よくある質問 マットレスの管理

マットレスのカビ対策について

更新日:2020/1/16

「カビが発生するところはどこ?」と聞かれると、お風呂を連想する方が多いのではないでしょうか。実はお風呂以外でも、もっと身近なところにカビは潜んでいます。例えば、ベッドの上や敷きふとんの下などに使うマットレスなどの寝具です。毎日使っているので気づかないうちにカビが侵入し、そのまま放置しておくと健康にも害を及ぼすことにも…。なぜマットレスにはカビが付くのでしょうか?その原因と具体的な対処法について詳しく紹介します。

なぜマットレスにカビが発生するのか

マットレスにカビが発生する主な原因は「寝汗」です。人は寝ている間にコップ1杯分(約200cc)の汗をかくといわれていますが、マットレスは人の体温で温められる上に、この「寝汗」が徐々に染みこんでいきます。この寝汗によってマットレス全体が湿気を帯び、カビの養分となる人の皮脂や髪の毛も付着するので、カビが発生しやすい「湿度」・「温度」・「養分」の3つの条件が整います。カビ発生の3つの条件をさらに詳しく紹介しましょう。

湿度

カビは湿度が60%以上になると活発になります。70%以上で繁殖し、80%を超えると繁殖の勢いが増します。浴室やキッチンなどは、常に湿気を帯びているので注意が必要ですが、寝汗を含んでいるマットレスも実は湿気が高く、カビが生えやすい場所といえます。

温度

カビが繁殖しやすい温度は20~30℃で、繁殖が活発化するのが25~30℃といわれています。人が寝ることでマットレスが体温で温められ、カビが生えやすい温度になります。

カビの養分

目には見えにくいのですが、マットレスには皮脂や髪の毛、フケが付着しています。髪の毛やフケに含まれるたんぱく質、皮脂の脂肪分はカビの大好物ですので、こうした養分を蓄えながらカビが繁殖していきます。

カビにはどんな種類がある

家の中には約60種類以上のカビが生息しているそうですが、寝具に繁殖しやすいカビには、次の4つの種類があります。

コウジカビ

コウジカビは、菌名を「アスペルギルス」といいます。色は、白、黄色、緑、黒といった色にまだらに変化します。この菌は呼吸器アレルギーをもたらすので、放置しておくと深刻な健康被害をもたらす可能性があります。

ススカビ

ススカビは、菌名を「アルテルナリア」といい、黒いスス状のカビです。気管支ぜんそくや過敏症肺臓炎の原因となる菌です。抗カビ剤にも強い丈夫な菌で再発しやすいのが特徴です。

クロカビ

クロカビは、菌名を「ウラドスポリウム」という斑点状の黒いカビのことをいいます。呼吸器系のアレルギーを引き起こす菌で、この菌で小児アレルギーを発症する子供もいます。市販の防カビ剤や高温にも強い特徴があります。

黒色酵母

菌名を「オーレオバジデウム」といい、この胞子を吸い込むと過敏症肺炎を発症する恐れがあります。紫外線や乾燥にも強い特徴があります。

カビを生やさないための予防方法

マットレスは「湿度」・「温度」・「養分」がそろったカビが発生しやすい場所です。カビの発生を防ぐための方法を紹介します。

マットレスを直接床に置かない

マットレスを床に直接置くとカビの原因になりますので、必ずベッドフレームに載せて使用します。ベッドフレームにはいろいろ種類がありますが、ベッドフレームが床面から上がっているタイプ(レッグタイプと呼ばれていることが多い)で、すのこ状の床板を使用したベッドフレームがより通気性が良いでしょう。

通気性の良いマットレスを選ぶ

高密度連続スプリングのマットレスは、ウレタンフォームマットレスやポケットコイルマットレスに比べて通気性が良いため、カビが発生しにくくなります。

ベッドは、壁から離して設置する

壁から5cm以上離して設置すると、湿気がこもりにくくなります。

マットレスを敷きっぱなしにしない

マットレスは敷きっぱなしの状態が続きますが、時間があるときには立てかけて通気性を良くしましょう。天日干しが理想ですが、難しいなら室内で立てかけるだけでOKです。

室内の空気を入れ換える

マットレス自体の通気性を良くするだけでなく、室内の湿度も下げることが大切です。窓を開けて空気の入れ替えを行い、室内の空気を循環させましょう。室内の湿度を下がるほか、カビの栄養分となるホコリなどのゴミを外へ追い出します。

浴室などの水回り以外のマットレスもカビが繁殖しやすいこと、ご理解頂けましたでしょうか。カビの原因となる「湿気」・「温度」・「カビの養分」は、見えにくいので、気づかないうちにカビが発生・繁殖し、放置すると健康にも害を及ぼしますので、カビが生えた場合は早めの処置を、そして再び発生することがないよう、カビの予防対策にも努めましょう。

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