スプリングマットレスってなに？

スプリングマットレスとは

スプリングマットレスとは、マットレスの中にスプリング（バネ）が入っている寝具です。多数のバネがつなぎ合う構造で、体をしっかり支えてくれます。マットレス内はバネの間に空間があるため通気性が良く、汗や水分が乾きやすい特長があります。他にもいくつかメリットがありますので紹介します。

スプリングマットレスのメリット

• 体にかかる負荷が少ない
  マットレス内のスプリングが体を支える設計になっており、マットレス全体で体への負担を分散させます。
• 種類が豊富
  スプリングマットレスにはたくさんの種類があります。価格は2〜3万円で買えるものから数十万円するものまで様々です。品質の良いものを選び、しっかりメンテナンスを行えば10年以上使えることも多く、マットレスの中でも長持ちするタイプといえます。

スプリングマットレスのデメリット

• ウレタンのみのマットレスに比べて重い
  スプリングマットレスの中には金属製のバネが入っており、シングルタイプでも10kg以上の重さがあります。そのため1人で運ぶのが難しいこともあります。

スプリングマットレスの種類について

スプリングマットレスは、スプリングの形状によって種類が異なります。次に、スプリングマットレスの種類とその特徴について紹介します。

ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルとは、独立したバネを鋼線によって横方向に連結したスプリングです。体を「面」で支えるのが特徴で、横たわると全体が沈みます。寝心地は少々硬めです。

ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスとは、1つ1つのスプリングを小さな袋に入れて、マットレス全体に敷き詰めたマットレスです。スプリングが1つひとつ独立し体を複数の点で支えることにより体にかかる圧力を分散すします。個々のスプリングが不織布で包まれているためやや通気性に劣ります。

高密度連続スプリングマットレス

1本の鋼線を連続して編み上げたスプリングです。構造上、1点に荷重が集中せず分散するため、安定性と耐久性があります。

スプリングマットレスの正しいメンテナンス方法

スプリングマットレスは、メンテナンスさえしっかりすれば10年近くも長持ちできます。中身がバネできているため、上記で紹介したようにくぼみやすいデメリットがありますが、長持ちさせるローテーション法があります。

ローテーション法

ローテーション法とは、マットレスのヘタリ（くぼみ）を抑えるための方法です。これを3ヶ月に1回行うことで、マットレスを長持ちさせることができます。以下その手順を紹介します。

• マットレスを180度回転させて「上」「下」を入れ替える
• マットレスの「表」と「裏」入れ替える
• 再度、マットレスを180度回転させ「上」「下」を入れ替える
• 再度、マットレスの「表」と「裏」を入れ替える

大手のホテルでは、3ヶ月に1回のペースで上記のローテーションが行われています。どんなに丈夫なマットレスでも、長年使っているとどうしても体重がかかる箇所からヘタリ易くなってきますので、定期的にローテーションを行って下さい。

ウレタンマットレスとの違いは？

さて、ここまでスプリングマットレスについて紹介してきましたが、最近ではテレビの通販番組などで「高反発マットレス」や「低反発マットレス」などで親しまれる、ウレタン素材で作られたマットレスも人気です。最後にウレタンマットレスとの違いについて解説します。

ウレタンマットレスとは？

ウレタンマットレスとは、上記で紹介したように「ウレタン」という素材で作られたマットレスのことをいいます。スポンジの素材としても知られ、非常に弾力性が高いのが特徴です。スプリングマットレスとは違い、ウレタンの弾力のみで体を支える構造になっており、体にフィットしやすいマットレスです。
ウレタンマットレスで代表的なものには「高反発マットレス」と「低反発マットレス」があります。高反発マットレスは、加重に対して押し返す力が強いため、寝返りしやすいメリットがあります。一方「低反発マットレス」」は、押し返す力は弱いものの、柔らかい寝心地が好評のマットレスです。折りたたんで収納できるものが多いのもウレタンマットレスの特長です。

ウレタンマットレスにはこんなデメリットも

体へのフィット感があり、寝心地も良いウレタンマットレスですが、最大の欠点は「通気性が悪い」こと。ウレタンは合成樹脂で作られているため、通気性が悪く、寝汗や湿気などによりカビが発生しやすいデメリットがあります。マットレスも素材によって様々ありますが、いかがでしたでしょうか？自分の体の状態や、どんな睡眠を望むのかによって、選ぶべきマットレスも変わってきます。自分にとって最適な睡眠を叶えてくれるマットレス選びにお役立てください。