マットレスとは?
敷布団との違いからみる
マットレスのメリット・デメリット
マットレスの語源は「横たわる場所」を意味するアラビア語に由来するといわれています。その名の通りマットレスは、もともとは「畳に敷布団」の文化であった日本でも、ベッドユーザーの増加とともに毎日の睡眠に欠かせない寝具となりました。今回はマットレスと敷布団は何が違うのか、自分の部屋やライフスタイルにはどっちが合うのかを比較してそれぞれのメリットやデメリット、使い方などを詳しく解説しますので快適な眠りのために参考にしてください。
更新日:2026/08/04
マットレスとは
マットレスは、ベッドフレームの上や床の上に置いて使用する厚みのある寝具のことを言います。マットレスの役割は、「体圧を分散する」「身体を支え理想的な寝姿勢を保持する」「寝返りをサポートする」など快適な睡眠環境を整え、質の高い睡眠をサポートすることです。
主な素材は、スプリング、ウレタンフォーム、ファイバー、ラテックスなどが使用されており、それぞれ通気性や硬さ、耐久性などが異なります。例えば、通気性の良い素材を選ぶことで睡眠中のムレを防ぎ、より質の高い睡眠環境を維持することができます。
このように、どのマットレスを使うかによって睡眠の質の向上、日々の健康維持に影響しますので自分に合ったマットレスを選ぶことがとても大切になります。
マットレスと敷布団の違い
マットレスと敷布団は、その上に横たわって眠るという点で同じ役割をもっていますが、使われている素材や構造、機能性に違いがあります。
マットレスは、スプリング、ウレタンフォーム、ファイバー、ラテックスなどの素材を用いた厚みのある寝具が多く、身体を支える構造や体圧分散性を重視してつくられているものが一般的です。
一方、敷布団は床や畳の硬さをやわらげる役割を持つ寝具で、古くからある木綿の他に、ポリエステル、羊毛などの中綿や薄いウレタンフォームを生地で包んだものが多く、厚みもあまりありません。厚みが限られる分、身体の沈み込みや底つき感などの寝心地がマットレスに劣るものも多いのですが、上げ下ろしや天日干しがしやすく、折りたたんで収納できるため、日中は部屋を広く使えるという利点もあります。
寝心地や身体の支え方を重視する場合はマットレス、収納性や扱いやすさを重視する場合は敷布団が選択肢になりやすく、住環境や使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。
マットレスの主な種類と特徴
マットレスの種類は様々ですが、大きく分けると「スプリングマットレス」と「ノンスプリングマットレス」の2種類になります。さらに「スプリングマットレス」の中で内部に使用されるスプリング構造の違いで、ボンネルコイル、ポケットコイル、高密度連続スプリング®に分けられます。
「ノンスプリングマットレス」は、ウレタン、ファイバー、ラテックスなど素材によって分けられます。
【スプリングマットレス】
「スプリングマットレス」に使われるスプリングは大きく分けて下記の3つに分類されます。
下部のスプリングで効率よく身体を支え、上部の詰め物で体圧を分散します。スプリングの上部には、高反発ウレタン、低反発ウレタン、ファイバー素材、ラテックス等の素材が組み合わされ、硬め、柔らかめ等、多くのメーカーで寝心地を追求されています。
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ボンネルコイル
「面で支えるマットレス」とも呼ばれており、複数のコイルをワイヤーで連結した構造が特徴です。適度な硬さのある寝心地で通気性に優れています。
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ポケットコイル
コイルを一つひとつ不織布などの袋に包み、独立して配置した構造です。「点で支えるマットレス」とも呼ばれ、身体のラインに沿ってフィットしやすく体圧分散性に優れています。
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高密度連続スプリング®
一本の鋼線を連続して編み上げて作られたスプリング。スプリング全体でマットレスにかかる荷重を効率よく分散して受けとめることができるので、部分的な落ち込みが生じにくく、耐久性が高いスプリングです。中空の構造のため通気性にも優れています。
【ノンスプリングマットレス】
マットレス内部にはスプリングが使われていません。硬さや反発力のある素材、体圧分散性の高い素材など様々な種類があり、それらを組み合わせることで寝心地を調整しています。
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ウレタンフォーム
ウレタン素材を使用して作られ高反発、低反発など様々な種類があります。高反発と低反発を組み合わせた多層構造のマットレスもあります。
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ファイバー
網目状の樹脂を固めて作られており軽量で取り扱いしやすく、通気性が高い。水洗いできるものも多い。
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ラテックス
適度に硬さのあるマットレス。ラテックスには天然ラテックスのほかに合成・混合ラテックスがあります。
最近では、敷布団の中にも高品質なウレタンフォームやファイバーを使用し、底つき感を抑えたり、寝心地を高めたものもあり、薄型のノンスプリングマットレスとの違いがわかりにくくなってきています。
