ほどの部屋の場合、部屋の3~4分の1を占める大きさになるので、空いたスペースにテレビ台などの家具を置くことも可能です。一般的なサイズであるため、ベッドのタイプや、シーツ、布団カバーなどの種類も豊富にあります。

セミダブルベッドのサイズ(幅約122×195cm)がおすすめの人

セミダブルベッドは、シングルサイズと比較すると、幅が25cmほど大きくなっているため肩幅が広めの方、またベッドをゆったり広々と使いたいという方におすすめのベッドです。当然シングルサイズのベッドよりも幅が広くなりますので、部屋が狭い場合には向いていませんが、セミシングルやシングルサイズよりも格段にゆったり使え、寝返りもしやすいサイズです。揃えたい家具などが多くある場合は、部屋の広さを十分に考慮したうえでベッドのサイズを決めましょう。

ベッドの種類と特徴

ベッドのサイズを決めたら、次はベッドの種類を選びましょう。ベッドの種類は幅広く、非常に多いため選ぶのは大変かもしれません。ここではベッドの種類とその特徴について紹介していきますので、どのような部屋にしたいかイメージを膨らませたり、寝ること以外の用途などを考えたりしながらベッドの種類を決めると良いでしょう。

収納付きベッド

収納付きベッドは、ベッド下に引き出しが付いているものが最もポピュラーです。収納付きベッドの中でも容量が大きいものを選べば、新たに収納ボックスなどの家具を置く必要もなくなるでしょう。

スーツケースなど大きくて頻繁には使わないものを収納するには、跳ね上げ収納が便利です。大きな力を使うことなくマットレスごと持ち上げ、ベッド下を収納として使うことができます。

また、ベッドの頭側に小物などが置けるヘッドボードをキャビネットタイプといいます。キャビネットタイプには、コンセントやライトがついたものなど様々な種類があります。

また、棚のないヘッドボードをフラットタイプといいますが、スマホを置ける工夫をしたフラットタイプの商品もあります。

部屋の広さを重視するならローベッド、フロアベッド

高さがあるベッドは、どうしても圧迫感を覚えてしまい、部屋が狭く見えてしまうことがデメリットになります。一般にローベッド、フロアベッドと呼ばれる低めのベッドであれば、部屋が広々として見えます。他の家具も低めのもので統一することでより開放感のある部屋に見せることができます。

フランスベッドでは高さ調節が可能なベッドフレームを多数展開しています。最初はロータイプにして使い、暮らしの変化にあわせて高さを変えることができるのでお勧めです。

すのこベッド

人は、夏も冬も寝ている間に汗をかいています。そのためマットレスには湿気が溜まりやすいのです。

すのこに脚がついたような構造のシンプルなベッドは一般的に「すのこベッド」と呼ばれ、手頃な商品が出回っています。通気性が良いイメージがありますが、床からの高さが足りないと湿気が逃げないこともあるので、注意が必要です。

フランスベッドのベッドフレームは、マットレスを受ける床板(とこいた)部分がすのこ状になっています。
なかでもウエーブ加工を施した木材を使用した床板(とこいた)は、通気性の良さはもとよりマットレスが滑りにくく、しっかりとした作りになっています。

ベッドを選びに行く時は、ぜひマットレスの下にある床板(とこいた)もチェックしてみてください。

システムベッド

「システムベッド」というと、子供部屋などで使うベッドの下に学習机があるようなものをイメージする方が多いかもしれません。

フランスベッドをはじめとしたベッドメーカーで「システムベッド」と呼ぶのは、同じデザインのヘッドボードに対して、カラーやフレームタイプをセレクトできるベッドシリーズのことです。

フレームタイプは、シンプルなシングルクッションタイプをはじめ、寝心地を追求したダブルスプリング、引き出しや跳ね上げ収納のあるもの、電動リクライニング仕様など、暮らしに合わせたさまざまなデザイン・機能から選ぶことができます。
異なるフレームタイプでも高さが合うように設計されているため、2台以上並べてもインテリアの統一感を損ないません。

