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更新日:2025/11/07

おすすめのソファベッド - 人気の5つのタイプとチェックポイント

最近の「ソファベッド」は、デザインや素材の違いなど、さまざまな商品が展開されています。
ソファを選ぶ時は、主に色やデザイン、ベッドを選ぶ時は、サイズや寝心地などに着目して選ぶことが多いでしょう。ソファベッドの場合は、このどちらの要素も考慮が必要になりますし、これらに加えてさらにチェックすべきポイントもあります。ソファベッド選びに失敗しないためにも、ソファベッドを選ぶ上で知っておきたいポイントをご紹介します。

目次

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01 ソファベッドとは

座るための「ソファ」と、横になって寝るための「ベッド」の2つの機能を持ち、形状を切り替えることで使い分けられるのが「ソファベッド」です。切り替えをせずに使用する「デイベッド」と比べ、使用しない時はコンパクトになり、ソファとしてのデザイン性が高い商品が多いのも特徴です。

ソファベッドがネガティブな印象を持たれる理由

ソファベッドを使用したことがない方は、ソファベッドのデメリットや、ダメな理由が気になるかもしれません。
ソファベッドのデメリットとしてまず挙げられるのが、「切り替えの手間」です。昼はソファとして、夜はベッドとして使用するため、毎回切り替え操作が必要になります。ソファベッドの中には、力が必要であったり、切り替えに数ステップあったりといったタイプもありますが、軽い力でも切り替えることができる商品や、ワンステップで切り替えられる商品も多く存在します。一人暮らしの女性でもソファベッドを取り入れることは可能です。
もう1つのデメリットとして挙げられるのが、「寝心地」です。ソファとしてもベッドとしても使用するため、どうしても一般的なベッドよりは寝心地が劣る商品もあるでしょう。ソファベッドの形状によっても異なりますが、一般的にソファベッドをベッドにしたとき、背クッション部とシート部の間に継ぎ目(割れ目)ができます。この継ぎ目(割れ目)が寝心地に影響しやすいといわれています。
しかしソファベッドの中には、寝心地を追求したクッション材が使用されている商品も存在します。ベッドとして毎日使用する方は特に、寝心地にもこだわったクッション材が使用されているソファベッドを選びましょう。
また、継ぎ目(割れ目)部分には隙間パッドや、ベッド用の厚手のベッドパッドを使用すれば、継ぎ目(割れ目)の感覚を少し抑えることが可能です。隙間パッドやベッドパッドは洗濯もできるので、ソファベッドを衛生的に利用するのにもおすすめです。

ソファベッドが向いている人の特徴

ソファベッドがおすすめの場合は大きく分けて2点です。
1つ目は、部屋のスペースが限られている場合です。同じ部屋へソファとベッドを配置したくてもスペース的に難しい場合、1台2役のソファベッドならソファもベッドもある暮らしが叶うかもしれません。特に一人暮らしなどでソファの購入を諦めかけていた方には、ソファベッドの配置がおすすめです。
2つ目は、来客の泊まりに来る頻度が高い場合です。ソファベッドがあれば、普段はソファとしてメインで使用し、来客があった時はベッドに切り替えることが可能です。来客用のベッドを用意しておく必要がないので、普段ベッドとしての場所を取ることがありません。
また、たとえ来客頻度が高くなくても、来客時に対応できるソファベッドがあれば安心でしょう。来客用ベッドを確保しつつも、普段のくつろぎスペースとして使用できるため、空間を有効活用できる点もソファベッドが人気なポイントの1つです。

02 ソファベッドの5つのタイプ

ソファベッドといっても、メーカーや商品によって特徴はさまざまです。好みのデザインや色、部屋のスペースに合うサイズを選ぶことはもちろんですが、自身のライフスタイルに合ったソファベッドを選ぶことが大切です。ここではソファベッド選びの際に知っておきたい、5つのタイプをご紹介します。

①背もたれを倒すタイプ(リクライニング式)

背もたれをリクライニングさせてベッドに切り替えるタイプです。比較的操作が楽なので、来客時の他、日常使いにもおすすめです。比較的コンパクトな商品が多いため、リクライニング式であればスペースが限られた部屋でもソファベッドの配置が叶う場合があるでしょう。ただし、背もたれを後ろ側に倒すことになるため、ソファ後ろにその分のスペースの確保が必要になります。

②座面を手前に引き出すタイプ(スライド式)

