眠りの疑問 -布団について- SLEEP FAQ
Q
布団のダニはどう防ぐ?増える時期や対策は?
更新日:2018/10/01
A
年間を通してダニが増える時期は、湿度が高くなる6・7・8月です。
気象庁の発表では、2020年において、その3ヵ月の平均湿度82%でした。ダニが繁殖する条件の一つとして湿度が60%~80%であることがあり、ダニが最も多くなる時期になります。
さらにダニが増える過程には、布団やカーペットなどの生息、繁殖しやすい場所が必要になります。
ここでは、布団に潜むダニについて詳しく説明し、ダニ対策を紹介していきます。
ダニが繫殖しやすい条件は?
ダニの繁殖条件は……
- エサがあること
- 湿度が60%~80%であること
- 温度が25℃前後であること
以上です。最もダニが住みやすい環境はなんといっても、布団の中です。布団には、人間のアカやフケなど、ダニの大好物のエサがあり、また、睡眠中コップ1杯分の汗をかくというので、寝起き時の布団に湿気がたまっているのは想像に難くないことだと思います。さらに、人の体温によって温められた布団はダニにとって住みやすさNO.1の場所だといえます。次にカーペットや畳の中などがありますが、やはり、布団などの寝具がダニにとって最適な環境なのです。
どんなダニがいるの?ダニの種類について
ダニの種類は約5万種以上と言われています。そして日本の屋内では約20~40匹の種類がいると言われています。そのなかで、血を吸ったり、アレルゲンの原因となったりするような「人間に害のあるダニ」になるとグッと少なくなり6種類程度になります。中でも最も多いのがチリダニ(ヒョウヒダニ)で約80%、続いてイエササラダニが約10%、ツメダニ5%、コナダニ・ホコリダ二・ニクダニがそれぞれ1~2%です。多くの割合を占めるチリダニ自身は人の血を吸うこともかゆくさせることもありませんが、チリダニ(ヒョウヒダニ)の死骸を人間が吸い込むと喘息やアトピーなどのアレルギーの原因になります。また、そのチリダニを餌とするのがツメダニです。ツメダニは噛みついたり、血を吸ったりするダニで、直接人間に危害を加えます。
布団に潜むダニ対策の方法
それでは、布団のダニを除去する方法や繁殖させないための対策として3点紹介します。
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布団を天日干しする
注意点としては、ダニは干している面が熱くなると裏側へ逃げ、さらに裏返ししてもまた移動を繰り返すだけなので、あまり効果がありません。そこで、7、8月の晴天時に黒いビニール袋などを布団にかぶせて干すと、蓄熱され温度が60℃以上に達することで、ダニが死滅します。
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クリーニングに出し水洗いをする
クリーニングに出すと布団のダニはほとんど除去されます。1度リセットしたいときはクリーニングをおすすめします。
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布団に掃除機をかける
布団の表面に掃除機をかけるのは、ダニの増殖予防になります。新品の布団やクリーニングに出したばかりの状態を保てるよう布団に掃除機をかけましょう。しかし、布団たたきで叩くことはおすすめしません。なぜならダニや埃が舞い上がってそれを吸ってしまうおそれがありますし、布団の中身や表面の側生地が傷んだりするからです。
以上、ダニが多く潜む時期のダニ対策について紹介してきました。こちらを参考に、ダニが多く潜む6~8月は、特に気をつけてメンテナンスをしていきましょう。