よくある質問 マットレスの知識
マットレスのメリットってズバリなに?
更新日:2020/1/16
マットレスと一言でいっても種類は様々あります。実際にお店に行くと、どのタイプを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。今回はマットレスの種類の特徴やメリット、デメリットを紹介します。さらに、自分にとって最適なマットレスを選ぶための確認ポイントについても解説します。
マットレスの特徴とは
寝心地の良い眠りをサポートするマットレス。布団のように上げ下ろしをする必要がなく、疲れたらすぐ横になれるメリットもあるので大変人気があります。しかし、マットレスにもいろいろな種類があり、見た目が同じようでも、材質や作り方が違うため寝心地も異なります。マットレスは、大きく「スプリングマットレス」と「ノンスプリングマットレス(ウレタン、ラテックスなど)」に分けられます。自分にとって最適なマットレスを選んで頂くために、各タイプの特徴や使い心地を紹介します。
スプリングマットレスの場合
マットレスのスプリングタイプには、鋼線をらせん状に巻いたバネ(スプリング)が入っており、バネの強弱に合わせて体をしっかりと支えます。また、バネの形状にも種類があり、「高密度連続スプリング」「ボンネルコイル」「ポケットコイル」などに分けられます。
各スプリングの特徴
「高密度連続スプリング」は一本の鋼線を連続して編み上げたスプリングです。
- バネが1本の鋼線で編まれている
- 体圧を面全体で受け止め、連続したコイルが体圧を分散する
- 部分的な落ち込みが少なく寝返りがしやすい
- 通気性が良い
「ボンネルコイル」はらせん状に巻いたバネを連結して作られています。
- バネが連結されており体を面で支える
- 寝ている時に沈みにくく寝心地が少々固め
- 通気性が良い
「ポケットコイル」は、バネを一つひとつ小さな袋に包み込んだスプリングです。
- バネが一つひとつ袋に包まれ独立
- 体を点で支える
- 寝心地が柔らかく体にフィットしやすい
- 寝返り時の横揺れが少ない
ノンスプリングマットレスの場合
弾力性のあるスポンジや、クッションに用いられるウレタン素材でできたマットレスです。ウレタンマットレスは大きく分けると、「低反発マットレス」と「高反発マットレス」に分けられます。バネを使ったスプリングマットレスとは違い、ウレタンの弾力性のみで体を支えるので、非常に高いフィット感が得られます。
低反発ウレタンマットレスとは
低反発マットレスは、寝る人の体重に対して押し返す力が低い特徴があります。もともとはNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発した素材で、ロケット打上げ時の、宇宙飛行士にかかる重力を少しでも緩和させる目的で作られました。体の形に合わせて程よく沈むためフィット感も高く、体が包み込まれるような感触があり、体の重さも均等に分散されるので、横向きになっても安定感があります。
高反発ウレタンマットレスとは
一方、高反発ウレタンマットレスは、力を加えると元に戻ろうとする反発力が強いのが特徴。低反発に比べて少々硬めなので、寝た時に体が沈みすぎず、寝返りもスムーズなので腰痛に悩む人に重宝されています。
ラテックスマットレスとは
ラテックスは、ゴムの樹からとれる樹液を発泡させた素材で、まるでマシュマロのようなフワフワ感が特徴です。ラテックスは、天然ゴムの含有量によって種類が分けられ、80%以上であれば「天然ラテックス」、80%以下なら「合成ラテックス」、他の原料がなければ「天然ラテックス100%」の3つに区別されます。
マットレスと布団を比較!よく眠れるのはどっち?
マットレスの様々な種類について紹介してきましたが、日本には古くからの習慣でもある「布団」があります。マットレス同様、布団にも素材によっていくつか種類がありますが、ここではマットレスと布団の違いについて、メリットやデメリットをまとめて紹介します。
マットレスのメリット
マットレスは、布団に比べて耐久性が高いのが特徴です。特にスプリングタイプには10年以上使えるものもあります。布団のように毎日上げ下ろしをする必要がなく、通気性が良いので布団ほど頻繁に干さなくてもよく、手入れが簡単です。
マットレスのデメリット
マットレスはサイズが大きく、一度汚れがついてしまうと丸洗いができません。もちろん洗濯機にも入りませんので、マットレスをしっかり覆えるボックスシーツを使う必要があります。また、収納することができないので、部屋のスペースを占める割合も大きく、その他の目的で使う面積が限られてしまいます。また、マットレスを使用するには、湿気の影響を避けるためにもベッドフレームが必要ですので、ベッド下に溜まったほこりを掃除するのが少々面倒です。
布団のメリット
マットレスと違って、布団はすぐに移動でき、好きな場所で寝ることができます。特に寝室が狭いケースには最適です。寝る時だけ広げて後はしまえば良いので、掃除がしやすく部屋のスペースも有効利用できます。天気が良い日には、天日干しも手軽にできるため、心地よく眠ることができます。ベッドから落下する危険性もないので安心です。
布団のデメリット
布団は床の上に敷くため、床の固さが伝わりやすく、マットレスのように体圧を分散させる弾力性がありません。従って、お尻や肩などの部分に負担がかかりやすく、疲れが取りにくいデメリットがあります。毎日、布団の上げ下ろしが必要で、敷いたままにしておくと「万年床」と呼ばれるように、布団下が湿りやすく床にカビが発生します。
自分に合うマットレスの選び方
マットレスにも種類が様々ありますが、数ある中から、一体どのタイプを選ぶべきか迷ってしまうでしょう。使う側の用途によって、選ぶものも変わってきますので、マットレスを選ぶ際には、以下のポイントに留意しましょう。
- 硬さ
- 体圧分散性
- 厚み
- 横幅サイズ
硬さ
マットレスの硬さの好みは人によって様々ですが、お店に行って試した際に、「適切な寝姿勢で寝られるか」「寝返りがしやすいか」「腰などに圧迫感はないか」など自分の感触が最も良い硬さのものを選びましょう。
体圧分散性
体への負担を軽くし心地よく眠るには、マットレスの体圧分散性が欠かせません。体圧分散性とは、体にかかる圧力を散らして、肩や腰などの局部にかかる負担を和らげる性質のこと。スプリング、ウレタン、ラテックスなどの素材によって体圧分散性も変わってきます。どのタイプの弾力性が最も自分にあっているのか、各タイプのマットレスを実際に試してみると良いでしょう。
横幅サイズ
最適なマットレスを選ぶには、横幅のサイズも重要なポイント。マットレスには以下のサイズがあります。
- セミシングル(幅85cm×長さ195cm):1人暮らしのワンルームや子供用のベッドとして最適なサイズ。
- シングル(幅97cm×長さ195cm):最も一般的な1人用のサイズ。
- セミダブルサイズ(幅122cm×長さ195cm):返りを良く打つ人には最適な1人用サイズ。
- ダブルサイズ(幅140cm×長さ195cm):2人で使用できるサイズ。
- ワイドダブルサイズ(幅154cm×長さ195cm):2人で使用できるサイズ。
- クイーンサイズ(幅85cm×長さ195cm 2枚):2人で使ってもゆったりと眠れるサイズ。
- キングサイズ(幅97cm×長さ195cm 2枚):ホテルのスウィートルームにも使われる大型サイズ。
以上のポイントを確認しながら、自分に合ったマットレスを選びましょう。