座面を手前にスライドさせることでベッドへ切り替えるタイプです。背もたれは倒さずに座面を手前に引き出すのみなので、比較的簡単に切り替えやすいのが特徴です。ソファとベッドの切り替え頻度の高い方には、特におすすめです。
ソファとしてのデザイン性に優れた商品が多く、フラットな寝心地の商品が多いのもスライド式の特徴です。

③背もたれや座面を展開するタイプ(折りたたみ式)

ソファ時に折りたたまれた座面や背もたれを展開することで、ベッドへ切り替えるタイプです。折りたたまれた座面をパタンと倒して展開するタイプもあれば、キャスターを利用して手前へ引き出すことでスムーズに展開できるタイプもあります。キャスター付きタイプであれば切り替えが特に楽なので、切り替え時の不安がある方はキャスターの有無を確認しておくことをおすすめします。

④2人でも使用可能なタイプ

ソファベッドの多くは、1人用のシングルサイズのベッド、もしくは一般的なシングルサイズよりややコンパクトなサイズのベッドです。しかし中には、2人でも使用可能なベッドへ展開できる商品も存在します。このサイズのソファベッドであれば、二人暮らしの方でも日常使いできますし、複数人の来客がある場合でも対応が可能です。
注意点は、ベッド時にソファの手前へ2人分のスペースを展開することになるので、しっかりとしたスペース確保が必要になることです。ソファ前へローテーブルを配置している場合は、ローテーブルを移動させる必要があるので、手間に感じられる場合はサイドテーブルを合わせるなどの工夫がおすすめです。

⑤収納付きのタイプ

座面下に収納スペースがあるタイプのソファベッドであれば、ソファ、ベッド、さらには収納スペースとしての1台3役を担ってくれます。空間をより有効活用できるので、部屋のスペースの関係で少しでも収納部分を確保したい方や、クッションやひざ掛けなどを収納したい方にもおすすめです。
ただし、座面の下は湿気がこもりやすい場所でもあるので、こまめな換気や除湿剤の使用などの湿気対策を忘れずに行う必要があります。

03 ソファベッドの選び方

ソファベッドには、切り替え方法、サイズ、素材の違いなど、多くの商品が存在します。
ソファベッドでより快適な暮らしを送るためには、部屋や暮らしに最適なソファベッドを選ぶ必要があるでしょう。ソファベッド選びにおいて、おさえておきたいポイントをご紹介します。

ソファ時とベッド時のサイズと部屋のスペースを確認する

ソファ時には問題なく配置できても、ベッドへ切り替えた時に部屋が窮屈に感じられてしまったり、通路動線が確保できなかったりといった場合も考えられます。
まずは、ソファの後ろ側へ展開するタイプか・前側へ展開するタイプかを把握し、ベッド時に問題なく配置できるか確認しておきましょう。
そしてさらに、ベッド時でも動線がしっかり確保できているか、他の家具を大きく移動させる必要がないかも確認しておくと良いでしょう。特に毎日切り替える場合や、切り替え頻度の多い場合は、ストレスなく快適に生活する上で、これらの確認がとても大切です。

ソファ時とベッド時の使用頻度を考える

ワンステップで簡単に切り替えられるタイプもあれば、切り替えに数段階のステップが必要であったり、やや力が必要であったりするタイプのソファベッドも存在します。毎日切り替える場合は特に、ストレスを感じずに簡単に切り替えられるタイプのソファベッドを選ぶことをおすすめします。可能であれば購入前に、実際にショールームなどで切り替えを体験しておくと良いでしょう。
一方で、来客時だけベッドに切り替えて使用する使い方で、切り替え頻度が少ない場合なら、切り替え方法はあまり重視しすぎずに、ソファとしての座り心地や、色やデザインなど他のポイントを優先させて商品を選ぶと良いでしょう。

寝心地の良さを確認する

ベッドとしての使用頻度が高い場合は、寝心地にもこだわったソファベッドを選びましょう。
ソファベッドは通常のベッドに比べて寝心地がやや劣ると思われがちですが、ベッドのマットレスに近い仕様の商品も存在します。毎日ベッドとして使用する場合は特に、できるだけ一般のベッドと同等の寝心地を得られるタイプのソファベッドを選ぶようにしましょう。例えば、中にベッドのマットレスにも使用されるスプリングの入ったソファベッドであれば、比較的寝心地に優れ、さらに型崩れやへたりが起こりにくく長持ちしやすいというメリットもあります。
また、背クッションと座クッション部の継ぎ目の関係で寝心地に影響が出る場合もあるでしょう。ただしこの場合は、先にも述べたように、隙間パッドや、厚手のベッドパッドの使用により、寝心地を改善することができます。これらの取り入れも考慮に入れつつ、就寝中の快適さも考慮したソファベッドを選ぶようにしましょう。

