RECLINING BED Column
電動ベッドを購入したら後悔する?
後悔しない選び方・おすすめのベッドを紹介
多様なライフスタイルの中、最近では電動ベッドの購入を検討されるご家庭も増えています。実際に、購入を検討はしているけど電動ベッドにはどのような機能があるのか、金額やサイズのバリエーションはどのようなものがあるかなど電動ベッドについてあまり知られていないのも現状です。高価な買い物になる電動ベッドですから購入してから後悔しないように、今回は電動ベッド選び方や寿命、通常のマットレスとの組み合わせの可否からおすすめの電動ベッドまで詳しく解説します。
更新日:2025/08/01
電動ベッドとはどんなベッド?
電動ベッドとは、搭載されたモーターにより背上げ・脚上げ、ベッド全体の高さを上下昇降できるベッドのことを言います。もともとは病院や医療施設などで介護用として使われていましたが、リモコンやスイッチを使って心地よい姿勢や乗り降りしやすい高さに調整できることから、最近は家庭用として快適なライフスタイルを送るために購入する方も増えており、デザイン性の高いフレームも選べるようになりました。
機能面も充実しており、背上げと脚上げのみができるシンプルな電動ベッドから、立ち上がりや介護がしやすい高さに上下できるもの、更には首の角度まで調整できるヘッドレスト機能が搭載されたタイプや、スマートフォンで操作できるコントローラーが使えるものなど、様々なラインナップがあります。
電動ベッドを購入して後悔した、、、という人の声
理想のサイズやデザインがなかった
デザイン面で妥協して電動ベッドを購入したけど、寝室の雰囲気やインテリアになじまず、寝室を自分好みのこだわった空間にできなかったと後悔する方もいるようです。電動ベッドは、通常のベッドよりもサイズやデザインの選択肢が限られてしまうので、インテリアにこだわりを持った方にとっては合うものを見つけるのが難しいこともあります。また、電動ベッドはセミダブルサイズまでの商品が多く、ダブルサイズやキングサイズなどの大きなベッドを使いたい方や、夫婦で一緒に寝たいという方には理想のサイズがあまりないかもしれません。
実際の介護には不十分だった
漠然と、老後の暮らしや介護にも役立つだろうと考えて電動ベッドを購入してみたが、結果として介護には不十分だったということもあります。
介護にかかわる家族の方は、高さ調整ができないタイプを選んで後悔を感じ、利用されるご本人は、手すりが後付けできないタイプにしたことに後悔するなどの声があります。他にも将来役立つ手すりなどを同時購入すると非課税になる組み合わせがあることを後から知って後悔したというような場合もあります。介護を見据えて購入される方は、しっかり検討して購入することが必要です。
引っ越しの際に苦労した
ライフスタイルを豊かにしてくれる快適な電動ベッドですが、構造がやや複雑であることや重さがあることから簡単には動かせません。そのため、引っ越しの際には準備が足りなかったことを後悔する声もあるようです。
通常のベッドよりも、搬出・搬入に手間と費用がかかる点、引っ越し先で移動できないことを想定して、引っ越しの可能性がある方は、引っ越し業者やメーカーに分解や再組立を依頼するのかどうか、コンセント位置を踏まえたレイアウトなどきちんと検討して準備しておくことが必要です。
電動ベッドの後悔しない選び方
電動ベッドを購入した後に後悔することの多くは、利用する方の目的と選んだ機種のズレからきています。電動ベッドを後悔しないように選ぶために、まずは使用する目的を明確にしておきましょう。ポイントとなるのは、誰がどんな場面で、どれぐらいの時間を過ごし、どのくらいの期間使うのかしっかりイメージすることです。さらに将来的な介護や身体の変化まで見据えた使用なのかどうかまでをしっかりと検討しておいた方がいいでしょう。
目的が明確になったら、次に下記の項目を確認しながら機種を検討することをおすすめします。
- 機能は目的にあっているか
- 設置する予定の部屋の広さやインテリアとの相性は問題ないか
- 寝心地(マットレス)は問題なさそうか
- 音や操作方法など気になる要素はないか
- 非課税対象の商品はどれか
- 将来的に必要になりそうな機能がついているかもしくは後付けできるか
電動ベッドの機能は、大きく分けて背もたれの角度を調節できる背上げ機能、ベッドの脚の部分を上げる脚上げ機能、ベッドの高さを調節する上下昇降機能に分けられます。上下昇降機能には、ベッドへの乗り降りがしやすい高さ調整の他に、介護状態となった際には介護をする人の身体的負担を少なくする役割があります。将来の介護まで視野に入れて購入される場合は、上下昇降機能を備えた電動ベッドを選んでおくと安心です。
また、電動ベッドは、通常のベッドより重量があることに加えて配線も必要なので配置場所との相性については特に慎重に検討する必要があります。また、安全性も考慮して選ぶことも重要です。
電動ベッドのモーター数とは
電動ベッドについて調べると、1モーター、2モーターといった、モーター数が話題に上がることがあります。
これは、背上げや脚上げ、上下昇降などの機能を行うために搭載されているモーターの数のことです。一般的に1モーターは背上げ機能、2モーターは背上げ機能+脚上げ機能、3モーター以上が背上げ機能+脚上げ機能+上下昇降機能、と言われています。
ただ、1モーターで背上げと脚上げ機能が連動しているものや、4つのモーターがついているような機種もあり、モーター数と機能はメーカーによっても異なってきます。この点を注意して商品を選ぶとよいでしょう。
フランスベッドの電動ベッド・マットレスなら安心してご利用いただけます。
フランスベッドは75年以上眠りに真摯に向き合い研究を続けてきました。フランスベッドの電動ベッドは、多様なライフスタイルにあわせ、睡眠の質、寝心地へのこだわりはもちろんのこと、高い安全性、優れた機能を追求し、価格、デザイン、そしてサイズ展開まで多くのバリエーションを取り揃えています。
実際に、後悔せず電動ベッドを選んでいただけるように、フランスベッドは各地にショールームも展開していますので体感してみてはいかがでしょうか。実際の寝心地や機能、駆動時の音や振動まで直接確かめることができますのでぜひご検討ください。
ここでは、フランスベッドおすすめの電動ベッド5点をご紹介します。

