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羽毛布団の産地偽装問題とは?

更新日:2018/10/1

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羽毛布団の産地偽装問題とは、中国産の羽毛をヨーロッパ産と偽って表示し、流通させていたというものです。この問題は、2016年に日本メディアによって取り上げられ、国内外で広く話題になりました。ここでは、世間を賑わせた羽毛の産地偽装問題について、わかりやすく解説します。

羽毛布団の産地偽装問題とは

2016年5月、国内メディアによって、羽毛の輸入産地が偽装されているのではないかという疑惑が報道されました。「日本羽毛製品協同組合」の調べによると、日本では年間約320万枚もの羽毛布団が販売されています。こうした羽毛の多くには、フランスやハンガリーといったヨーロッパ諸国の高級産地が表示されていました。しかし、メディアの取材時に財務省が発表したデータによると、2015年の羽毛輸入量のほとんどが中国産だったといいます。こうした背景から、販売されている羽毛布団の多くが、ヨーロッパ産ではなく中国産ではないかという疑惑が浮上したのです。

羽毛布団の産地偽装報道後の対応

羽毛布団の産地偽装問題を受け、販売店や購入者に求められた場合、原産地の証明書を即座に提示するよう、加盟会社に通達を出しました。加えて、適切な産地表示を徹底するよう、警告文書も発行されました。
騒動後、日本羽毛製品協同組合では、産地対策委員会が立ち上げられました。この委員会では、羽毛の正しい産地表示を徹底するため、「トレーサビリティ」のとりまとめが行われました。トレーサビリティとは、正しい産地表示をするのに必要なもので、流通経路から生産段階、最終の消費や廃棄にいたるまでを追跡できる状態のことです。また、羽毛製品に用いられている原料用語や、組合が指定する用語についても、新しく設定されました。このように、産地偽装問題によって失われた信用を取り戻すため、業界全体で産地管理を徹底する取り組みがなされています。

羽毛布団の産地偽装被害に遭わないためには

羽毛布団の産地偽装被害に遭わないためには、まず羽毛についての知識を深めておくことが大切です。上記のように、店頭で原産地証明書の提示を求めるのもよいでしょう。また、羽毛布団から品質情報を読み取ることもできます。例えば、羽毛布団の品質表示。羽毛布団には、品質の良し悪しを証明するための表示ラベルがつけられています。代表的なものが「ゴールドラベル」です。品質は5段階に分けられており、最上質なものに「プレミアムゴールドラベル」の称号がつけられています。

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