SLEEP FAQ

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寝返りをする意味やメリットとは?寝返りをしやすくして快適な睡眠を手に入れよう

更新日:2020/08/31

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睡眠中に姿勢を変える「寝返り」は、自覚を持って行うケースは少なく、無意識のうちに行われることがほとんどです。この寝返りは、身体にどのような影響を与えるのでしょうか?ここでは寝返りの効果や寝返りを妨げる原因、寝返りをうちやすくする方法について、詳しく紹介します。

そもそも寝返りをする意味とは?

寝返りは主に、睡眠中に圧力のかかった身体をほぐす目的で行われます。これは、長時間同じ姿勢が続くことで、筋肉や背骨に負担がかかってしまうためです。長い時間、机に座って勉強をしたり、デスクワークでパソコンを使用し続けたりすると、肩や腰に負担がかかるのと同じ理屈と言えます。起床中であれば、伸びやマッサージで身体をほぐすことも可能ですが、睡眠中は寝返りで負担を解消しているのです。

寝返りにはどんなメリットやデメリットがあるの?

  • 身体にかかる負担を軽減する

    睡眠中、適度に寝返りをうつと、身体にかかる負担が軽減されて睡眠の質が高まります。「身体を適度にほぐす効果がある」という意味では、寝返りはストレッチと同等の効果があると言えるでしょう。適切な睡眠時間を確保したうえで、しっかり寝返りを打てる睡眠環境であれば、疲れを残さずに起床しやすくなるのです。

    反対に、寝具や睡眠環境などの要因で寝返りをうてない状態が続くと、十分な睡眠時間を確保しても、疲れが残りやすくなります。そのほか寝返りをうてずに身体が圧迫された結果、血行不良が続いて腰痛や床ずれの原因となることもしばしばです。

  • 寝具の空気を入れ替える

    寝返りには、掛け布団や毛布にこもった空気を入れ替える効果があります。空気の入れ替えによって、睡眠に適した温度や湿度を保てれば、季節に関わらず快適な睡眠環境を作りやすくなります。

    逆に、体温によって温められた空気が寝具の中にこもると、湿度が高まり「蒸れ」を発生させます。睡眠中の蒸し暑さは、これもまた睡眠環境に悪影響を及ぼすでしょう。通気性に優れた寝具を使うことで、蒸し暑さを解消しやすくなりますが、ふとんやベッド内の温度や湿度の調節には適度な寝返りが不可欠なのです。

寝返りがうちにくい原因って?

寝返りが、睡眠の質の向上に役立つのは先に挙げた通りですが、中には「寝返りを上手にうてない」という悩みを抱えている人もいます。スムーズな寝返りを妨げる主な原因として挙げられるのは、身体状況と睡眠環境の2つです。

  • 身体状況が悪く寝返りをうてない

    身体状況とは、寝返りに必要な筋力が衰えた高齢の方や障がいをお持ちの方のように、身体的な理由で寝返りをうてないケースです。また健常者であっても、姿勢の悪さによって筋肉が凝り固まった結果、寝返りがうちにくくなることも少なくありません。これは筋肉が硬直したことで、睡眠中に身体がうまく動かせなくなるためです。

  • 睡眠環境によって寝返りがうてない

    睡眠環境は、使用している寝具が寝返りに悪影響を与えているケースです。例えば、使っている掛け布団や毛布が重すぎると、身体が押さえつけられてしまい、物理的に寝返りをうちにくくなります。布団や毛布以外にも、マットレスが原因となるケースもあります。とくに、柔らかすぎるマットレスを使用していると、マットレスに身体が沈み過ぎてしまい、寝返りを妨げてしまうのです。また、マットレスの中でも低反発マットレスは、包み込むような寝心地を得やすい一方で、反発力に乏しく寝返りをうちにくい欠点があります。

寝返りをしやすくする方法とは?

寝返りを妨げる原因が身体的な理由であれば、治療やリハビリなどの方法を選ぶのが賢明です。病院や介護施設によっては、寝返りを含む日常動作のリハビリを行っている施設も多く、理学療法士によって、専門的なリハビリ訓練を受けられます。

睡眠環境によるものであれば、寝返りのしやすい寝具に買い替えるのがよい方法です。高反発マットレスのように反発力に優れるマットレスであれば、睡眠中に寝返りをうちやすくなります。ですが、高反発マットレスは「硬すぎて寝苦しい」と感じる人も多く、確実な方法とは言えません。そのため、寝返りのしやすいマットレスを選ぶ際は、反発力と柔軟性の両立を考慮しなければなりません。

フランスベッドが扱う「高密度連続スプリング®マットレス」は、身体をしっかり支えられる三層構造のスプリングによって、寝返りのうちやすさと快適な寝心地を実現しています。寝返り「起きた後に身体が重い」「長時間寝ても疲れが取れない」という人に最適なマットレスです。詳しくは「寝心地のよさは自然な眠りのカタチから」を参照してください。

睡眠の質を決める要因は様々ですが、起床後に身体の痛みやこりを感じなければ、身体状況や睡眠環境に問題なく「寝返りが適切にうてている証拠」と言えます。身体の健康を保つうえで、睡眠中の寝返りは欠かせないのです。

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