マットレスのメリット
マットレスのメリットは、敷布団と比較すると、以下のようになります。
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体圧分散性が高い
敷布団は羊毛やポリエステル綿など柔らかい素材のみで作られていることが多く、身体を支える部分の厚みも限られるため底つき感を感じることがあります。敷布団の下にもう一枚、薄いウレタンマットなどを敷いて使っているご家庭も多いでしょう。
ノンスプリングマットレスは、ある程度厚みのあるウレタンフォームやファイバーなどの素材で身体を支えつつ、体圧を分散します。スプリングマットレスは、下部のスプリングでマットレスにかかる荷重を効率よく受け止め、上部の詰め物で体圧を分散します。このように、1枚で「寝返りのしやすさ」と「体圧分散性の良さ」の両方を叶えることができるのがマットレスのメリットです。 -
起き上がりのしやすさ
敷布団の場合床から起きて立ち上がる動作が必要ですが、マットレスは一般的にベッドフレームの上に載せて使うため、座った状態からの立ち上がりがしやすく、膝や腰に不安がある方でも負担がかかりにくいでしょう。
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床からの底冷えやホコリを避けられる
マットレスは、基本的にベッドフレームの上で使用するため床からの冷気が伝わりにくく、冷え対策を重視する方には適しています。また、顔の位置が床から離れることでホコリの影響を受けにくくなるといったメリットもあります。
マットレスのデメリット
マットレスは、敷布団と比較すると次のようなデメリットがあります。
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部屋のスペースを取る
マットレスはベッドフレームと組み合わせて使用することが一般的であるため、一定の設置スペースが必要になります。また、気軽にレイアウト変更ができないことも人によってはデメリットになるかもしれません。
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天日干しが難しい
重量やサイズが大きいため、敷布団のように気軽に外へ運んで干すのは困難です。そのため、壁に立てかけて風を通すメンテナンス方法が一般的ですが、敷布団に比べるとかなり手間がかかります。
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処分に手間がかかる
マットレスのような大型の寝具は、自治体によって処分方法が異なり、手間だけでなく処分費用がかかることもあります。
マットレスのメリットを最大限活かすための選び方
マットレスのメリットを最大限に活かすためには、価格や人気だけで選ぶのではなく、自分の身体や生活環境に合っていることを重視し、快適な睡眠環境を整えることを考えて選ぶことが重要です。
特に知っておきたい3つの選び方のポイントをご紹介します。
十分なサイズのマットレスを選ぶ
まずは、十分なサイズのマットレスを選ぶことを考えてください。シングル、セミダブル、ダブル、キングなど様々なサイズの中から、ご自身の身体の大きさや使用する人数、部屋の広さなどを考慮してマットレスのサイズを選びましょう。マットレスのサイズが合わないと、無意識に身体を縮こませ、自然な寝返りがしづらくなり、睡眠の質の低下や身体への負担につながる恐れがあります。
一般的にマットレスの幅は、肩幅の2.5倍以上が良いとされています。ですから身体の大きな方や、寝返りが頻繁にある方などは、一人で使用する場合でもシングルではなくセミダブルサイズを選ぶ方が良いかもしれません。
しかし、マットレスが部屋に対して大きすぎると、生活動線が確保できなくなる可能性もあるため、部屋の広さも考慮して、バランスを考えて選ぶようにしましょう。
硬さ・厚みで選ぶ
自分の体重や寝姿勢に合った硬さや厚みで選ぶことも大切です。マットレスが柔らかすぎると身体が深く沈み込み、寝返りが打ちにくくなることがあります。逆に、硬すぎても身体にフィットしにくく背中、腰、お尻などに圧力が集中して違和感につながることもあります。
横向き寝の方は、肩や腰への圧力を分散しやすい「やや柔らかめ~普通」、仰向け寝の方は、腰の沈み込みを抑えやすい「普通~硬め」などご自身の寝方を目安にマットレスの硬さを選びましょう。
マットレスの厚みは、薄すぎると身体を十分に支えられず、床やベッドの硬さを感じる「底つき感」が生じやすくなります。とくに寝返りのしやすさや体圧分散性を重視する場合、ある程度の厚みがあるマットレスがおすすめです。
日本の気候に合ったマットレスを選ぶ
日本の気候に合っているかどうかも確認しておきたいポイントです。
店頭や通販で購入できる海外製のマットレスには優れた製品が数多くあります。ベッドで寝る習慣はもともと海外から来たものですから、マットレスも海外製品の方が良いと思われるかもしれません。ただし、日本の住環境や高温多湿な気候への配慮がされていない製品もありますので注意が必要です。
日本の気候の特徴は、梅雨や夏場などに湿度が非常に高くなることです。湿度が高くなると寝苦しさを感じるだけでなく、カビの発生リスクが高まるなど衛生面の不安もあります。マットレスを選ぶときには、湿気対策に有効な「通気性」が高いものを選びましょう。
日本人に寄り添う!フランスベッドのマットレスの魅力