グランサス
¥365,000(非課税)~
グランサスは人間工学に基づき、体のラインをやさしくサポートするポジション設計に加えて、首部分をサポートするヘッドレストなど豊富な機能を選べる商品です。さらにベッドからの転落を予防できるサイドレールを取り付けることも可能。サイズはシングルとセミダブルの2種類で、豊富なフレームの種類からインテリアに馴染むデザインのものをお選びいただけます。将来の必要性に合わせてあとから上下昇降機能を追加するなどのアップグレードをすることも可能な商品です。

ボステッソ
¥1,210,000(税込)
日常的にベッドを広々と使いたい、または2人で使用したいという方に最適なダブルサイズとキングサイズ展開のゆとりのある大きな電動ベッドです。日本製で唯一のキングサイズを実現しながらも、安心安全に配慮された商品です。フレームにはハイクオリティなレザーを使用しており、寝室はおしゃれな寝具を揃えたいという方にもおすすめの商品。日常使い用の電動ベッドのため背上げ・脚上げの機能のみとなっており、キングサイズのマットレスとフレームをスムーズに可動させる独自のWモーターシステムを採用しています。

プレサス
¥270,000(非課税)~
プレサスは、確かな機能性とシンプルなデザインが特徴の電動ベッドシリーズで、安全性に配慮したモーターとフレームを連結しない「フリーホイール構造」を採用しています。また、サイドフレームはマットレスからはみ出ないスマート幅設計のため、乗り降りの際にフレームに脚が当たる心配がありません。サイズはシングルとセミダブルの2種類、背上げ・脚上げのできる2モータータイプと上下昇降機能もある3モータータイプからお選びいただけます。またリモコンは有線(ワイヤード)・無線(ワイヤレス)から、レグは固定・キャスターからお選びいただけます。