ソファベッド

ソファベッドとは、その名のとおりソファにもベッドにもなるという便利な家具です。ワンルームや1Kなどの間取りで一人暮らしをする場合、ソファとベッドを両方置くとなると、スペース的に難しいことも多いでしょう。ソファベッドであれば、昼間はソファとして使用でき、夜はベッドとして使うなど1台で2役をこなしてくれるので、限られたスペースを有効活用できるのが大きなメリットです。ただし、寝る時は布団を敷いたり、ソファとして使う場合は畳んだりなどの手間が発生する他、布団を収納するスペースも必要になるため注意が必要です。

フランスベッドではソファベッドに収納がついたストレージタイプも取り扱っています。また、ソファベッドにもマットレス同様のスプリングを採用しており、本格的な寝心地を実現しています。

折り畳みベッド

折り畳みベッドは、畳んでコンパクトにすることができるため、収納すればその分部屋を広々と使うことができます。折り畳みベッドの上に布団を敷く場合は、布団ごと折り畳んで収納することも可能であるため、布団を出したりしまったりする手間もありません。キャスターがついているので移動すれば掃除や急な来客があった時、引越をする時などに対応しやすいことも魅力の一つといえるでしょう。また、折り畳みベッドの中には、リクライニング機能が付いたベッドもあるので、寝るだけでなく、リラックスしたい時にも使えます。

一人暮らしのベッドの選び方とは?

ベッドのサイズや種類を把握したら、いよいよベッド選びです。ここではベッド選びの時に最も重要視される項目を紹介しますので、これまで説明したそれぞれの特徴を踏まえたうえで、自分は何を重視したいのかを考えて選びましょう。

値段で選ぶ

一人暮らしを始める時の懸念点として、費用が挙げられます。家具だけでなく引越の資金や部屋の初期費用など様々な費用がかかるためベッドの値段はできるだけ抑えたいと考える方もおられるでしょう。

人生の三分の一を過ごすと言われるベッドですから、できるだけ良いものを選んでおきたいところですが、数年単位で生活が変化し、ベッドも選び直すことになるかたが多いのも事実です。
一時的なものと割り切って価格重視で選ぶか、マットレスだけは良いものにするか、いっそしばらくは布団で暮らしてみるか。
いずれにしても布団やベッドは、生活の質を大きく変えると言っても良いものです。できればベッド・寝具売り場に直接足を運んで、納得のいく商品を見つけてください。

部屋を広く見せられるものを選ぶ

少しでも部屋を広く見せたいという方におすすめなのは低めのベッドです。一般的な一人暮らしの部屋はワンルームや1Kで6~7畳の広さが多く、収納スペースが少ないため、後から収納家具を置くなどすると狭く感じてしまう場合もあります。ベッドに高さがないと部屋の圧迫感が少なくなるので、部屋全体が広々として見えます。また枕元に小物を置きたい方は、薄型のキャビネットタイプのヘッドボードがおすすめです。キャビネットタイプにはコンセントがついていることが多いので、スマートフォンの充電ができて便利です。半面、部屋を広く見せることにこだわるなら、あえてヘッドボードのないタイプを選ぶのも一案です。

ベッドにも収納スペースが欲しい

一人暮らしの場合には収納スペースがなくてほとんど物が置けないということ考えられます。収納スペースをしっかり確保しつつ部屋をすっきり見せたいと考えている方には「収納付きベッド」がおすすめです。ベッドを配置するとなると、どうしても部屋のスペースを大きく占めてしまいますが、そのベッド下に引き出しがあれば、洋服やタオルなどたくさんの収納ができるので便利です。

他のインテリアと調和しやすい白系の色を選ぶ

インテリア雑貨には白色を基調としたものが多くありますが、それに合わせてベッドも白系のものを選ぶと、部屋になじんで調和しやすいのでおすすめです。原色や暖色系の色は、圧迫感が出やすいですが、白は膨張色のため部屋を広く見せる効果もありますので部屋の狭さで悩んでいる場合は、ベッドなどの大型家具を白に統一することで、圧迫感をなくすことができるでしょう。

ベッドで一日中ゆっくりしたい

休みの日は、外に出かけずにベッドで1日中過ごしたい、またはベッドの上しかくつろげる場所がないから1日中ベッドの上にいる…という場合もあるでしょう。

しかし、ただゴロゴロしているだけでも疲れてしまうことがあります。そのような時は、さまざまな姿勢を支えてくれる枕を利用するのもおすすめです。

ウミガメピローは独自の形がどんなポーズも支えてくれ、寝るときもくつろぐときも使えるので一人暮らしにもおすすめです。

一人暮らしの女性のベッドを選ぶポイントは?