日本製、国産のフランスベッドのマットレスは、日本の気候や日本人の体格を考慮して日本人に寄り添うマットレスです。寝心地の良さ、通気性の良さ、耐久性、寝返りのしやすさなどフランスベッドのマットレスの魅力をご紹介します。
高温多湿な気候に最適な「高密度連続スプリング®」
フランスベッドのマットレスの最大の特徴は、独自技術の高密度連続スプリング®です。
一本の鋼線を連続して編み上げたスプリング構造により、マットレス内部に空気の通り道が確保され、高い通気性を実現しています。特に、日本のような高温多湿な気候では、寝ている間の汗や湿気によるムレやカビ対策が重要です。高密度連続スプリング®は、構造的にマットレス内部に湿気がこもりにくく、睡眠中にかく汗や湿気を効率よく発散します。そのため、一年を通して快適な睡眠環境を保ちやすくなっています。また、面で支える構造のため安定感もあり、心地よい寝心地との両立が期待できます。
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長く使える安心・安全なマットレス
フランスベッドのマットレスは、寝心地の良さはもちろん安心・安全を考え、長く使える日本製のマットレスです。マットレス材料のホルムアルデヒド溶出量基準の遵守や、ウレタンフォームの発泡剤にはオゾン層破壊物質を含まない材料を使用するなど、全日本ベッド工業会が定めた衛生マットレスの基準を満たしたマットレスを多数展開しています。
また、日本のJIS規格よりさらに細かな社内規格「FES規格」を制定し、製品の耐久試験や品質管理を行い、安心・安全、耐久性までを配慮したマットレスづくりを行っています。
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マットレスに関するよくある質問
毎日使うマットレスですが選び方や使い方など意外と知らないことも多いものです。マットレスに関するよくある質問をまとめましたので、理想的な睡眠空間をつくるためにお役立てください。
フローリングの上にマットレスを直置きしてよい?
フローリングの上に直接マットレスを置くことは、おすすめできません。
マットレスを直接フローリングに置くと通気性が悪くなり、湿気がたまり、結露やカビの発生リスクが高くなるからです。人は睡眠中にコップ1杯程度の汗をかくといわれており、通気性の低い環境では湿気が逃げにくくなります。マットレスを長く快適に使用するためにも、直置きせず、ベッドフレームの上に設置して、十分な通気性を確保しましょう。
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マットレスの寿命や買い替え時期の目安は?
マットレスの寿命は、使用環境や素材によって異なりますが、一般的には8~10年程度が買い替えの目安となっています。ただし、使用年数だけでなく寝心地の変化や劣化のサインにも注意することが大切です。例えば、マットレスのへたりによって身体が沈み込むようになったり、寝起きに身体の痛みを感じたりするなどの場合は本来のサポート力が低下している可能性があります。また、凹みが目立つ、きしみ音が気になるといった場合も買い替えを検討するタイミングです。
まとめ
様々な種類があり、特徴や寝心地もそれぞれ異なるマットレス。自分に合ったマットレスを選ぶことは、快適な睡眠環境を整えるうえで大切です。
ご紹介したマットレスのメリット・デメリットを参考に、サイズや硬さ、厚みだけでなく、日本の気候やご自身の体型、耐久性など幅広い視点から検討し、長く安心して使えるマットレスを選び、毎日の睡眠をより快適なものにしていきましょう。
フランスベッドのおすすめマットレス
フランスベッドの中でも特におすすめのマットレスで、寝心地や機能にこだわり快適な睡眠をサポートする「ライフトリートメントマットレス」と「ボディコンディショニングマットレス」をご紹介します。
ライフトリートメント
「ライフトリートメント」は、豊富なラインナップから、自分に合った寝心地を選べるのが大きな魅力です。特に最新のLT‐Lexシリーズは身体をしっかり支えてくれる上に心地よいフィット感もあるマットレスです。眠っている間に日中に蓄積された疲労から自然に解放されることを理想として設計されており、4つのグレードからそれぞれ「ハード」「ソフト」を選ぶことができます。
あなたを解放するライフトリートメントのマットレス
ボディコンディショニング
「ボディコンディショニング」シリーズは、高密度連続スプリング®に加え、高機能クッション材「ブレスエアーエクストラ®」を組み合わせた機能性重視のマットレスです。高い反発力で身体をしっかり支え、スムーズな寝返りをサポートすることで快適な寝心地を支えます。また、通気性にも優れており、ムレを軽減しやすいのも特長です。さらに「ブレスエアーエクストラライズ®」を採用した、より反発性やサポート力を高めたモデルも展開しています。
明日のコンディションを整えるマットレス「BODY CONDITIONING」
この記事の監修者
フランスベッド株式会社
インテリア営業企画部 新規営業開発室課長
上村英樹
スリープアドバイザー/スリープアドバイザー講師/電動ベッドアドバイザー/羽毛フィッティングアドバイザー
大阪経済大学経営学部を卒業後、1997年フランスベッド株式会社に入社。関西エリアで25年以上営業業務を経験後、インテリア事業本部へ。現在はベッドやマットレス、羽毛布団など広範囲にわたる商品知識と接客経験を活かし、スリープアドバイザー研修や新入社員研修等の社内研修講師を務める。