眠りの疑問 -布団について- SLEEP FAQ
Q
布団のダニはどう防ぐ?増える時期や対策は?
更新日:2025/11/11
A
ダニは高温多湿な環境を好むため、気温と湿度が高くなる梅雨時から秋にかけて多数発生・繁殖します。近年は気密性の高い住宅や暖房・加湿器の普及により冬でもダニが発生する場合があり、注意が必要です。ダニは布団やカーペットなどに生息しやすく、咬まれたことによる痒みの他にフンや死骸がアレルギーの原因となりますので、その除去が重要です。 マットレス商品一覧はこちら
ダニが繁殖しやすい条件は?
ダニの繁殖条件は以下の通りです
- エサがあること(人間のアカ・フケ・食べかすなど)
- 湿度が60%~80%であること
- 温度が20~30℃であること(特に25℃前後)
これらの条件が揃うと、ダニは急速に繁殖します。特に布団はダニにとって最も住みやすい環境です。人の体温で温められ、汗による湿気がこもり、アカやフケが豊富にあるためダニの温床となりやすいのです。
どんなダニがいるの?ダニの種類について
ダニの種類は世界で約5万種以上存在すると言われています。日本の家庭内では、以下のような種類が確認されています。従来は6~8月が繁殖期とされていましたが、現在は高断熱住宅や暖房の普及により、冬でもダニが活動可能なので年間を通じて対策が必要です。
- ヒョウヒダニ(チリダニ):家庭内ダニの約80%を占め、アレルゲンの原因となる。
- ツメダニ:ヒョウヒダニを捕食し、人を刺すこともある。
- コナダニ:食品や湿った場所に発生しやすい。
- イエダニ:ネズミや鳥などを宿主とし、人に寄生することもある。
布団に潜むダニ対策の方法
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布団乾燥機を使う
60℃以上の温度で加熱することでダニを死滅させることができるので、布団乾燥機が効果的です。布団乾燥機のダニ退治モードを利用しましょう。
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クリーニングに出す
水洗いによるクリーニングはダニの除去に非常に効果的です。ウエットクリーニングができる布団は定期的にクリーニングに出すと安心です。
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布団クリーナーや掃除機をかける
布団専用のクリーナーで、ダニの死骸やエサとなるゴミを取り除きます。掃除機を使うときは必ず布団専用のノズルを使用してください。
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捕獲シートや忌避スプレーを活用
市販のダニ捕獲シートや植物由来の忌避スプレーは、ダニ対策として有効です。布団やカーペットに設置・散布することで、ダニの繁殖を抑えられます。
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布団たたきは避ける
布団たたきはダニや埃を舞い上げる原因となり、吸い込むことでアレルギーを引き起こす可能性があります。布団の生地も傷むため、避けましょう。
年間を通じて湿度と温度の管理を意識し、布団や寝具のメンテナンスを定期的に行うことで、ダニの繁殖を防ぐことができます。特に梅雨や夏場は注意が必要ですが、冬でも油断せず、通年での対策を心がけましょう。