一人暮らしの女性がベッドを選ぶ時は、上記で紹介したようなポイントを参考にすることに加えて「ベッドサイズ」「組み立てやすさ」「おしゃれなデザイン」を特に重視して選ぶと良いでしょう。

【ベッドサイズ】

部屋の広さと自身の体格を考慮したうえでサイズを選ぶようにしましょう。特に小柄な女性の場合は、セミシングルベッドという選択肢もあります。小さめのベッドにして、空いたスペースを使って他の家具を置くなど部屋のスペースを有効活用できます。

【組み立てやすさ】

ベッドは、届いてから自分で組み立てるタイプもあります。選んだベッドによっては、一人での組み立てが難しい場合もあるので注意が必要です。自分一人で組み立てられない時は、家族や友人などに手伝ってもらわなければならない可能性もあるため、組み立てが必要かどうかも考慮してベッドを選ぶようにしましょう。
家具店などでは、配送・設置費用を込みで販売をおこなっている店舗もあります。

【おしゃれなデザイン】

一人暮らしの部屋は自分だけの空間のため、おしゃれにしたいと考える人も多いでしょう。特にベッドは部屋の中でも存在感がある家具のため、こだわりのベッドフレームデザインにするのも良いでしょう。その中でもナチュラルな色のベッドフレームは、清潔感もあり、部屋がすっきりと広く見えるためおすすめのです。

一人暮らしの男性のベッドを選ぶポイントは?

上記で紹介したようなポイントに加えて、男性が一人暮らしをする時に特に重要視したいポイントは「ベッドサイズ」と「デザイン」です。

【ベッドサイズ】

男性の一人暮らしは、シングル・セミダブル・ダブルの中で検討するのがおすすめです。シングル(幅約97×195cm)は細身~中肉中背の方に向いているベッドですので体格が大きめの男性は、窮屈に感じる可能性があります。セミダブル(幅122×195cm)は、幅が広くなるため、男性一人でゆったり眠れて、寝返りにも問題のないサイズでしょう。ダブル(幅140×195cm)の大きさは、基本的には二人で寝ることを想定したサイズですが体格が大きい方であれば一人で利用しても良いでしょう。シングルやセミダブル、ダブルといったサイズは幅のことを指していますので、身長が高い方はベッドの丈を「ロングサイズ」にするのがおすすめです。ロングサイズのベッドは205cm~215cmほどとなっています。一般的に快適に眠れるマットレスの長さは身長×1.05+15cmといわれていますので身長が180cm以上の方は、通常のベッドの長さである195cmでは足がはみでてしまう可能性があるため、幅に加えて長さのことを考えてロングサイズのベッドを検討するようにしましょう。

【デザイン】

男性の一人暮らし自分だけの空間を楽しめるようにデザインも考えて選びましょう。例えばヴィンテージテイストのベッドや、細くて抜け感のあるおしゃれなパイプベッド、その他にも高品質なフェイクレザーを使ったベッドなどもあります。このようなデザインのベッドを選んでモダンな部屋にするのも素敵です。

男性の一人暮らし

睡眠環境を整えて質の良い睡眠を

システムベッド【ファディア】は、引き出しの深さが2タイプから選べるほか、スーツケースなどの大型荷物を収納できる跳ね上げタイプ(マットレスをのせたままガス圧の力で楽に開け閉めできます)まで揃えたシリーズで、収納をなるべく多く確保したい一人暮らしにも最適なベッドシリーズです。

フレーム表面には抗菌剤入りシートを使用、脚付きのレッグタイプはフレーム下にお掃除ロボットが入る高さになっていますので、綺麗好きな方にもおすすめです。

まとめ

一人暮らし一人暮らしの部屋の間取りは、ワンルームや1Kなど限られたスペースであることがほとんどです。そんな中で特に睡眠時に欠かせない寝具の一つであるベッド選びは重要です。低めのベッドで狭い部屋を広々と開放的に見せたり、足りない収納分を収納ベッドで補ったり、ソファと兼用したソファベッドといった、寝る以外にも様々な用途として使用できるベッドなど、最近のベッドは種類が豊富にあります。一人暮らしでベッドを選ぶ際は、何を重要視するのかを事前に決めておき、自分だけの素敵な空間を作り上げて楽しみましょう。

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