よくある質問

Q

布団の打ち直しとは?どんなメリットがあるの

A

現在使っている布団をリフォームすることを「打ち直し」と言いますが、なぜリフォームではなく「打ち直し」と言うのでしょうか。また、布団を打ち直すとどんなメリットがあるのでしょう。打ち直しの名称の由来や、どんな時に打ち直すべきか、打ち直すことで得られるメリットについて紹介します。

布団の打ち直しとは

布団の打ち直しを一言で言うと、布団をリフォームして新品のように作り直すことです。これは江戸時代からはじまった職人技なのですが、昨今は職人の手を借りずに、機械技術の発達によって安価で新品同様の質が高いリフォームが可能になりました。ところで、布団の打ち直しはどのような時に必要なのでしょう。布団を長年に渡って使っていると、このようなことはありませんか?

  • (1)布団の生地が破けた
  • (2)ペットに布団を汚された
  • (3)年齢と共に布団が重たく感じて毎日の上げ下ろしが大変になった
  • (4)長年使い続けて布団が平べったくなって寒い
  • (5)2人用の布団を1人用にサイズを変えたい
  • (6)古い布団が要らなくなったが捨てるのがもったいない。用途に合わせてこたつ用に作り変えたい
  • など

(1)や(2)など、布団の経年劣化による場合、布団を買い替えるのが一番手っ取り早いのですが、布団の打ち直しは、新品と同じような質感を得られる上、しかも新品で購入するよりも安価で済みます。また、長年の使用で布団に愛着感もあるため、すぐにポイ捨てせずに子供用サイズに作り変えるなどの目的で、布団の打ち直しをして再利用する人もいます。

「打ち直し」という呼び方の由来

布団をリフォームするのが「打ち直し」なら、どうしてリフォームと呼ばず「打ち直し」と言うのでしょう。それは布団に使われる「綿(わた)」と関係があります。もともと綿は、植物に咲いた花の実からできるものです。花の実の状態からフワフワした綿にするには、今は機械で簡単に加工できますが、機械のない時代には、棒のような道具を使って綿を「打ちながら」手作業で行っていました。

その当時の名残から、綿をふっくらさせる工程を「綿を打つ」と言い、「打ち直し」は、古くなってしぼみかけた綿を「再びふっくらさせる」という意味合いが込められています。現在では綿のみならず、羽毛布団をリフォームする時にも「打ち直す」という表現を用いています。綿や羽毛布団は、敷き布団で3年、掛け布団だと5年で打ち直せば長持ちすると言われています。

今では布団が古くなると買い替えるのが当たり前のように思えますが、昭和30年から50年くらいまでは、ほとんどの家で布団を打ち直す習慣がありました。

「打ち直し」と「リサイクル」ではどう違う?

昨今は、家電や家具などの生活用品のリサイクル販売に取り組む企業も増えています。寝具においてもリサイクル品が販売されていますが、リサイクル品の布団と打ち直された布団とは何が違うのでしょうか。リサイクル品は、廃棄処分された布団の綿や羽毛を再利用するのに対して、打ち直しは、現在使っている布団の綿や羽毛を取り出して、洗浄・乾燥・殺菌・補充を行いリフォーム(作り直す)します。したがって、打ち直しとリサイクルの違いとは「現在使っている布団か」あるいは「廃棄処分された布団か」の違いになります。

布団の打ち直すとどうなる?

新品のように仕上がる

打ち直しは、現在使っている羽毛布団の羽毛を取り出し、洗浄、殺菌、防カビ、消臭などを施しながら、新しい羽毛も追加します。したがって、新品と同じようなふっくらした状態に仕上がります。布団内に空気がたっぷり含まれていますので、自分が発した体の熱を逃さず、一晩中温かく眠ることができます。

サイズ変更ができる

打ち直しには、現在使っている布団のサイズを変更できる利便性もあります。例えば、大人が使っていた大きい布団を子供用の小さいサイズに変えたい、あるいは子供が使っていた小さいサイズを大人用の大きいサイズに変えたいなど、希望に合わせてサイズを自在に変えることができます。

寝具以外のものにも変更できる

サイズだけでなく、例えば「座ぶとん」「こたつぶとん」など、寝具以外のものにも変更が可能です。打ち直しは必ずしも寝具でなければならない決まりはありませんので、使いたい用途に合わせて再利用することができます。

布団の打ち直しの工程

フランスベッドでは、古くなった羽毛布団をまるで新品のようにリフォームする「打ち直し」も承っています。お預かりした布団は国内の羽毛布団専用工場で打ち直しますが、どのようなプロセスで行われているのでしょうか。お申込みから配達までの流れを紹介します。