清潔に使用しやすい素材を選ぶ

ソファに座って食事を取ったりドリンクを飲んだりする頻度が高い場合、どうしても食べこぼしや飲みこぼしが起こる可能性があります。清潔に保つためには、お手入れしやすい素材のソファベッドがおすすめです。ファブリック素材よりは、合皮素材のソファベッドを選ぶことで、水や油が染み込みにくくお手入れがしやすいでしょう。
また、ファブリック素材のソファベッドで飲食する場合は、専用のソファカバーやマルチカバー、ソファブランケットなどを敷いて使用することをおすすめします。清潔感を保ち長く使用するためには、寝具とは別にこれらを用意しておくと良いでしょう。また、就寝時には、洗濯可能なベッドパッドを使用すれば、パットが就寝中の汗を吸収してくれるので、ソファベッドを衛生的に使用できます。

収納などの機能面を確認する

収納付きタイプのソファベッドなら、さらにお部屋のスペースを有効活用できます。ソファ下に収納スペースがあれば、シーツやブランケットなどの収納も可能でしょう。特に来客時にベッドとして使用する場合は、来客用の寝具類を用意しておく必要もあるので、その分の収納スペースの確保も必要です。
ただし、ソファ下のスペースはどうしても通気性が悪くなりがちなので、湿気対策は必ず行うようにしておきましょう。湿気対策をしっかり行っていれば、ソファベッドを1台3役として最大限に活用できます。

04 ソファベッドのおすすめをご紹介

ソファベッドといっても、種類はさまざまです。ここではそれぞれ特徴の異なるソファベッドをご紹介します。自身のライフスタイルに合わせて、必要な機能や特徴を持ったソファベッドを探してみましょう。

スイミーPlus

リクライニングタイプのシンプルなデザインですが、寝心地と通気性に優れた高密度連続スプリング®、通気性と耐久性に優れたブレスエアー®、衛生面が考慮された除菌機能糸を使用した、機能性の高いソファベッドです。
小柄な方へおすすめの横幅170cmのショートサイズも展開されています。小柄かつ、お部屋のスペースが限られている場合は、スイミーPlusならソファベッドのある暮らしを叶えてくれるでしょう。

サイズ(cm):

[レギュラー] 幅190×奥行92~110×高さ70/78.5/84×座面高31/39.5/45

[ショート] 幅170×奥行92~110×高さ70/78.5/84×座面高31/39.5/45

クッション材:

高密度連続スプリング® / ブレスエアー®エクストラ

スイミーPlus

スイミーPlus

レジーファⅢ

背もたれはそのまま、座面を軽く引き出すだけでベッドへ切り替えられる、スライド式のソファベッドです。ベッドへ切り替える時に必要になる引き出しスペースは14cmほどのため、レジーファⅢなら座面前のスペースを大きく確保しておく必要はありません。
座面にはポケットスプリングが使用されているため、座り心地・寝心地が共に優れ、高い耐久性も期待できる商品です。色は、どんなインテリアテイストにも合わせやすいシンプルなグレーと、モダンな印象のラベンダーの2色から選べます。

サイズ(cm):

幅197×奥行84~98×高さ81×座面高42

クッション材:

ポケットスプリング、樹脂綿、ウレタンフォーム

レジーファⅢ

レジーファⅢ

ワーモⅢ

座面を手前に引き出すことでベッドへ切り替える仕様の、折りたたみ式ソファベッドです。キャスターが付いているので、切り替え時にはキャスターを利用して楽にスライドさせやすくなっています。
ソファ時の横幅はシングルサイズで95cmとコンパクトなので、2人掛けサイズのソファの配置が難しいスペースでも、ワーモⅢなら配置が叶うかもしれません。また、「セミダブル」サイズの商品も展開されているので、大柄の方や、ゆったりとしたスペースで就寝したい方へもおすすめです。

サイズ(cm):

[シングル] 幅95×奥行96~190×高さ80×座面高37

[セミダブル] 幅120×奥行96~190×高さ80×座面高37

クッション材:

ウレタンフォーム

ワーモⅢ

ワーモⅢ

EL-02

ソファの座面を手前に引き出すことで、ベッドへ切り替える仕様のソファベッドです。座面の横幅が159cmなので、ワイドダブルサイズほどのベッドとして使用できます。左右の2箇所を手前に引き出す仕様なので、両方とも引き出すことで2人横になって過ごせますし、ソファ時に片方だけを引き出すことでカウチソファとして脚を伸ばして使用する方法もあります。ライフスタイルに合わせて、直線のソファ、カウチソファ、ベッドの3通りの使い方が可能です。

