眠りの疑問 -睡眠について- SLEEP FAQ
Q
ベッドパッドとは?敷きパッドとは何が違う?
更新日:2020/07/09
A
ベッドパッドとは、マットレスの上に置いて使用するパッド状の寝具です。ホテルのベッドに使用されていることも多く、寝具店でも気軽に手に入れることができます。ここでは、ベッドパッドの主な役割と、基本的な使い方について詳しく紹介します。
ベッドパッドの主な役割
マットレスを汗や汚れから守る
ベッドパッドの主な役目は、マットレスに汗や汚れが付着するのを防止することです。マットレスは形状が固定されている上、持ち運びもしにくいため、簡単にメンテナンスをすることができません。そこで、マットレスの上にベッドパッドを敷いて、マットレス本体を汗や汚れから守る必要があるのです。たとえベッドパッドが汚れてしまっても、こまめにメンテナンスをすることで、マットレスを清潔な状態に保つことができます。
寝心地を調整する
マットレスを購入したものの、使っているうちに違和感を覚えることがあります。そんな時にベッドパッドを使えば、好みに合わせて寝心地を調節することができます。また、季節に合ったベッドパッドに替えることで、寝苦しさの解消も期待できます。寝心地を改善したくなったら、まずはベッドパッドの購入や買い替えを検討すると良いでしょう。
ベッドパッドの種類によっては「汚れ防止用」や「寝心地調整用」など、1つの役割に特化したものも存在するので、目的に合わせて使い分けても構いません。
ベッドパッドの使い方
先に挙げた通り、ベッドパッドはマットレスの上に置いて使用します。さらに、配置したベッドパッドの上にシーツをかぶせて完成です。ベッドパッドの四隅にゴムが備わっているものであれば、マットレスの四隅にゴムをかけるように配置してください。これで、睡眠中でもベッドパッドがずれなくなります。
ベッドパッドの大きさは、シングルやセミダブルのように、マットレスと同じ大きさのものを使うようにしましょう。ただし、海外で製造されたベッドやマットレスの場合、大きさの規格が国内のものと異なるケースがあるため、注意が必要です。ベッドとベッドパッドの大きさは10cm前後までなら、ずれていても問題なく使用できますが、可能な限り細かい寸法を調べてから購入することをおすすめします。
ベッドパッドの素材
ベッドパッドは使われる素材によって特徴が変わってきます。素材それぞれの特徴を理解した上で最適なものを選びましょう。
ポリエステル
ポリエステルのベッドパッドは、値段が安価な上、洗濯をしてもすぐに乾くという特徴があります。ただし、ポリエステルは汗の吸湿性が悪く、熱がこもりやすいというデメリットがあるので、夏場の利用には不向きです。
綿
綿で作られたベッドパッドは、汗の吸湿性に優れています。天然素材で肌触りが良く、どの季節においても使用できる点が魅力です。欠点としては洗濯後の乾きが遅く、頻繁に陰干しをする必要があります。
麻
高い通気性が特徴の麻は、熱がこもりにくいという利点があります。春や夏のように、寝具に涼しさが欲しい季節にぴったりです。質感や肌触りは固めなので、人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。
ウール
ウールは保温性や通気性があり、通年を通して使用できる上、肌触りや弾力性も持ち合わせています。ベッドパッドとして欠点らしい欠点がない優れた素材ですが、ほかの素材よりも値段が高めのものが多くなっています。
ベッドパッドと敷きパッドの違い
すでにお伝えしているようにベッドパッドは、マットレスから汗・汚れを守るなどが役割の1つで、シーツの下に敷いて使用します。その一方、敷きパッドはシーツの上に配置する寝具です。シーツの代わりに直接肌に触れるぶん、肌触りに優れるものが多くなっています。また、ひんやりとした冷感機能や、汗を吸収してふとんを温める発熱機能といった、ベッドパッドにはない機能を搭載しているのが特徴です。夏や冬に寝苦しさを覚えるようであれば、敷きパッドの使用するのも良い方法でしょう。ベッドルームの暑さや寒さを軽減して、快適に眠りやすくなります。
ベッドパッドのお手入れ方法
シーツをかぶせて使用するため、ベッドパッドは直接肌に触れることが少ない寝具です。しかし、シーツを通じて汗が染み込むと、雑菌やダニが繁殖してしまいかねません。ベッドパッドを劣化させないためにも、適切なお手入れは必須と言えるでしょう。
まず、日頃のお手入れであれば、ベッドパッドに衣料用除菌消臭剤をスプレーしてください。汗の臭いの消臭と除菌をすることができます。それに加えて、雑菌やダニの繁殖を完全に防ぐためには、3ヶ月に1度くらいの頻度でベッドパッドを洗濯しましょう。ベッドパッドは、使われる素材によって洗濯機で水洗いできる場合とできない場合があります。例えば、使用されている素材がポリエステルや綿のベッドパッドであれば、基本的に家庭用の洗濯機でも洗うことが可能です。洗濯表示ラベルを確認した上で、洗濯機を使用しましょう。
洗濯の際は「ふとん洗い」や「毛布洗い」に設定し、優しく洗うことを心掛けてください。酸素系漂白剤に対応しているベッドパッドであれば、汗や皮脂を落とすために使用するのも手です。洗濯後には、ベッドパッドを風通しの良い場所で陰干しさせましょう。乾燥機を使うのは、素材が縮んだり、ベッドパッドの中で偏ったりするケースも多く、あまりおすすめできません。
最後に洗濯機が使用できないベッドパッドの場合は、クリーニングに依頼をすることで清潔な状態を保つことができます。洗う手間を短縮できるという点で言えば、家で洗濯可能なベッドパッドもクリーニングに依頼をしても良いかもしれません。
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