お申込み

お申込みはインターネットで行います。お申込みの際には、まず4つのリフォームコースを選択します。羽毛布団の種類やご予算に合わせて、以下のコースをご用意しています。

(1)ラグジュアリーフィット(RF CS-03)
キルトは、ネックラウンドギャザーウォームスマートを採用。
襟元に継ぎ目がなく、肩から両サイドにかけてフィットする特長があります。
中央部には多めの羽毛を詰め、特に襟元にたっぷりの羽毛が集まる仕様になっており、首元も暖かく保たれます。
また、側地には環境に優しい素材である「リヨセル」を使用しており、しなやかで体を包み込み、フィット感のあるキルトとあわせ、暖かく快適な羽毛布団です。
料金は110,000円(税込)からとなります。

(2)ハイグレードフィット(RF CS-02)
キルトは、ネックラウンドギャザーウォームを採用。
襟元に継ぎ目のない設計のキルトを使用しており、中央部にたっぷりの羽毛を充填しています。
側地には、柔らかくて速乾性に優れた素材が使われており、肌触りも良く、快適な睡眠を提供します。
首元まで暖かく気持ちよくお使いいただけます。
料金は71,500円(税込)からとなります。

(3)スタンダードフィット(RF CS-01)
キルトは、ギャザーウォームを採用。
中央部のキルトに多めの羽毛を充填することで全身を効率的に温め、襟元にも羽毛が集まっているので、首元が暖かく保たれるようになります。
側地には、柔らかくて速乾性に優れた素材が使われており、肌触りも良く、快適な睡眠を提供します。
首元まで暖かく気持ちよくお使いいただけます。
料金は60,500円(税込)からとなります。

(4)ネット限定!お手軽コース
キルトは、スクエアキルトを採用。
羽毛はバランスよく配置されたキルティング。側地には通気性がよく、肌に優しい自然素材の綿100%を使用しており、「ブルー・グリーン系」と「ピンク・茶系」の2つの色系から選ぶことができますが、柄の選択はできません。
料金は44,000円(税込)からとなります。

コースを選択後、お申込みフォームに必要事項を入力し、集荷日と届け日を指定してお申込みを確定させます。お申込みが完了すると、入力したメールアドレスにお申込み内容の確認メールが自動配信されます。

集荷

指定した日にヤマト運輸が集荷にやって来ます。羽毛布団は「掛け布団カバー」や「布団ケース」から取り出して、布団のみの状態で段ボールに入れます。ヤマト運輸が羽毛布団梱包用の段ボール箱を持ってきますので、お客様自身で段ボールを用意する必要はありません。

羽毛布団専用工場へ搬送

お預かりした布団は、フランスベット羽毛布団専用工場に運ばれます。現在の羽毛布団の状態をチェックし、サイズやダウン率、生地の質などを丁寧に確認します。布団の状態チェックが完了したら、一組みずつ確認用の写真を撮影します。写真は打ち直し終了後、羽毛リフォーム証明書に使用します。

打ち直し作業

羽毛布団を解体して中身の羽毛を取り出し、専用の洗剤で洗浄します。羽毛専用工場では、超軟水を使用しているので、しつこい汚れも高い洗浄力で洗い落とします。洗浄後は「リフォームマシン」で乾燥・制菌防ダニ加工します。このとき、新しい羽毛(ポーランド産、またはハンガリー産ホワイトグースダウン90%・95%)も補充します。新しい羽毛布団に異物が混入していないか、検針機を使って厳重にチェックし安全確認を行います。

発送

打ち直しが完了した羽毛布団の確認写真を撮ります。打ち直し「前後」の羽毛布団の写真、簡易検査結果などを記載した「羽毛リフォーム証明書」と「保証書」を作成し、布団と一緒に同梱して発送します。料金は荷物到着後、代金引換かクレジットカード払いでのお支払いになります。%・95%)も補充します。新しい羽毛布団に異物が混入していないか、検針機を使って厳重にチェックし安全確認を行います。

布団の打ち直しにかかる費用は?

打ち直しにかかる費用は、打ち直し作業内容によって異なりますが、フランスベットでは作業コースの種類や、布団サイズに合わせて次のような料金でご案内しております。

布団の打ち直しができない素材

布団の打ち直しも全ての布団の種類に対応できるとは限らず、打ち直しができないも布団もあります。というのも、布団の中身は羽毛以外にもたくさんの種類がありますが、技術的に打ち直すことは可能であっても、新品と同じ状態までには戻らない材質もあるからです。特に打ち直しに向いていない布団の種類には次のようなものがあります。打ち直しに向いていない寝具は、寿命が来たら新しいものと取替えた方が良いでしょう。

  • シルク綿の真綿掛け布団
  • 麻綿の掛け布団
  • 麻綿の敷き布団
  • 羊毛混固綿敷き布団
  • 固綿敷き布団
  • ポリエステル綿の洗える掛け布団
  • テトロン綿(ポリエステル綿)が混ざっている掛け布団
  • キルティングされてウレタンなどが使用されている敷き布団
  • ムアツ布団などのウレタン素材の敷き布団 など

布団も打ち直しをすることで、長く使い続けることができます。羽毛なら問題ありませんが、打ち直しにも適している材質とそうでない材質がありますので、打ち直しを依頼する際には、どんな材質を使っているのかを確認した上で、依頼するようにしましょう。

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