サイズ(cm):

幅183×奥行102~208×高さ80×座面高44

クッション材:

ゴムバンド、ウレタンフォーム、樹脂綿

EL-02

EL-02

ネージュ

座面の下に収納スペースのあるソファベッドです。スプリング入りの座面で寝心地にもこだわっていますし、丸みを帯びたデザイン、モコモコとした肌ざわりのブークレ素材、アクセントになる丸形と角型のクッション2種類もセットになった、機能性・デザイン性を兼ね備えたソファです。
ベッド時の奥行きは118cmなので、ほぼセミダブルサイズのゆったりとしたスペースで横になることができます。

サイズ(cm):

幅200×奥行93~118×高さ86×座面高45

クッション材:

ボンネルスプリング、ウェービングバンド、ウレタンフォーム、樹脂綿

ネージュ

ネージュ

05 ソファベッドの寝心地を快適にするポイント

寝心地にこだわった商品もありますが、中には、そのままでは寝心地がやや劣る商品もあるでしょう。その場合は、快適な眠りが得られるように工夫する必要があります。

ソファベッドにベッドパッドやシーツを敷く

ソファ時に飲食をする場合、食べこぼしや、クッションに汚れが染み込んでしまうこともあるでしょう。ここに湿気が加わると、ダニやカビが発生しやすい環境が整ってしまいます。特にベッドとして横になると、これらのハウスダストを直接吸い込みやすくなり、アレルギーを引き起こす原因になってしまいます。アレルギーの発症により鼻水や肌のかゆみなどの症状が現れると、日中の不快感やストレスだけでなく、睡眠の質も低下してしまうでしょう。
これらを防ぐためには、ソファベッドを常に清潔に保つことが大切です。ベッドとして使用する時は、直接寝転ばずにベッドパッドやシーツなどの寝具をかならず敷くようにしましょう。
湿度の高い梅雨時期や、汗をかきやすい夏場は特に、定期的な洗濯をすることも大切です。

06 ソファベッドを使用する際の注意点

ソファベッドは、ソファとベッドへ切り替えて使う家具です。切り替えが面倒になり、日中もベッドの状態で寝具を敷きっぱなしで過ごしてしまっては、生活感を感じやすくなってしまいます。また、日中に寝具を敷いたベッドの上で過ごしてしまっては、オンオフの切り替えがうまくできず、夜の睡眠の質の低下につながる可能性も考えられます。日中はしっかりソファの形へ切り替えることが大切です。
そのためには、ソファとしての見た目や色、デザインを自分の好みに合わせて選ぶことも重要です。寝具でソファを覆いっぱなしにしないように意識しましょう。さらに、寝具を片付けるための収納スペースを確保しておくことも大切です。収納場所がないと、寝具をソファに置きっぱなしにしてしまいがちで、衛生面でも問題が出てきます。朝起きたら毛布やシーツはソファベッドから片付ける習慣をつけましょう。

07 ソファベッドの寿命について

座面のへたりやフレームの歪みを感じたら、寿命のサインです。特に、毎日ソファとベッドの両方として頻繁に使用している場合は、一般的なソファやベッドと比べて寿命が短くなる傾向が考えられます。ただし、スプリングタイプなど、構造によっては比較的寿命が長い商品もあるので、長く使用を続けたい場合は構造にも注目して選ぶようにしましょう。
また、張り地のほつれや汚れなどがあれば、たとえへたりがなくても衛生面的に寿命と捉えましょう。

ショールームでご確認ください

フランスベッドの
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08 まとめ

ソファベッドのある暮らしは、まだまだ一般的ではないかもしれません。しかし、部屋のスペースの制限がある場合や、ライフスタイルによっては、ソファベッドを取り入れることでより快適な暮らしを実現しやすくなることがあります。
ソファベッドは、色やデザインをはじめ、切り替え方法や構造などさまざまです。ぜひ、最適なソファベッドの選び方のポイントを参考にしながら、暮らしに合う1台を見つけてみてください。

フランスベッドのショールーム

田口里奈

この記事の執筆者

田口里奈

上級睡眠健康指導士 / 薬剤師 / インテリアコーディネーター

医療従事者兼インテリアコーディネーター。
薬局勤務に加え、睡眠の質、生活の質向上を目指した論理的なインテリアコーディネート提案をオンラインで行っている。
睡眠/健康/暮らし系ライターとして大手検索サイト内等での記事作成やウェブメディア記事の作成協力も行う。

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