眠りの疑問 -睡眠について- SLEEP FAQ
Q
愛犬や愛猫と一緒に寝てもいい?注意点はある?
更新日:2018/10/01
A
大切な家族の一員のペットたち。
愛犬や愛猫と一緒に寝ている人も多いのではないでしょうか。
しかし一緒に寝たいと思っていても、さまざまな心配ごともあるはず。
ここでは「愛犬や愛猫と一緒に寝てもいい?」という質問に「一緒に寝る派」と「寝ない派」両方の意見を通して説明していきます。
愛犬や愛猫と一緒に寝てもいい?
北欧のスウェーデンでは犬や猫と一緒に寝るというのは当たり前の文化だといいます。しかし、日本ではそこまで一般的なことではありません。どちらがよいかは人それぞれなので断定はできません。そこで一緒に寝たいと思う人の理由と、寝るのは良くないと思っている人の理由をそれぞれ挙げ、比較していきます。その中で自分はどちらにするのがよいか、決めてみてはいかがでしょうか。
ペットと一緒に寝る派の理由
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1:ペットがいることで自分がくつろげるから
ペットには癒し効果もあります。そこで登場するのが「オキシトシン」という愛情ホルモンです。オキシトシンは赤ちゃんを抱っこするときなどに出てくる癒しのホルモンで、これが分泌されることは心理的にも健康的にも良い効果があるといわれています。 -
2:一緒に寝たがるから
子どものころからの習慣でいつも一緒に寝ていると、布団に入ることは当然だと思うようになります。また、猫は寒がりの一面があるため、習慣になっていなくても寒い夜には大好きな飼い主の布団に入りたがることがあります。 -
3:冬の寒い日には暖かくて気持ちよいから
犬や猫の平均体温は、約38〜39℃と高温なのが特徴。寒い冬に一緒に寝れば、布団の中はとても温かくなります。この温かさなしでは眠れないという人もいます。
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4:ペットと一緒に寝ると1日の疲れもどこかへ吹き飛んでいく気がするから
とにかく大好きな犬や猫といることが生活の活力につながっているという理由もあります。また、一緒に寝ることも大事なコミュニケーションの1つとなっていて、そんな時間が幸せでならないと感じる方もいます。
こういった声がありました。一緒に寝るのは愛犬・愛猫を飼っている人の特権だといえますね。一方、寝ない理由としては、次のような心配ごとがあるからです。
ペットと寝ない派の理由
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1:ペットが睡眠を中断させるから
犬や猫は、人間の睡眠リズムと異なります。犬はわずかな物音にも反応しますし、ネコ科の動物の多くは夜行性でもあります。犬・猫が夜中に何度も目が覚めることで起こされてしまい、睡眠不足になってしまうケースがあるのです。
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2:ダニやアレルギー、感染症が心配だから
動物アレルギーやダニアレルギーはアトピー性皮膚炎や喘息の原因になります。さらに、動物から人間にうつる感染症(人畜共通感染症)のリスクが高まります。
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3:踏み潰す危険性があるから
小さい子猫や子犬の時期などは一緒の布団で寝ると寝返りを打った際につぶしてしまう恐れがあり危険です。また、犬や猫がベッドから落ちることにも注意しなくていけません。
愛犬・愛猫と一緒に寝るときの3つの注意点
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注意点1:アロマなどの香りはNG
犬や猫は匂いにとても敏感です。犬は人間の嗅覚の感度が100万倍優れ、猫は数十万倍だといわれています。飼い主さんによってはアロマの香りに癒されながら眠りたいと思うかもしれませんが、香りが強すぎると興奮状態になる場合があるので無臭に徹してください。
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注意点2:気温や湿度の調整
犬や猫は湿度を嫌うので、暑くても寒くても湿度が低ければ快適に感じています。ただ、人間にとっては冬の乾燥はつらいもの。適度な加湿は必要になるでしょう。さらに、クーラーが苦手という犬猫も多くいます。やはり人間が快適に感じる温度や湿度とは異なるのです。犬・猫が夜中に自由に出ていけるよう部屋の扉は開いておきましょう。
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注意点3:衛生に保つ
毛がたくさん抜ける犬の換毛期は、春と秋の年2回。猫の換毛期も年に2回訪れます。一般的に気温が暖かくなる3月頃と、寒さが厳しくなる11月頃からはじまるといいます。春先などは特に粘着カーペットクリーナーなどでこまめに毛を取りのぞき、シーツもこまめに洗うようにしましょう。
「愛犬や愛猫と一緒に寝てもいい?」という質問について紹介しました。上記の点に注意するとともに、災害や旅行などでやむをえず預けることになった場合を想定して、毎日一緒に寝るのではなく、ゲージやキャリーで過ごさせる訓練もしておくことが、愛犬・愛猫のためにもなってくるでしょう。