よくある質問 マットレスの管理
マットレスのダニ対策(退治・除去・予防) 家庭でできる方法は?
更新日:2024/12/06
日本は高温多湿の気候のため、ダニ大国とも言われています。ふとんやマットレスにもダニが侵入しやすいので、ダニ対策は欠かせません。ところでダニを退治しようと、いきなりマットレスに掃除機をかけようとしていませんか?掃除機だけでは効果が薄く、ダニを防ぐには、「退治する」→「除去する」→「再発を防ぐ」プロセスが大切です。今回はマットレスのダニ対策に必要な方法を詳しく紹介します。
「退治する」-マットレスのダニ退治の方法
ふとん乾燥機の熱で退治
ダニは熱に弱いため、ふとん乾燥機で退治することもできます。しかし、熱が届かないマットレスの深部に逃げる可能性もあるため、完全に退治するまでには至りません。効果を最大限に引き出すポイントは、部屋を暗くし1時間ほど待つこと。ダニは夜間に活動する習性があるため、部屋を暗くすることでマットレスの表面に出てくるよう仕向け、その後にふとん乾燥機を使うとより効果的です。一方で高温の熱を直接マットレスに当てるため、素材そのものを劣化させる可能性もあります。マットレスが高温に対応できるか事前に確認も行いましょう。
ダニ駆除薬剤で退治
ダニ駆除薬剤を使うのもおすすめです。ですが何でも良い訳ではなく、必ず「ふとん・マットレス対応」と明記されているものを使用しましょう。また、化学薬品ですので、肌が敏感な方は少量から使ったり、マスクを着用したりするなど注意を払いながらご使用下さい。
「除去する」-ダニアレルゲンの除去
ダニを退治しただけで安心してはいけません。マットレスにはまだダニの死骸や糞、抜け殻などダニアレルゲンと呼ばれる、アレルギーの原因となる物質が付着しているからです。次にダニアレルゲンの除去する方法について紹介します。
掃除機で吸い取る
ダニアレルゲンは掃除機を使って吸い取りましょう。マットレスの表面をじっくり掃除することが大切ですが、特にダニが集中的に生息する下記のところは、念入りに掃除する必要があります。
- マットレス表面の上部
- マットレスとベッドの隙間
- キルティング(外カバーの縫い目)の隙間
以上の部分は、ダニが集まりやすいので、ダニアレルゲンも多いと想定されます。ここは特に注意して掃除機をかけて下さい。
「再発を防ぐ」-ダニの再発予防
ダニの退治とダニアレルゲンを除去が終わりました。しかしダニが発生したことを考えると、今後もまた再発する可能性もあります。最後に、ダニ再発を防ぐ方法を紹介します。
防ダニシーツを使用する
防ダニシーツとは、ダニやハウスダスト(ほこり)の透過を防ぐシーツのことを言います。防ダニシーツには下記の特徴があります。
- ダニの餌となる老廃物(フケ・アカなど)が溜まるのを抑え、ダニの繁殖を防ぐ
- 寝汗でマットレスが湿るのを防ぎ、湿気が大好きなダニの繁殖を抑える
また、防ダニシーツは薬剤の影響を心配する必要もありませんし、普段のシーツの代わりとして使うものなのでお手軽です。
除湿敷きパットを使用する
寝汗を吸収する「除湿付き敷きパット」もおすすめです。ダニが好む「湿気」を防ぐことができるので、ダニの繁殖を予防することができます。
防ダニ効果のあるマットレスを選ぶ
マットレスには防ダニ効果のある素材を使用しているものがあり、マットレス本体にダニを寄せ付けない効果があります。
とは言っても、マットレスに接しているすべての寝具にまで、長く防ダニ効果が及ぶわけではなく、次に述べるような日頃のお手入れをすることが大切です。
定期的にマットレスの手入れを行う
マットレスの手入れを定期的に行うことをおすすめします。普段から手入れを行うことで、ダニが住みにくい環境を作ることも大切です。最後に具体的な手入れ方法について紹介します。
- 寝室の窓を開けて換気を行う
- マットレスが両面使用できる場合、3ヶ月に1度のペースでひっくり返して違う面を使う
- 暑い季節は3日に1度のペースでシーツを取り替える
上記をしっかり行えば、ダニ対策は万全と言えるでしょう。ぜひ「退治する」→「除去する」→「再発予防する」のプロセスで、嫌なダニを追いだして快適な睡眠を取り戻しましょう。
大坂経済大学経営学部を卒業後、1997年フランスベッド株式会社に入社。関西エリアで25年以上営業業務を経験後、インテリア事業本部へ。現在はベッドやマットレス、羽毛布団など広範囲にわたる商品知識と接客経験を活かし、スリープアドバイザー研修や新入社員研修等の社内研修講師を務める。