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クロー値とは?

更新日:2018/10/1

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クロー値(clo値)は衣類における暖かさの目安になります。当然のことながら、体が冷えてしまっていると快適な睡眠を実現するのは難しくなります。快適な眠りのために重要な指標となりますので、これを機にクロー値について知っておきましょう。

クロー値について

クロー値とは、衣類の熱抵抗を表わし、衣類の保温性の目安になる数値です。平均皮膚温度が33℃を維持できる衣服を1cloとします。この1 clo の衣服とは、気温21℃、湿度50%以下、気流 0.1m/s の環境で、椅子に静かに座った成人男性が快適に感じる保温性(平均皮膚表面温度が33℃)を指します。ちなみに0cloは裸の状態であり、日常生活における衣類は2cloまでのことが多いようです。ちなみにこの考え方は衣類のみでなく、睡眠環境においても応用することができます。例えば、一般的な羽毛の掛け布団はクロー値が6以上です。これは部屋の温度が低くなる冬であって暖かさを感じることができる数値となります。快適な睡眠を実現するためにクロー値の観点から寝具を選ぶのもよいでしょう。

クロー値の測定方法

それではクロー値の測定方法はどのようにおこなわれているのでしょうか?衣類のクロー値を測定する際には、サーマルマネキンを使用します。サーマルマネキンとは、人体の放熱特性を模擬させることができる人体模型です。このサーマルマネキンに衣類を着せて、保温性を測定します。全身の部位ごとに供給熱量を制御することで、その衣類の暖かさを測定することが可能になったのです。

年齢によっても必要なクロー値は変わる

必要なクロー値は年齢によっても異なります。歳を重ねていくごとに新陳代謝は衰えてくるので、クロー値の高い衣類や寝具を選ぶ必要があるでしょう。一方、子どもなどは新陳代謝が活発なのでクロー値が低くても寒さを感じにくい傾向にあります。つまり、クロー値の観点から考えると、睡眠時のパジャマや羽毛布団選びは、高齢者と子どもで異なるということになります。また、年齢のみでなく性別においても必要なクロー値は異なります。例えば、女性の場合、生理的に末梢血管の血流が悪くなり、体が冷えやすい傾向にあるのでクロー値の高い寝具を必要とする場合が多いです。

以上、クロー値について詳しく説明しました。冒頭でもお伝えしましたように、クロー値は快適な眠りのために重要な指標となります。寝具を選ぶ際には、このクロー値を1つの指標にしてみてはいかがでしょうか。

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