レステックス
¥230,000(非課税)~
レステックスは、介護の現場で求められる機能を搭載、安全性を高めた低床設計が特徴の電動ベッドで、転落防止のためのサイドレール(別売)を取り付けることもできます。
サイズはシングルのみで、背上げ・脚上げのできる2モータータイプと上下昇降機能もある3モータータイプからお選びいただけます。このシリーズは一部の商品を除き、厚生労働省の定めた法律の基準を満たしており、非課税での購入ができます。ベッドフレームと同時にマットレスやサイドレールを購入すると非課税になります。後からマットレスやサイドレールの購入を検討する方がおられますが、同時購入しない場合は課税対象になりますので注意が必要です。
電動ユニットTRG
¥187,000(税込)~
電動ユニット TRGは、フランスベッド製品の床板を、電動ユニットに変えるだけで背上げ・脚上げ機能を持つリクライニングベッドに変えられる優れた商品です。サイズ展開はシングルとセミダブルで、一部の商品を除き、様々なデザインのベッドフレームに載せ替えることが可能ですので、部屋のインテリアにも合わせやすくお気に入りのフレームで過ごせるでしょう。また、電動ユニットは簡単に折り畳むことができるため搬入が容易なこともメリットの一つで、気軽にリクライニング機能を取り入れたいという方にもおすすめの商品です。
電動ベッドの寿命はどのくらい?
電動ベッドの寿命は、一般的には8~10年程度といわれています。通常の使用であれば普通のベッドと同様に電動ベッドも簡単に壊れるものではないと考えてよいでしょう。ただし、家具全般に言えることですが、設置の状況や使用状況が原因となって、寿命とされる時期が来る前に不具合が起きることも考えられます。そのため、一般的にメーカーが保証している期間の内には一度はメンテナンスや状態のチェックをしたほうがよいでしょう。フランスベッドではベッドフレームが2年間、モーターやリモコンなど電動部品が1年間(ユーザー登録を行うと2年間)、電動ベッド用マットレスが2年間と保証期間を設定しています。
電動ベッドに通常のマットレスは使用可能?
電動ベッドのマットレスはリクライニングに合わせて折れ曲がる必要があります。もともと折れ曲がることを想定して作られていない普通のマットレスでは、スムーズに曲がらない、ズレる、モーターに負荷がかかる、マットレスそのものが劣化するなどの様々な不具合が起こる懸念があります。電動ベッド用のマットレスは、お使いの電動ベッドフレームに合った、専用のものを購入しましょう。
介護用の電動ベッドのイメージから、電動ベッドのマットレスは、薄いウレタンマットレスで寝心地が悪そうだと思われている方は多いでしょう。しかし、フランスベッドは電動ベッドでも睡眠の質や寝心地にこだわっているので、電動ベッド用のマットレスにも通常のマットレスと同じ「高密度連続スプリング®」を採用しています。日本で唯一フランスベッドの「高密度連続スプリング®マットレス」は、快適な寝心地、通気性、安心・安全を叶えるこだわりのマットレスですので電動ベッドの寝心地に不安がある方にもおすすめです。
まとめ
電動ベッドは、使う目的やライフスタイルによって選ぶ種類が異なってきます。読書やテレビ観賞、タブレットの利用など日常のくつろぎ空間として使いたい場合、ベッドのサイズやデザイン性、様々な機能と連携しているかなど、事前にこだわりたい部分を決めておきましょう。将来的に介護までを視野にいれて選ぶ場合は背もたれや脚上げ、高さの調整などの機能を理解し、介助のしやすさやサイドレールやベッド用グリップなどのオプション品についても考慮しましょう。いずれにしても、電動ベッドは大きな買い物となりますので、後悔しないように今回ご紹介した情報を参考にお気に入りの電動ベッドを見つけてください。

この記事の監修者
上村英樹
フランスベッド株式会社 / インテリア営業開発推進課課長
大阪経済大学経営学部を卒業後、1997年フランスベッド株式会社に入社。関西エリアで25年以上営業業務を経験後、インテリア事業本部へ。
現在はベッドやマットレス、羽毛布団など広範囲にわたる商品知識と接客経験を活かし、スリープアドバイザー研修や新入社員研修等の社内研修講師を務める。