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上質なレザーソファの見分け方

上質なレザーソファーは、ポイントを見極めればお気に入りの一品が見つかります

使い込むほどに味と深みが増す革のソファ。
ひとえにレザーソファといってもデザインも価格も様々です。
特に価格は一見どこが違うのかわかりづらいかもしれませんが、ポイントを押さえればより上質なソファを見極められます。

目次

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01 革の種類

一般的にソファに使われるのは牛革ですが染め方によって風合いが異なります。

カウコレクティッドレザー(CC)

もっとも一般的な革になります。
革の表面を顔料でコーティングすることで、均一で発色が良くまたメンテナンスしやすい革に仕上がります。
顔料をコーティングすることで革の表面の傷も消えますが、本来の模様も消えてしまいます。
そこでコーティングした後、高圧プレスで革の模様を型押しします。

セミアニリン染め

染料で染め上げた後に細かい傷やムラなどをわずかに顔料で調整した革になります。
革本来が持つ風合いや柔らかさを残しつつ、顔料の効果で汚れも落としやすい特徴がありますが、その分、深い傷がある革などはセミアニリン染めにはできないため、希少価値は高くなります。

アニリン染め

染料のみで染め上げた革になります。
革本来の繊細な模様を感じ取ることができ、顔料を使用していないので非常に柔らかい吸い付くような質感に仕上がります。
傷がある革はアニリン染めにできないので、希少価値はセミアニリン染めよりさらに高くなりますが、天然の風合いが残る革は同じものがひとつとしてない、世界で自分だけのソファになるでしょう。
またコーティングをしていない分、デリケートに扱うことが必要になります。

02 縫製

ソファは裁断された、いくつもの革のパーツを縫い合わせて作成します。
縫製を見れば、良いソファかどうかが見えてきます。

正確さ

革を縫うというのは想像以上に難しい作業です。
伸縮性のある革を、仕上がりを予想して縫い、木枠に被せたときに縫い目が揃うように縫製するには熟練した技術が必要です。

また、ソファは一般的に革と同じ色の糸で縫うことが多く、縫い目はなかなか見えづらいものですが、あえて革と違った色の糸で縫う「アクセントステッチ」を取り入れたソファがあります。
縫い目がはっきり見えるアクセントステッチは、技術がなければかえって縫製の甘さが目立ってしまいます。
アクセントステッチのソファが作れるということは確かな技術を持っている証拠です。

高い技術が必要な「アクセントステッチ」による縫製

革の大きさとソファの背面

傷のない大きな革はとても貴重です。なぜならば牛の多くは成長する過程で牛同士ケンカをしたり、柵にぶつかったりして傷を負ってしまうからです。
基本的に貴重な大判の革はソファの正面に使います。

大判の革で張ったソファ

デザインにもよりますが、なるべくハギを作らずに大きな革で作られたソファは希少性も高く、価格も高くなります。

また、ソファの背面にはたいてい床革、合成皮革が使われます。
もしくは背面まで本革で使っていたとしても小さな革をパッチワークのように10枚以上つぎはぎしているソファもあります。
ソファの背面にまで美しさを求め、大判の革で仕上げたソファはそう多くはないでしょう。
ソファを見る際は是非、ソファの背面もチェックしてみてください。
価格の差がそこにあることがわかると思います。

大判の革で仕上げたソファは背面まで美しい

03 バネとウレタン

ソファの座り心地はバネとウレタンで決まります。
いくつものバネとウレタンの組み合わせによって、様々な質感が作り出されます。
また、バネとウレタンの質にソファが長く使えるかどうかも決まってきます。
バネで代表的なものはコイルスプリング、Sバネ、ウェービングバンドの3つです。

コイルスプリング

連結された渦状のバネは底づき感のない弾力性があります。
バネ自体に高さがあるため、すっきりとしたデザインのソファには使用が難しくなります。

Sバネ

連続したS字状の鋼線を平行に並べます。
しっかりとした質感でバネ自体に厚みがないため、デザイン性の高いソファを作ることができます。

ウェービングバンド

細いゴムをベルト状に編み、テンションをかけて張り込みます。
ゴムならではの微妙なクッション性で身体にフィットするような質感が得られ、厚みもないのでデザイン性の高いソファにも用いられます。

次にウレタンです。
ウレタンで重要なのは密度です。
密度は1㎥あたりの重さで表され、重いほど弾発性があり耐久性が高くなります。
密度が高いということは原料をたくさん使うということですので、当然密度の高いウレタンは高価になります。
一般的に上質なソファには30kg/㎥以上のものが使われています。

もうひとつ重要なのはウレタンの組み合わせです。
比重や特徴の違ったウレタンを何層かに重ねることによって、へたりにくくしっとりとした質感に仕上がります。
ソファによってはこの上にフェザーやポリエステルファイバーなどを重ね、様々な質感を出すこともあります。